表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/5

事件簿その2~本当に謝罪かと思った? 残念! 趣味の話二時間コース斬り!~

Q、なんで波田陽区(ギター侍)なんですか?

A、特に意味はない……斬り!

お金は天下の回りもの。

つまりあるところには唸るほどあるけど、無いところにはそれこそ一円もない。


私は貧乏な家の生まれだからそれをよくわかっている。

頭がかゆくてかゆくて仕方なくて、白いフケがでてくるほど不潔なぐらいシャンプーが合わなくても、安いメ〇ットしか買ってもらえない。

そのせいで、不潔だといじめられてもだ。


そんな人間がこの世には山ほどいる。


だからこそ。

どうにもならないお金のことで催促したくない。


そんな私の気持ちは……あっさりと裏切られるのだった。


私はメッセージを確認するためにスマホを見た。

そこには謎の番号からの着信が入っている。


「まあいつものことか」


そう思って無視していた。

すると、メッセージが来たのだ。

彼女から。


「電話出て」


「その必要はないかな」


「謝罪したいの。謝罪したいから電話したいの」


……別にどうでもよくね?

謝罪とかいらんわ。

そうは思ったのだけど。そこまで謝りたいなら。

ということで電話を取った。


「もしもし?」


さて、どんな謝罪をするのか。

まあ形だけでもしてくれるならそれでいいか。

そんな甘い考えでいる私に対し、彼女はこう言った。


「アクスタ届いたんだけど、やっぱり松陰先生はカッコイイよね」


……なるほど。

世間話からはじめて謝罪につなげていくスタイルかな?

そう思った私は話に乗った。


「わかるわかる。眼がいいよね。あれだけ目力強いのに眼鏡で隠してるのが最高だよね」


「だよね。後は晋助さまの立ち姿とか~」


……。

その後。私たちは趣味の話を続けた。

二時間ほど。


そう。二時間ほどだ。

「謝罪したい」という名目で電話をかけて来たのに二時間もである。

二時間も謝罪していないのである!


え? 謝罪されたいなら催促しろ?

いやまあ。先にも言った通り、ぶっちゃけ謝罪とかどうでも良かったんだよね。

ただ、このままほっといたらどうなるのかなって興味本位で催促しなかったんだよ。


あともう一つあってさ。

私怒ると怖いってよく言われるから。ここで怒ったら怯えちゃうかなと思ったんだよね?


……今考えると私が怖いって言われるのは別の理由があるんだろうなと思うんだけど……まあ今はいいか。


んでそのまま二時間ほど趣味の話を続けたんだ。

そして、流石にそろそろ切ろうかなと思った時。相手が言ったんだ。


「そういえば……ごめんね。支払いはすぐにするから」


本当はもうちょっと長かったんだけど。まあどう考えても10分も無かったから別に同じだよね。

二時間待ってこれである。

そう言われた私はこう言った。


「わざとじゃないんならいいよ。次からは気を付けてね」


今なら確信できる。

絶対にわざとだと。


1000万歩譲って課金カードはわざとじゃないことにしても。

謝罪したいって言って二時間も謝罪しないのはわざと以外の何物でもないだろうと小一時間(以下略)


そして、その時の電話の内容をメッセージでまとめて送っといたからか、電話内容をしらばっくれることが不可能と思ったのか、本当に支払い自体はされたのだったが。

これは彼女の「お気に召した」からだというのは言ったと思う。


彼女は探していたのだ。

「友達」という名の「使用人」を

ちやほやしてくれる「じいや」や「メイド長」を


だって彼女にとっては自分は貴族なのだから

彼女の中で平民である私が使用人なのは当たり前なのだ。


……ただどっちかというと……

いやこの話はあとに取っとこう。

とりあえず

彼女はこんな感じで天然のふりをして、色々と迷惑をかけてくれたのだった。












評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ