青の章
午後
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僕の中を僕の影が過ぎるように
太陽をいま雲が横切る
生暖かくつらい日射し
長い廊下を駆け抜ける手足
青空へ出るとき
あるがままにと望む
甘い復讐
ありふれた夢
笑わない鏡
曲がりくねる階段
登り詰めた剣は龍となり
夜の破壊と建設とを営み
命令だ 優雅に暮らすこと
生き延びること
それでは珈琲を一杯
全てはここから始まる
唄
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別に自慢できるほど
ギターが巧いわけでもないが
涙が海に届くまで
君に悲しみが降り積もるなら
僕は傍に居て
君のために歌おう
ウヰスキイのボトルを置いて
空の月が笑い出すまで
鳥
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私に向かって風が吹く
炎を貫く矢のように
水晶を包む光のように
私の中を風が吹く
私の中の風に訊く
何処から来て何処へ行く?
風は笑って吹き過ぎるだけ
水面の影を揺らすだけ
風の隣に来て座る
まだ夜明け前のかじかむ手足
飛び立てる時を待っている
朝が一斉に立ち上がる
光に向かって両手を挙げる
黒い翼に風よ、吹け!
あい
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夏の海岸に広げて置いた
僕のスケッチブックの中に
あなたが微笑む瞳の色を
僕は忘れてきてしまったので
あいというものがどんな色だか
どうしても思い出せずにいます
宝物
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背丈は僕の半分もないくせに
髪の毛は僕の3倍よりもまだ長い
この幼い美しい少女が
太陽を2つ並べたみたいに
目を輝かせて見詰めているのが
ごく安っぽい玩具
僕の煙草銭で3つは買えるほどの。
なつ
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そらあおぐきみのわくわく
ふりかえるしじまのふかさ
なつはちへいせんをじくにして
とんぼかえりしてみせる
会話
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君が見ていたのと同じものが
僕にも見えているつもりだったけれど
君には作り笑顔のはずだったのが
僕には真似ができなくて
君が困ってしまってわあわあ泣く真似をしてみせても
僕は一緒になって泣いてしまうことができずにいたから
君はもう僕の側には居ないのに
僕はいつまでも君の側に居るつもりだった
まだ鏡を持ち歩かなかった日々
あの嵐がやってくるまでは




