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冒険者らしいことをしよう

ブックマーク等ありがとうございます。今回もお付き合い下さい。


―――んあ?もう朝か。野宿したせいか体のそこらじゅうが痛い。まだ眠いけど、昨日あのあと受けたFランクの薬草の採集依頼をこなさなきゃ。スライムから出てきたコアのようなものを鑑定所に出したかったけどあんなことをした後だし、結局行けなかったからな。おかげで金がない。お腹がすいてきたな・・・まぁ1日何も食べなかったらそうなるよね!・・・ハァ確か薬草そう10本で銅貨5枚だっけ?昨日聞いたけどこの世界の通貨は―――

白金貨>金貨>銀貨>銅貨で、銅貨は10枚で銀貨1枚、銀貨は100枚で金貨1枚、金貨は1000枚で白金貨1枚で、白金貨は殆ど王族しか使わないって言ってたな。まぁ俺には縁がない話だと思うけd

―――キュイン

あ・・・キュインさん・・・マジですか。ここでそんな大事なことが決定するんですか。ま、まあまだまだ先の事だと思うけど・・・どうなっちゃうんだろ?

よし。薬草を結構多めに採集してから帰ることにしよう。一文無しはキツイ・・・何も買えない。


――森――

「薬草は~っと、あれか!」

すぐ見つかって良かった。遠くの森まで走ってきたかいあって、この辺りに沢山生えているな。これだけあれば稼げるだろう。さて採集採集~

・・・終わった~。せっかくこんな森に来たんだし、もう少し奥まで行ってみようかな?

――森・奥地――

随分大きな森だね。まだ先がある。・・・ん?人?が倒れている?助けないと、っていうかこんな森に人がいるものなのか?

「大丈夫ですか!?酷い怪我ですけど・・・今助けます!」

「う、ぁ・・・き、君は?」

「ユキト。ユキト・テンドウです」

「そ、そうか・・・済まない」

どうしよう。助けますって言ってしまった・・・そうだ!創造魔法で回復出来る魔法を創ろう。

「創造―治療魔法」

«治療魔法を獲得しました»

凄い・・・一瞬で魔法を創れるなんて。取り敢えずこの人を助けるか。

「治療魔法―完治!」

そう唱えるとこの人の体が緑の光を纏い始め、みるみる治っていった。

凄い効果だな。他にも魔法を創ってみよう。

「創造―炎魔法」

「創造―雷魔法」

「創造―災害魔法」

«炎魔法を獲得しました»«雷魔法を獲得しました»«災害魔法を獲得しました»

何か・・・自分でやっといて何だけど災害魔法はやりすぎた感があるな。うん、気にせずいこう。

「う・・・ん?な、治ってる」

「あ、気がつきました?」

「ああ、ユキト君・・・だよね?ありがとう助かりました」

「いえ、いいんですよ。それよりも貴方は誰で何があったんですか?それと敬語は必要ありませんよ」

「そうか・・・わたしはエルフのリンフェルだ。実はこの辺りの調査をしていたんだが突然モンスターに襲われてしまい、命からがらここまで逃げててきたんだ」

「どんなモンスター何ですか?」

「確か熊のようなモンスターでこの先にある洞窟を住みかにしているようだった」

「この先にある洞窟。・・・案内してもらえませんか?」

「何!?まさかあのモンスターと戦う気か?いくら君が凄い魔法を使えてもやめた方がいい」

「平気です。魔法を使えば一撃ですよ」

「いやそれは・・・」

「ダメですか?でも倒さないと困りますよね?」

「~ッ分かった・・・案内しよう。但し敵わないと思ったら即離脱だ。これだけは守ってくれ」

「分かりました。では行きましょう」


――洞窟――

「この洞窟の奥にいるはずだ」

「では、倒しにいきますか!」

「本当に大丈夫なのか?」

「任せて下さい。一撃で終わらせます」

「グォォォォォォォォ」

「!?」

「これがそのモンスターのですか・・・」

「あ、ああ。任せたぞ」

「分かりました。では一撃で決めます!」

「ガァァァァァァァ!」

モンスターが腕を振り抜き、鋭い爪から斬撃をとばしてきた。

「おぅ!?」

危ない危ない気を抜いてた・・・攻撃しよう。そうだな、雷の魔法を使ってみよう。

「雷魔法―雷槍(らいそう)!」

そう唱えると雷の槍が横に出現し、クマのようなモンスターの眉間を貫いた。モンスターにはコアがあり、それを破壊すれば直ぐに倒せるが、その場合モンスターは光の粒となって消える。

「す、凄い・・・本当に一撃で倒せるなんて」

「いえいえ簡単ですよそれでは帰りましょう」

ハァ少しどれくらい強いか期待してたのにな。手加減していても簡単に倒せるなんて・・・次はもう少し力量調節で抑えよう。

「君はすごく強いね。冒険者かい?」

「ええ、まぁ」

「ランクも高いんじゃないか?」

「いえ、Fランクですよ」

「・・・ん?済まないもう一度言って貰えるか?」

「Fランクです」

「君が!?」

「はい、昨日冒険者になったばかりなんで」

「そうか、だからか・・・わたしも一応Bランクの冒険者だ」

「そうなんですか!」

「まぁ、実力は圧倒的に君の方が高いと思うけどね」

「はは、ありがとうございます」


――森――

「と、ここまでだね。君には命を救われた、本当に助かった」

「いえ、もういいですよ。あのモンスターも全部譲っていただいたんですし」

「そうか・・・ところで今更何だがこの森に何しにきたんだ?」

「Fランクなんで薬草を取りに」

「そうだったのか!では、この薬草を持って行ってくれ!」

「いいんですか?それで、この薬草は?」

「この薬草は上級の薬草だ。1本で銀貨3枚の価値がある」

「貰っていいんですか?そんな薬草を10本も」

「いいんだ。ぜひ貰ってくれ」

「じゃあいただきます」

「ああ、では会えたらまた会おう!」

「はい、また会いましょう!」

そういってリンフェルさんと別れた。そろそろ町に帰ろう。そういえば今日でどのくらい稼いだんだろ?

確かこの森で依頼の初級の薬草を60本位採集して、リンフェルさんが上級の薬草を10本くれたから・・・

銀貨33枚!?いきなりすごく稼いだな。それと、あのモンスターもプラスすると・・・結構いくんじゃないかと思う。換金するのが楽しみだ!・・・移動するのが面倒だな。今度移動系の魔法も創ろう。さて・・・走って帰るか!よし、じゃあ少しだけ調節を解除して――出来た!今日は宿で寝られるだろうし、速く町に帰ろう!


――ライセン――

よし、見えてきたな。お、今日は検問並んでないぞ!ラッキー♪

「あ、貴方はこの前の・・・」

「ん?・・・あ~あの時の兵士さんですか!」

「はい、貴方のような美少年は忘れられませんよ」

「そんなことないと思うんですけど、ありがとうございます」

「いえいえ、それと冒険者になったんですか?」

「はい」

「ではギルドカードを見せて下さい」

「どうぞ」

「ユキト・テンドウって名前何ですねこれからはユキトさんとお呼びしましょう」

「敬語はいいですよ。貴方の方が年上ですし。それと、名前を聞いても良いですか?」

「ああ、そうですか、では――ユキト、俺の名前はセルバ。宜しく」

「はい、此方こそ。セルバさん」

「今からギルドで換金か?」

「ええ、採集から帰って来たので」

「そうか、じゃあ疲れてるだろうし、また今度な!」

「はい!」

―――冒険者ギルド―――

「ユキトさん!?昨日はいきなり帰ってしまわれて驚きましたよ!」

「はは、すみません。面倒なことになりそうだったので。それと採集の依頼を終えました。確認と換金をお願い出来ますか?」

「は、はい。では、2階にお上がり下さい」

「分かりました」

――2階・換金所――

「これが依頼の薬草です」

「お、多いですね」

「60本ありますので」

「60!?それは凄いですね」

「それと、まだ在ります。この薬草です」

「?この薬草そうは・・・上級薬草!?どうして持っているんですか!?」

「採集していると死にかけている人がいて、助けたお礼にとくれたんですよ」

「死にかけている?・・・なんで死にかけていたか、それとその人が誰か分かりますか?」

「はい、えっと、Bランクの冒険者で、リンフェルという名前のエルフです」

「リンフェルさん!?リンフェルさんが死にかけていたんですか!?」

「は、はい」

「それで、なんで死にかけていたんですか?」

「森の調査中に、クマのモンスターに襲われたと言ってましたよ」

「そうですか・・・少し待っていて下さい。ギルドマスターを呼んできます」

え!?ギルドマスター?一体どんな人なんだろ?やっぱりギルドマスターっていうぐらいだから強いのかな?会うのが楽しみだ。


――数分後

筋肉が多くてがたいのいい中年の男が出てきた。

「君がリンフェルを助けたという少年か?」

「はい、そうですけど・・・」

「俺はこのギルドのマスターのガザスだ。君の名前は?」

「ユキト・テンドウです」

「そうか、それでユキト。そのクマのようなモンスターとは?」

「これです」

そういい、モンスターを異空間収納袋から取り出す。この袋の中は時間も止まるので大変べんりだ。などと思いギルドマスターを見ると――――

呆然としていた。

「え、えっと、どうしましたか?」

まさかこのモンスターがギルドでも危険視され討伐依頼がでているなんてことないよね?



よし、今回はフラグがたたn

――――キュイン

あ・・・そうすか・・・時間差ですか・・・てことはこのモンスターは・・・?

「そ、それが言っていたモンスターか?」

「はい、そうですけど・・・これ何て言うモンスター何ですか?鑑定する前に殺っちゃったんで分からないんですけど」

「それはレイジーベア―というモンスターで――――――Aランク依頼の討伐対象だ」

「へ?え、Aランク・・・?」

「そうだ・・・一応聞くが、これは君が倒したのか?」

「はい、そう・・・です」

「そうか・・・君か。ユキト、君は何ランクだ?」

「Fランクです」

「・・・は?Fランク?そんな馬鹿な・・・ちょっと待ってくれ、君を鑑定しても良いかな?」

「いいですよ」

「そうか、では見させて貰おう」

偽装してるけど大丈夫だよね?・・・あ、しまった。あのスライムを倒した時から変えて無かった・・・絶対怪しまれるよね?あんな平均的なステータスじゃこのレイジーベア―は倒せないって・・・オワタ(^O^)

「?これが君のステータスか?これではレイジーベア―は倒せないだろう・・・?」

「・・・・・・はい、ステータスを偽装しています」

「・・・詳しく聞かせて貰おうか」

――ああ、まずいことになったなぁ


お読みいただきありがとうございました。ヒロインはもう少し後に登場させる予定です。評価、ブックマーク等宜しくお願いします。

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