第3章 俺たちの芸術の本質 『何が俺たちの芸術の心臓となるものであるか』
言うまでもないが、我々が目指す芸術もまた、美しいと思う気持ちが本質となるだろう。
私たちは私たち自身の手で、新しい芸術を創り上げよう。美しさの価値観なんてものは時代とともに絶えず変化する。
そもそも、美しさとは何であるかという問いでさえ、その答えを求める道のりは果てしなく続くだろう。
発想と探求は自由だ。しかし我々は、曲がり角には十分注意し、間違った方向に進む者はきつく戒めなければならない。
私たちが目指す芸術とは、自然、人、個性がつながってできる宇宙的な感覚を具体的に表現することだ。
それは、個人の直感と内なる情緒に基づいて、無意識にあるいは意識的に生み出される創造物だ。
それは、現実における日々の生活を肯定してくれる。そして、その生活のレベルを一層深くし、高めてくれる。
それは、人生における自然や社会とのつながりを、絶えることのない芸術の1ページとして、あふれるばかりの歌として、壮大な演劇舞踊として、自ら鑑賞し、受け入れることを教えてくれる。
それは、人々の精神を互いに交流させ、その感情の集まりを一つの社会と成し、最後には全てを究極の場所にまで導こうとするだろう。
このようにして、私たちが目指す芸術はこれから興る新しい文化の基礎になる。