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依頼をこなそう―2―

少し短いかもしれませんが、今回もお付き合い下さい。

ん~何か違和感があるな、何だろう?と思い、目を開ける。すると目に入ったのは・・・横で寝ているルーシャだった。

「え、えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」

「ちょ、ちょっと起きて!ルーシャ!」

「ん・・・何?ユキト・・・ユキト?き、きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!何でユキトがここに!?」

「いや、それはこっちが聞きたいよ!何で俺の部屋で一緒に寝てるの!?」

「え、ここは私の部屋・・・じゃない?」

「ここは俺の部屋・・・それよりどうしてここに?」

「そういば、あの後貴方にこのローブのお礼をしなきゃと思って貴方の部屋に来たの。そしたら寝てて、寝顔にみほr・・・いえ、釣られて寝てしまったの」

「そうだったんだ。別にお礼は良いよ」

「そういうわけにはいかないわ。このローブ、能力が凄いもの。きっと高かったんでしょ?」

「いや、そこまで高くなかったよ」

「嘘よ、ステータス補正や魔力防御なんて早々安く付与できるものじゃ無い」

「あ~それは元々普通のローブに俺が付与したものなんだ」

「ユキト、付与も出来るの!?凄い!」

「ホント?有り難う。・・・取り敢えずさ、ルーシャ、その、一度部屋に戻ったほうが・・・」

「あ、忘れてた。そうする」

「じゃあ、また後で。先に食堂に降りておくよ」

「ん、すぐ行く」


「お~い、ルーシャ!こっちこっち」

「ユキト、待たせてごめん」

「いや、そんなに待ってないよ。それより、そのローブを着てくれてるんだね」

「うん、このローブのほうが性能がいいし、それに・・・ユキトがくれた物だから・・・」

「ん?何か言った?」

「なにも。それより私の分も取ってくれてたんだ、ありがと」

「良いよ、速く食べよう!」

「うん、そうしよう。・・・ところでユキト、今日はどうするの?」

今日か・・・考えて無かったなぁ。どうしようか・・・そういえば、討伐と採集依頼の他に、お手伝いのような依頼もあったな、やってみよう。

「今日はお手伝い系の依頼を受けようと思うけど、ルーシャはどうするの?」

「ユキトが受けるなら私も受ける」

「いいの?こういうのって雑務依頼って言われてるんでしょ?」

「ユキトが受けるのと一緒の依頼が良いから大丈夫」

「そう?じゃあ一緒に受けよう!」

「うん!」


――ギルド――

「今日は雑務依頼をしてみようと思ってるんですが有りますか?」

「ユキトさんがですか?有りますが、いいんですか?報酬も少ないですし」

「はい、ルーシャと一緒に受けようと思ってます。いい依頼は何ですか?」

「ルーシャさんもですか!そうですね・・・孤児院のお手伝いをする依頼はどうですか?」

「孤児院ですか・・・」

「ん、それで良いと思う」

「そう?じゃあそれでお願いします」

「はい、分かりました。それにしても、助かります。雑務依頼は皆さんあまり受けないので溜まってしまうんですよ」

「そうだったんですか。それで、孤児院にはいつ向かえばいいんですか?」

「依頼を受け次第向かって下さいと書かれているので、今すぐ向かってもらえますか?」

「はい、大丈夫です。それでは、行って来ますね」

「はい、頑張って下さい」

「さあ、行こう、ルーシャ!」

「うん、行こう」


――孤児院――

「あの、すみません。依頼を受けて来たんですけど・・・」

「あ、今行くので少し待って貰えますか?」

「はい、分かりました」

「・・・貴方達が依頼を受けてくれた冒険者ですか?ずいぶんと若くて綺麗ですね。依頼を受けて下さり有り難う御座います」

「いえ、それより、何をすれば良いですか?」

「貴方達には子供達の面倒を見て貰いたいんですがよろしいですか?」

「分かりました。それで、その子達は・・・?」

「あの部屋で待っています。今日は冒険者さんが来てくれると伝えてあるので、行って貰えば分かると思います」

「そうですか、ではもう行きますね。行こうルーシャ」

「ん、分かった」

「ではお願いしますね。時間くれば声をかけに行きますので」


ここか、どんな子達が居るんだろ。ちょっと不安だな。

「お早うございま~す」

「「「「「「お早うございま~す!」」」」」」

「もしかして今日来てくれる冒険者ってお兄ちゃん達~?」「カッコいい~」「可愛い~」「遊ぼ~」

ああ、皆いい子だな・・・ん?何か明らかに睨んで来ている男の子が居るような・・・小学生くらいかな。

「君は?一緒に遊ぼう?」

「・・・冒険者何かと遊びたくない」

「どうしたの?ユキト。何かあったの?」

「え、あああの子が冒険者と遊びたくないって言っててね。訳を聞いてみるからルーシャは遊んであげてて貰っていい?」

「うん、分かった。じゃあ後でね」


「君、何かあったの?」

「・・・あんたには関係ない!」

「そう言わずに、話して貰えない?」

「見捨てたんだ」

「え?」

「冒険者は村の皆を見捨てたんだ!オークの集団が村を襲ってきて、雇っていた冒険者達は勝てないと言って

逃げたんだ!そのせいで皆死んだんだ!だからもう冒険者何て信じない!」ダッ

「あっちょっと待って!ごめんルーシャちょっとあの子を追いかける!」

「うん、気を付けて」


「(何が冒険者だ!何も出来ないじゃないか!)」

「(ん?あれは・・・侵入者!?た、大変だ。院長先生に知らせないと)」

コツ「あ!」

「あ?そこのガキ!待て!」

「(み、見つかった、もうだめだ!)誰か助けて!」

あれはあの子と・・・侵入者か!今助けるから!

「は、そんなんで来るわけ――」

「有りますよっと!」ブン

「ぐは!?そんな・・・バカなカハッ」

「ふぅ、大丈夫?」

「だ、大丈夫・・・でも、何で?あんなこと言ったのに・・・」

「それでも助けるさ。君の為にもね。さぁ、皆のところに戻って一緒に遊ぼう!」

「う、うん!遊ぶ!」

「いい返事だ!行こう!」


「今日は有り難う御座いました。子供達も喜んでましたよ。また来て欲しいと言ってました」

「ええ、また来ますよ」

「有り難う御座います。はい、報酬の銀貨1枚です」

「どうも。それじゃあ帰ろうか!ルーシャ」

「うん、帰ろう」

――ギルド――

「依頼達成しました」

「はい、確かに。お疲れ様でした。どうでしたか?」

「楽しかったですよ」

「私も、楽しかった」

「そうでしたか、それは良かったです」

「はい、それではまた来ます」

「はい、それでは」


「ん~今日も大変だったな」

「そうね、明日はどうするの?」

「明日は・・・依頼に有ったんだけど、ハラス村って所で問題があるらしくて、その村に行く為に買い出しに行こうと思う」

「ハラス村・・・確か歩きで3日かかる所にある村ね」

「そう、ルーシャも来てくれる?」

「当たり前」

「有り難う!じゃあ明日は二人で買い物だ!」

「二人で?」

「あ、もしかして嫌だった?嫌なら一人で――」

「嫌じゃない! ボソむしろ嬉しい」

「そ、そう?嫌じゃないなら良かった」

「ん、それじゃあ今日はもう宿に戻ろう」

「そうだね、速く戻って寝よう!」



「(明日はユキトと二人で買い物・・・楽しみで寝れない。どうしよう)」

「(そういえばユキトって何処から来たんだろ。ユキトってちょっと不思議・・・久しぶりにステータスでも見ようかな)」

「ステータス」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ルーシャ・サンピア(16)

種族:人間

Lv.57

体力:850(+500)

筋力:200(+500)

魔力:1360(+500)

魔法耐性:940(+500)

俊敏:600(+500)

<魔法>

火属性魔法、風属性魔法、土属性魔法

<スキル>

鑑定Lv4、詠唱短縮Lv6、索敵Lv2

<装備>

魔女の帽子(上級)←トンガリ帽子?を想像してください

エンチャントローブ(ユキト作)

杖(上級)

俊敏のブーツ(中級)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「(何・・・これ。ユキトが付与したローブでステータスが500ずつ上がってる。こんなに凄いものを作れて、それをくれる何て・・・ホントにユキトって不思議な人)」

「(そろそろ眠くなって来たな・・・眠ろう)」


――その頃・・・ユキトは既に寝てます。明日どうなるかも知らずに・・・。

お読みいただき有り難う御座いました!二人目のヒロインをどうやって登場させようか考えていますので登場はもう少しお待ち下さい。宜しければ、評価、ブックマーク等、感想もお待ちしています!


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