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存在の理由  作者: りす
第九章 空へ
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存在の理由

 澄み渡る空、どこまで続く青。

 夏の朝らしい、心地のいい風が体を撫でてゆく。


 もうすぐ……。もうすぐ、彼女はここに来るだろう。

 そして、きっと、あの言葉を口にする……。


 ぼくは遠くて近い数日間に思いを巡らせながらその時が来るのを待った。

 変われるだろうか?


 がちゃり、とノブを回す音が聞こえて振り返ると、息を切らせた優希が飛び出してきた。

 ぼくのいる場所へ、呼吸を整えながら、ゆっくりと近づいてくる。


 明るく、満面の笑顔で、

 天使のように美しい声で、

 彼女は優しく囁いた。


「神楽、生きる意味、見つかった?」

まずは、ここまで読んでくださったみなさん、本当にありがとうございました。


この作品は初めて最後まで書き上げた物語ですので、読んでいただけるだけでも大満足です。


『第2回 このライトノベルがすごい! 大賞』 にて、一次選考落ちの後、

『第4回 GA文庫大賞(前期)』にて、一次選考通過 となりました。


中学・高校の時に書きかけで止めていた作品を、最初から構成変えつつ書き直した作品ですので、

萌え系の要素とかまったくなく、ちょっと前世紀的なものとなっています。



生存理由がテーマとなっていますが、

神楽は自殺に至るほどの状態ではなく、

誰もが一度は考える程度の悩みでしかありません。


うつ病とは気持ちの在り方の問題ではなく、心身ともに異常な状態であり、自殺は病の1つの症状であると言える。

かつて、そう記述している本を読み衝撃を受けたことがあります。

今では、テレビ等で頻繁にうつが取り上げられていますが、『自殺するのは心の弱い人間だ』と教えられて育ったので。

いずれはそんなうつの話も小説に盛り込んでみたいと思っているのですが……。



現実世界での同級生3人が、異世界ではそれぞれ別の国に居るとかどうなってるんだ?

近い環境の人間がピンポイントに神官とかおかしい。

などなど、突っ込みどころが満載です。


また、後半もっと神楽の成長過程を書きたかったのですが、締め切り間際にわーっと書いて送ってしまいました。

手直しできるところはあるんですが、

『一つの作品を突き詰めるよりも、新しい作品を生み出して経験を積む』ということで、

とりあえず、今は新しい作品にとりかかりたいと思っています。


今書きかけの作品は2つは、

どちらも 大筋にシリアスな展開がありながら、ギャグとお約束なシーンを取り入れた『落ちもの』です。


翠緑の涙 と 白いワンピースの少女 …… 絶滅した白いワンピースの少女(進行:6部)

魂の居場所ありか …… 家出したバーチャルアイドル(進行:2部)


評判の良さそうな方を優先で書こうと思っていますが、なかなか評価頂けるレベルまで到達しないですね。

お時間ありましたら、またよろしくお願い致します。


それではまた~。

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