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完結●千年片想い~ピュアな魔王の純愛記~  作者: 一番星キラリ@受賞作発売中:商業ノベル&漫画化進行中
【Episode2】天界大騒乱

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男だったら誰もが抱く欲求だと思う

アクラシエルの言葉通り、バトラーを呼ぶと、すぐさま身長やウエストなどの測定を始めた。


これから服を買いに行くのかと思ったが、今、地上は朝の7時過ぎ。


こんな時間にあいている店があるのかと思ったが……。


「お待たせいたしました。こちらでいかがでしょうか」


バトラーは神の家に用意されていた人間の服を持ってきた。


「あ、あの、もう少し丈の長いスカートはないのでしょうか?」


ソフィアは用意された服を手に、困惑している。


「大変申し訳ございません。ここ、日本の神の家に悪魔狩りでいらっしゃる天使の皆さまは……約五百年ぶり。さらに女性の天使となりますと、約千年ぶり。御婦人の衣装の用意が万全ではなく……。着物でしたらご用意があるのですが、悪魔狩りには不向きかと。現状ご用意できるのはこれだけですが、お時間をいただければ、デパートへ出向きます。いかがいたしましょう」


ソフィアが手にしている衣装を見た。


確かに丈が短い。でもソフィアはスタイルがいいので、似合わないとは思わない。


というか、こんなに丈の短いスカート姿のソフィアを見ることは……天界にいる限り、この機会を逃せばないと思った。


……見てみたい。


男だったら誰もが抱く欲求だと思う。


しかし……。


「では男性の衣装を着るのは?」


アクラシエルの提案に、ソフィアは飛びついた。


残念に感じたが、男性の衣装を着ることを、否定する理由を思いつかない。


こうして。


俺たちは着替えた。


アクラシエルはなんだか学生のようだ。


白いシャツにエンブレムのついた紺色のブレザー、そしてブレザーと揃いのセンタープレスされたズボン。腰まであるストロベリーブロンドの髪はそのままおろしているので、男子の制服を着た女生徒のようだ。


ソフィアは完全に男装の麗人。


黒いシャツに黒のベストに黒のスリムパンツ。長い髪は後ろで一本で束ねているが、豊かなバスト、形のいいヒップと、どう見ても女性だ。でも服は男性もので……。


俺はというと、グレーのシャツに黒のネクタイ、黒のブーツカットパンツ。当たり障りのない衣装だ。


着替えを終え、バトラーから借り受けたスマホで、エミリアの番号に電話をした。


が、「おかけになった電話番号は現在使われておりません」とアナウンスが流れてしまう。


お店の番号……と思ったが、もっぱら連絡はエミリアのスマホにしていたので、思い出せない。ソフィアに言われ検索したが、悪魔向けの店だし、ネット上でエミリアの店の情報を拾うことは無理だった。


ラファエルに連絡し、エウリールに代わってもらい聞き出す……ということもできたが、二人は仕事中。


さすがに私的な用事で邪魔するのは、はばかられた。

昨日に続き来訪いただけた方、ありがとうございます!

この投稿を新たに見つけていただけた方も、ありがとうございます!


次回更新タイトルは「お店、営業は夜からですけど」です。


明日もまた読みに来ていただけると大変嬉しく思います。

それでは明日も学校、お仕事、頑張りましょう‼

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