ランクアップ試験を受けよう
ブックマーク増えてて感激です!それでは今回もお付き合い下さい。
――3日後――
今日はランクアップ試験を受ける日か。少し緊張するな。よし、朝食をとってやる気を出すか!
「お早うございます!食事をお願いします!」
「あいよ、今日は黒パンとサラダ、スープだよ!少し待っとくれ!」
「はい!」
「待たせたね、しっかり食べとくれ!」
「いただきます!」
今日は黒パンか、確か黒パンは硬いからスープに着けて柔らかくするんだっけ?どんな味だろ?
・・・美味しい!もうこの前から美味しいしか言ってないな。だって仕方ないじゃん!ホントに美味しいんだもの。
「ふ~ご馳走さまでした」
「そうかい、今日も何処かにいくのかい?」
「ええ、今日はギルドに行ってきます。ランクアップ試験を受けるんですよ」
「そうだったのかい、頑張るんだよ!」
「はい、行ってきます!」
――ギルド――
う、まだ少し緊張するな。ん?何か人が集まってるな。何かあるのかな?後ろの方にいる人にきこう。
「あの、何かあるんですか?」
「ん?ああ、皆彼女を自分たちのパーティーに誘ってるのさ」
「彼女?」
「ああ、あの女の子のことさ」
ん~どんな人なんだろ?まだランクアップ試験まで少し時間あるし、見てみても良いよね?
――すると、そこに居たのは目が半開きで眠そうな感じを出し、水色の髪と真紅の目をもっている、いかにも魔法使いだと分かる同い年位の美少女だった。
ねぇ、僕らのパーティーに入らないかい?」
「いや、俺のパーティーに入らないか?」
「いえ、私の・・・」「こっちの・・・」
何か、大変そうだな。
「いや、私は一人でだいじょ――」
あ、目があった。ん?一瞬半開きの目を見開いて、何かこっちに来てる?はは、まさか惚れちゃった?まさかね。そんなことあるわk
――キュイン!
へ・・・?いや、今・・・?確かに俺の前でうつ向いてて若干頬を染めている感じもあるけど・・・ねぇ。
「あ、あの私はルーシャ・サンピア貴方は・・・?」
「え、あ、俺はユキト・テンドウです」
「そ、そう。いい名前ね ボソッカッコイイ」
「そ、そうですか?有り難うございます」
「ユキトさ~ん、もう来てたんですか?早いですね。では早速行きましょう」
「あ、はい!あの、じゃあ俺はこれで。ランクアップ試験があるので」
「ん、頑張って」
「ええ、では」
「ユキトさん、ルーシャさんと知り合いだったんですか?」
「いえ、さっき会ったばかりです」
「そうでしたか。(ルーシャさんが自分から積極的に話かけるなんて・・・)行きましょう」
――訓練所――
「あの、ランクアップ試験って何をするんですか?ガザスさん」
「試験内容は、そのランクの試験官と模擬戦をして勝利することだ」
「試験官ですか」
「ああ、それぞれのランクのパーティーから戦いたい人を選んで模擬戦をするんだ」
「そうですか」
「準備が出来ているならもう呼んで始めるがどうだ?」
「はい、準備は出来てます。呼んで下さい」
「おう、じゃあ待っててくれ」
「連れて来たぞ。右からE、D、Cランクだ。さぁ先ずはEランクからだ。一人選んでくれ」
「あいつか・・・」「あんなんで戦えるのか?」「さぁ?」
う~ん剣士、魔法使い、タンク、その他にレンジャーか・・・選ぶのめんどくさいな。いっそのこともう――
「全員で」
「「「は?」」」
うおう全員ハモった。
「いやですから、全員対俺でお願いします」
いろんな人と戦って見たいし
「いや、ユキト君いくら君でもそれは・・・」
「大丈夫ですよ、ガザスさん、たぶん勝てますし」
「そ、そうか?まぁ、君がいいなら・・・君たちはどうだ?」
「あそこまで言われたらね・・・」
「ああ、少しお灸を据えてやらないとな」
「そうだな、なめたことを後悔させてやる。他のパーティーもそれでいいな?」
「ああ」「もちろん」
「そうか・・・では今から試験を始める!ルールは特にはないが相手を死に至らせる攻撃は禁止だ。あと、お互いの力を示す為に武器の使用を頼む。以上だ」
「武器・・・ですか?」
「ああ、まさか持っていないのか?」
「いえ、持ってますけど・・・」
「なら使ってくれ」
「ちなみに俺のこの剣は上級の魔剣だぜ?舐めてると痛い目みるぞ?」
「そうですか忠告有り難うございます」
「ではユキト、君も武器を出してくれ。君の武器は短剣かい?何も持っていないようだが」
は~仕方ない。出すか
「これが俺の武器です」
「なっ何処からそんなものを・・・その魔力袋か?それなら凄い魔力だな」
「これは魔力袋じゃないんですが・・・まあ良いです。始めて下さい」
「そうか、それでは試験開始!」
「いくぜ!他のパーティーも援護頼む!」
「おう!」「任せろ!」
「ウォォォォォォォォ魔剣をくらえ!」
ッピタ「な、何!?」
「お返しです」ブンッ
「グハッ!?重い・・・」
「よし、詠唱終わったな!魔法をうて!」
「ファイヤーボール!」「アクアボール!」「ウィンドカッター!」「ロックニードル!」
お、四方向からきたな。なら、全部切ってやろう。
「フッ!」
「な、全部切られた!?」
「どうしたんですか?ほら、一番強い魔法を撃ってきてください」
「クッならお望み通り撃ってやるよ!詠唱を始めろ!」
「や、やるのか?」
「当たり前だ!他の近接系の奴はあいつに攻撃しろ!」
「了解した」
「おう、総攻撃だ!」
「「「「「「「ウォォォォォォォォ!」」」」」」」
ん~近接系全員で総攻撃か~、一人ずつやるのめんどくさいな。一気にいこう。
「黒炎ー大渦」
ユキトが鎌を振ると、纏っていた黒炎が大きな渦になり、冒険者達にせまる。そして――
「クッ全滅か・・・だが、詠唱が終わった!くらえ!」
「ファイヤーランス!」「ウォーターボム!」「ウィンドスラッシュ!」「ロックブラスト!」
おぉ、たぶん中級の魔法かな?さっきのよりかは強いや。じゃあ――
「黒炎ー炎々の盾」
足元から黒炎が出現し、ユキトを守る盾となった。そして、四方向から放たれた魔法は全て消滅した。
「嘘だろ・・・中級の魔法でもダメなのかよ」
「中級の魔法も見れましたし、終わりにしますか。お礼に魔法を見せてあげましょう」
「「「「え?」」」」
「炎魔法ー炎弾」
ユキトの周りに炎の弾丸が出来、魔法使い達に向かっていった。そして――全てHitした。
「あ、やり過ぎた?まぁ、治せば大丈夫だ!」
「治癒魔法ー再生」
よし、冒険者達も訓練所も再生させたし良いだろう。
「ガザスさんこれで良いですか?」
そう言い振り返ると――ポカンとしているガザスさんがいた。
「ガザスさんどうかしましたか?」
「・・・ん、ああ、いいぞ。いや、想像よりすごかったのでな。これは、まだ世界で一人もいないSSSランクが生まれそうだな!」
――因みにSSSランクはまだ世界で一人もおらず、SSランクも世界で5人しかいない。――
いやいや、そうポンポンランクが上がってSSSランクになれるわけないじゃないですかガザスさん。
ん?
よし、今回はn
――キュイン
・・・もう知らない。もう何も言わないよ?ハァ、一気に疲れがきた。
「あの、今日はもう帰っていいんですか?」
「ああ、いいぞ。但し明日手続きを済ますからもう一度来てくれ」
「はい。分かりました」
――1階――
終わった~何かつかれたな。速く宿に帰ってねよう。
「ね、ねえ。試験は終ったの?」
ん?誰だろ――てルーシャさん!?
「は、はい。終わりましたよ。どうかしましたか?」
「いや、その・・・少し話てみたいなと思ったから」
「話ですか?良いですよ・・・と言いたいですが疲れてしまったので明日でもいいですか?」
「そ、そう。なら仕方ない。ところであなたは宿に泊まってるの?」
「はい、安福亭に泊まってます」
「え・・・一緒の所。良かったら夕食一緒に食べない?」
「夕食ですか、良いですよ」
「有り難う。じゃあ、また夕食の時に」
「はい、また後で」
うわ~同い年の美少女に夕食を一緒に食べないって誘われちゃったよ。やったね!いや、でも食事に誘ってくる何て・・・しかも試験が終わるまで待ってたのかな?さっきいた人達とは違う人達がほとんどだし。そうだとしたらあのフラグは・・・いや、ないか。ないない。そんな俺みたいな人を好きになる人何ていないよね!
思い込みか!←自覚がなくて周りからの好奇の視線の意味も分からない人
さぁ、宿に帰って休もう!夕食までまだ時間あるし寝よう!
――はッ寝すぎた!?辺りも大分暗いし、流石にもうルーシャさんも食べ終わってるか。それなら今度謝らないとな。
「あ、ユキト君、待ってたよ」
あれれ~?待ってた?さっききたのかな?
「す、すみません。寝てました」
「大丈夫。それよりも食べよう」
「そうですね!」
「そ、その・・・」
「はい?どうかしましたか?ルーシャさん」
「その、敬語は要らない。年おなじだろうし。あと、ルーシャでいい」
いやいやいやいや、同い年の美少女を呼び捨てってハードル高ッ。無理だってそんなの。
・・・う、物凄く見つめてくる。ハア~覚悟を決めるしかないか!よし、いくぞ!
「る、ルーシャ」
「ん、何?ユキト」
えええええええええええええ!?まさかの向こうからも呼び捨て・・・うわ~こんな可愛い女の人と名前を呼び捨てで呼び合うとか恥ずかし~!いや、うれしいんだけども。これは、やっぱりあのフラグ・・・?いやいや、同い年の冒険者がいて嬉しかっただけだろう。きっとそうだ。
「ん・・・もう食べたから上がるね。また明日」
「はい、またあし・・・た!?」
え、明日も?まぁいっか。ルーシャは美少女だし。さぁ俺も部屋に帰って眠ろう。
お読みいただき有り難うございました。ヒロインの一人を登場させましたがどうでしたか?よろしければ評価、ブックマーク、感想等宜しくお願いします!