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この作品には 〔ガールズラブ要素〕〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

私だけ

作者: 木村カナメ

 往々にして世界は理不尽だと思う。


 例えば、貴女のその笑顔が私以外に向けられることや、貴女のそばにずっといられないこと。常に貴女を感じていたいし、隣にいたい。それなのに出来ない。寿命だってあるからいつまでも一緒にはいられない。

 最後のは少し違うかもしれないけど、それでも理不尽だと思う。

 私は貴女のことを心の底から好きで好きで好きでこんなにも愛しているのに、貴女は私だけを見てくれない。嫌だ。


 でも仕方ないよね。貴女は人気者だもの。

 どうしてこんな私とお付き合いしてくれるのか分からない。だからすごく不安になる。

 私は貴女を絶対に離さないけど、貴女に離れて欲しいって言われたら、私には何も出来ない。

 

 ずっと私だけを見ていて欲しい。


 あ、そうだ。今度目が合ったら、貴女のその透き通った目をくり抜いてしまおう。

 そうすれば貴女が最後に見ることが出来たのは私になるから。私以外を見ることが出来なくなるから。

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― 新着の感想 ―
[一言] ヤンデレ、ただそれだけ。 何の転結もなく。 約束されしヤンデレ。
[一言]  最初は悩み多き乙女を連想させるような語り口調。だから嫉妬の心理を見ても、悩みやすい年頃の女の子だと読者は勝手に想像してしまうので、言葉がどんどん不穏になっていってもあまり違和感を覚えません…
[一言] ヤンデレみのある女の子…とてもいいですね…! 切ない心情が伝わってきました。 ユウキカナメさんの作品好きです!
2020/01/10 18:57 退会済み
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