まずは冒険者になろう-2-
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ふぅ、あと1キロ位かな?もう少しで着くはずだし、ステータスでもみようかな?でもさっきのスライムとの戦闘でのレベルアップがな~。見るのが少し怖いけど・・・ええい、なすがままだ!
「ステータス!」
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ユキト・テンドウ(15)
種族:まだ人間だよ!
Lv·253
体力:7400(+2000)
筋力:8200(+2000)
魔力:9650(+2000)
魔法耐性:6700(+2000)
俊敏:7640(+2000)
<魔法>
創造魔法
<スキル>
成長速度向上(10倍)、鑑定LvMAX、無詠唱、周囲探査、擬態、力量調節
<装備>
ヘルプレス・ゴスペル
<持ち物>
異空間収納袋(真黒晶、神級召喚陣)*真祖級、神級以外の持ち物は省略させて頂きます
<称号>
不幸だった者、神に気に入れられし者、一級フラグ建築士
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oh・・・なんだこれ・・・まず種族が“ギリギリ人間だよ!”って酷くない?レベルもステータスも成長速度向上のお陰で凄いことになってるし。魔力に至っては武器の補正無しで5桁にとどきそうなんだよ?本当にこの世界の平均が気になってきた。まぁまさかレベル1のステータスの平均が100とか無いよね?
――キュイン
あ、この頭の中に響く音は・・・まさか・・・。嫌な予感がしてきたぞ?・・・町に着いたら聞いてみよう。
よし、次いこう。次はスキル。新しく増えた“擬態”と“力量調節”を見てみよう。
«擬態»
その名の通り、擬態する事が可能。ステータスを偽装する事も出来る。
«力量調節»
自分の力量を調節、つまり、力を抑え手加減する事が出来る。
―――とこんなものかな?擬態はべんりだね。潜入とかするとき役立つし。・・・いや、する予定ないよ!?無いからね!?そ、それよりもステータスを偽装する事も出来るらしいから良かったよ。平均が分からない以上あんなステータス見せる事が出来ないからね。それと力量調節も獲得出来て良かったよ。これであのステータスのせいで余計に破壊等をしなくて済むからね。これで安心だよ。
ん~大分歩いたからもう少しかな?このまま何も起こらなければ良いんだけど・・・
―――キュイン
またあの音!?今度は何が起こるんだ?・・・ん?なにかいる。あれは・・・人とモンスター!?あの人襲われてるのか!助けないと!今行きます!もう少し耐えていて下さい!行くぞ!―――と走ろうとした瞬間、地面にクレーターができ、あっという間にその人の所に近付きそして・・・モンスターと激突してしまった。
「え?いったい何が?き、君は・・・?」
そう助けた人に尋ねられたので、名前を言うことにした。
「ユキト。ユキト・テンドウです。襲われてるのが見えたので助けに来ました」
「そうだったんですか!ありがとうございます。わたしはライセンの町で商人をしているヘクターと申します」
「そうですか。ヘクターさん、危ないところでしたね」
「ええ、本当に助かりました。ところでユキトさんは冒険者何ですか?」
「いえ、違います。あの、冒険者って誰でも成れるんですか?」
「はい、ライセンの町にも冒険者ギルドというものが在りまして、そこで登録をすれば冒険者になることができますよ。あと、敬語は不要です」
「そうですか、では、冒険者登録してみましょうかね?」
「いいと思いますよ。ユキトさんは先ほどゴブリンを一瞬で片付けておらしたので活躍出来ると思いますよ」
「ライセンの町までここからあとどれくらいかかるかわかります?」
「よろしければ馬車に乗って行きますか?先ほど助けて頂いてますしね」
「じゃあ、お願いします」
「はい、では行きましょう!」
―――数分後―――
「ユキトさん、ライセンが見えて来ましたよ」
「あれがライセンですか・・・」
ライセンの町が見えた。この世界は中世のヨーロッパのような感じらしく、ライセンの町は壁に囲まれている。そして、検問が在るらしく、今は並んで順番を待っている。次でやっと順番が回ってくる。
「身分証明カードを出して下さい」
そう兵士に言われ、困ってしまった。身分証明カード?何それおいしいの?
「スミマセン、無くしてしまって持っていないんです」
「そうですか、では、この水晶に触れて頂けますか?」
「はい」
「――問題在りませんね。通って良いですよ。但し、10日以内に身分を証明出来るものを作って下さい。そして、ようこそライセンへ!」
この世界は1年が360日で一月が30日だそうだ。曜日と四季は無いらしい。曜日が無いことと四季がないこと意外地球と殆ど一緒で良かった。
「ここまでですね、ありがとうございました」
「いえいえ、こちらこそ助けて頂きありがとうございました。ついでに冒険者ギルドはこの道をまっすぐ行った所に在ります」
「そうですか。いつかヘクターさんの店にも寄りたいと思います」
「では、その時は値段をまけさせていただきますよ」
「では、また」
「はい、それではまた会いましょう」
そう言いヘクターさんと別れた。よし、まずは冒険者ギルドに行って登録しよう!この道をまっすぐ行った所に在るって言ってたな。ん~あれかな?入ってみよう。
入ってみると、酒を飲んだりしている人、喧嘩している人、固まって話をしている人達がいた。変に絡まれなければ良いけど。
――キュイン
・・・もう何もいわないよ?というか言いたくない。まぁ、さっさと登録しよう。
「ようこそ冒険者ギルドへ!ご用件は――」
あれ?どうしたんだろ?受付の女性が顔を見るなり固まったぞ?そういえば町でもやたらと視線を感じたし、今でもそこらじゅうから視線を感じる。ヘルプレス・ゴスペルはしまってるし、服も神様が用意してくれたローブをきてるから目立たない筈なんだけど・・・う~ん顔に何か付いてるのかな?
「も、申し訳ありません。それでご用件はなんでしょうか?」
そう頬を染めながら尋ねてきた。ホントにどうしたんだろ?
「登録をお願い出来ますか?」
「登録ですね、かしこまりました。では、この紙に名前と出身地、その他能力をお書きください。知られたくない場合は、名前だけでも結構です」
良かった。名前だけでも良いのか。名前と、魔法剣士とでも書いておこう。
「魔法剣士ですか。優秀ですね。では次にこの水晶に触れて下さい。ギルドカードを発行します」
「はい、これがユキトさんのギルドカードです。無くさないで下さいよ?」
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ユキト・テンドウ(15)
ランク:F
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とかかれていた。
「最後に説明を致します。ランクは低い順に、F、E、D、C、B、A、S、SS、SSSランクとなります。冒険者どうしの喧嘩はギルドは責任を負いませんので注意して下さい。――何か質問は在りますか?」
「あの、レベル1でのステータスの平均はどのくらいですか?」
「大体100ですね。高い方だと300だとか。羨ましいですよね」
「ありがとうございます。あと、学園のようなものはこの近くに在りますか?」
「少しお待ちください。この近くだと・・・王都の魔法学園ですね」
「魔法学園ですか・・・分かりましたもう大丈夫です、では」
そう言い立ち去ろうとしたが―――他の冒険者達に絡まれてしまった。やっぱり何かあるのね・・・トホホ
「おいまて小僧、お前みたいな顔が少し良いくらいのガキが冒険者をやっていけると思ってんのか?」
と、後ろの取り巻きらしき人と共にニヤニヤしている。
「ええ、頑張って行こうと思います。それに顔は良くないですよ」
「ッチ、そういうのが腹立つんだよガキが・・・おい、ちょっと訓練所までこい」
ザワザワ「おい、またゲールの奴が絡んでるぞ」「あの美少年可哀想に・・・」
等と聞こえてくる。こういうのはこの世界にもあるのか・・・だけどもう地球の時のようにはならない。その為の力だ。そうだ、このゲールって人たちで実験しよう。
「良いですよ。行きましょう」
「ちょっと!?ユキトさん!?」
「大丈夫ですよ負けたりしません」
「おい彼奴やるみたいだぞ?」「見に行くか?」「あの子が戦う所見てみたいわ!」「よし行くか!」
そうやって訓練所にギャラリーが増えてきた。このギルドは3階建てでそこそこ大きく、1階に受付、2階に鑑定所や職員の事務室、そして3階にギルドマスターの部屋があるらしい。後で鑑定所にあのスライムをもって行こうかな?今一文無しだし。そんな事を考えているうちにそろそろ始まりそうだ。
「おいガキ!やられる準備はいいな?」
「やる準備は出来てますよ?」
「あの、ユキトさんいいんですか?このままだと5対1になりますよ?」
「大丈夫です」
「ッチ生意気なヤローだ。おい審判!さっさと始めろ!」
「し、仕方ありません。ルールを説明します。致命傷、または死に至る攻撃意外なら武器でも魔法でもしよう可能です。それでは、準備は良いですか?・・・始めッ!」
まずは武器無しでいこう。どれくらい出来るのかな?
「ウォォォォォォォ!」
3人が近接、1人が魔法使い、そして魔法使いを守る盾役が1人か・・・
「くらえぇぇぇぇぇ!」
「ッほ」
「ッチ避けやがったか」
んん~?おそすぎない?一体どれ位差があるんだ?
「(鑑定)」
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ゲール
Lv:31
体力:520
筋力:630
魔力:280
魔法耐性:320
俊敏:370
<装備>
鉄の剣、革のプレート、革のレギンス、革のブーツ
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ええ~?さすがにこれは差が空きすぎてない?ワンパン出来ちゃうよ・・・ん?あれは・・・
「火よきたれ、我の力としてその力を見せよ!ファイヤ―ボール!」
あれが詠唱かな?うわ~いい年して恥ずかし~、っと、う~ん弱いなぁ。あのスライムのほうが何倍も強い。そうだ!これが終わったら創造魔法で魔法を創ってみよう!楽しみだな~。てことで、さっきからちまちま攻撃されて少しイライラしてるからもうからまれないように少~しだけ力を見せようか。
「ウォォォォォォォ」
「うるさい」ッズドン
「かはッ」
まず1人~
「ッふ」トンッ
「グッ!?」
2人~
「ほいっと」
「!?」「ーー」
3、4人~
「最後ですね・・・ッハ」ズドン
ふ~終わった~一瞬だったな。ギャラリーもあんぐりとしたり、目を白黒させてるし。まー殴りで地面に大きなクレーターを作ったのはやりすぎたかな?まぁ、手加減したし大丈夫でしょ。面倒な事にならないようにさっさとか~えろ~。
―――そうしてユキトは何事も無かったかのように去っていった。ちなみにユキトは金を持っていないため野宿をすることになった。
読んでいただきありがとうございます!忙しい日は投稿出来ないのでご容赦下さい。