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みちくさ

おじさん構文

作者: 斎木伯彦

 先日、動画サイトを閲覧していると、「お返事まだかな、おじさん構文」という動画を発見しました。

 この元動画は、しぐれういさんの音声が人工音声加工できるようになったソフトの公開に合わせて作成されたようです。

 すでに五百万回近い再生数で閲覧されていますが、私は別の方の「歌ってみた」動画で知りました。

 この「おじさん構文」を再現できるか試行錯誤しましたが、私には無理でした。

 私のインターネット文化は黎明期から古代に所属しているらしく、同僚に「アスキーアートの使用なんて、古文ですよ」と指摘されたほどです。

 試しに「おじさん構文」を私なりに書き表すと、


おはよう(*^_^*)

今日は良い天気だね(▼▼)

お返事まだかな(?_?)


となります。

 語尾は片仮名にするらしいのですが、私の物書きとしての矜恃がそれを許しません(笑)

 キモいのは承知の上ですが、「おじさん構文」の歌はかなり笑いました。

 年代によってその文章に特徴が出るようですが、それは若い時代に読んだ書籍に影響を受けているからでしょう。

 例えば、私のようにラノベを読んだり書いたりしていると、おじさん構文にはならないようです。

 想定されているおじさん構文は「昭和軽薄体」と呼ばれる昭和生まれのおじさんたちが愛読していたエッセイの文体に、携帯電話で利用可能になった絵文字を多用する若い女性を模倣するおじさんの感性が悪魔合体したものと考察しています。

 おじさんなりに若者へ迎合しようとする努力の方向が、少しばかりズレているのでしょう。

 そうしたバッドコミュニケーションのおじさん構文を使用するよりも、ビジネスメールのようにお堅い文章の方が「年上男性の余裕」みたいな雰囲気を醸し出せるかもしれません。

 そもそも何が最も気持ち悪いかと言えば、年齢が離れた若い女性の気を引こうと必死になっているおじさんそのものでしょう。

 創作でも年の差の大きな男女は、年上男性が鈍感であったり、恋愛に消極的あるいは若い女性を諦めさせようとするからこそ、障害を乗り越えようとして女性側が燃え上がる傾向にあります。

 そうなるには、男性側に追い掛けさせたくなる魅力が必要なのですけれども。

 さて世のおじさんはそのような魅力をお持ちですか?

 もしかすると発言が時代遅れになっている可能性もあります。

 くれぐれも「うわキツ、嘘でしょ、ねぇおじさん。それとっくに死語ですよ」と言われないよう、ご注意下さい。

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