#7 友達
あの花火大会の日から丁度一週間がたった。
今日は私の家に美恵と優佳が遊びに来ている。
「二人ともごめんね」
「いいって、優佳は塾頑張りな」
「うん、ありがとうね。じゃあバイバイ」
「ばいばーい」
「じゃあね」
というわけで、優佳は今さっき帰った。
美恵は二人っきりになると、少し意外な話をしてきた。
「…そう言えばさぁ、眞由は最近、葛城と仲イイよね」
「…え?そんなことないよ」
私は睦月先輩の件を思い出した。
「ちょっ、分かってないとか言わないでよね」
…そう言えばそうかも知れない。しゃべったし。
美恵が続ける。
「だってさ、ほら、あれだよ…」
「…あれ?」
もしかして…睦月先輩のこと?……まさかバレてないよね。
「あれだよ、眞由が葛城と話してたらいきなり泣き出したっていう事件だよ」
「そ、それは仲イイとは言わないと思うよ」
少しほっとした。
「ホントに?」
「ホントだって。しかも話したのその時が初めてだしさ」
「ふ~ん」
美恵は胡散臭そうな顔で私を見ている。
「な、何かあるの?」
私は美恵に聞くと、美恵は思った以上に真剣な口調だった。
「…あのさ、火曜日の昼休みになんで葛城と一緒だったの」
やばい。バレてた。
私はかなり焦った。
美恵は私が黙り込んだのをじっと見ていた。
どうしよう。なんて言ったらいいのかわかんない。
美恵が口を開いた。
「そのとき、何かあったの?」
何かって…。
続けて美恵が話す。
「ほら、泣かせたのの謝罪とか…だったり」
「…それは違う」
そういえばあの時、葛城はその話題をだしてなかった。
「違うの?…だったら」
「あのねっ…」
美恵が少し不安げだったので、私はとりあえず話せるだけ話そうと思った。
「その、…ただ二人で話してただけなの」
「どんな話」
ここは話すべきか。話さぬべきか。
「眞由。何かあったら…うちに相談していいんだよ?」
美恵が心配そうに言った。
私は美恵に全てを話てもいいかもしれないと思った。
「…あのね、美恵。落ち着いて聞いてほしいんだ」
「うん」
「その…美恵なら、信じてるから」
「ん」
美恵は微笑んでいた。
私は大きく深呼吸をした。
遅くなってすいません;
しかもラストをはしょるという…。
これからの展開はもっと練ってから上げたいので…、夏くらいの更新になるかもです。