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完結●千年片想い~ピュアな魔王の純愛記~  作者: 一番星キラリ@受賞作発売中:商業ノベル&漫画化進行中
【Episode2】天界大騒乱

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今すぐ見にいって行きます

「やっぱりマティアスさんはここの部屋にいたのですね。これから三人で会う時は、ソフィアさんの部屋に集合でいいですか?」


アクラシエルの言葉に頷く。


前回案内された部屋より狭かったが、一人部屋にしては広すぎる。


天蓋付きのベッド、シャンデリア、重厚なカーテン、調度品、暖炉など、以前通された部屋にあったものはすべて揃っている。ベッドも十分な大きさだ。


それに椅子とテーブル、ソファもある。


「では作戦会議でいいですか?」


アクラシエルに促され、ソフィアと俺はソファに座る。


一人掛けの椅子に座ったアクラシエルは、早速口を開いた。


「ラファエル様の居場所が分かりました」


「……!」


ソフィアも俺も驚きで声が出ない。


「先ほどのバトラーに日本での悪魔の様子を尋ね、その流れでラファエル様のことも尋ねたのです。するとラファエル様はこの神の家からほど近い、セントラルヒルズタワーというマンションに住んでいると教えてくれました」


ラファエルに関するアクラシエルの行動力の速さに、思わず舌を巻く。


「ラファエルの居場所は分かった……となりますと、あとはいつだったらその部屋にいるか、ですよね」


ソフイァがそう言っている間にも、アクラシエルは立ち上がっていた。


「部屋番号も分かるので、今すぐ見にいって行きます」


「アクラシエル、落ち着け」


アクラシエルは「?」という顔で腰をおろした。


「バトラーがラファエルの居場所を把握しているというのは、どのレベルで把握しているんだ? 修行中と言えど、大天使だ。その身に何かあると大変だ。だから護衛をつけているのか。もしくは定期的に監視をしているのか。それともそこに住んでいるという情報だけ把握しているのか。ラファエルに対する天界の向き合い方によっては、アクラシエル、お前がラファエルに会いに行ったことが天界にバレ、問題になるかもしれないぞ」


アクラシエルは「なるほど」という顔になる。そして……。


「確かにマティアスさんの言う通りですね……」


シュンとするアクラシエルを、ソフィアが励ます。


「地上にはパソコン、スマートフォンという電子機器があります。これを使えば、ラファエルに直接連絡を取ることが可能です」


アクラシエルの顔が分かりやすく明るくなった。


「それはどこで手に入りますか?」


「それを手に入れるにはお金や身分証などが必要になります。私達で手に入れようとするのは、難しい気がします」


アクラシエルが悲しそうな顔になった。すかさずソフィアは……。


「バトラーに手配してもらうことはできないですかね? 悪魔の居場所を特定するために地図アプリを使いたい、と言えば、スマホの一台ぐらい用意してくれそうですが……」


アクラシエルは何か言いかけたが、スマホのことが分からないようで、口をパクパクさせている。


「ソフィア、そのアイデアはいいと思う。内線でバトラーに聞いてみよう」


ソフィアは頷くと、電話機に向かう。


「大丈夫だ、アクラシエル」


「……マティアスさんとソフィアさんは、本当に地上のことに詳しいですね」


……エウリールが禁忌タブーをおかし、俺たちの記憶を取り戻してくれたからな。


「マティアス様、アクラシエルさん、スマホを一台貸してくださるそうです」


ソフィアが笑顔で報告した。

昨日に続き来訪いただけた方、ありがとうございます!

この投稿を新たに見つけていただけた方も、ありがとうございます!


次回更新タイトルは「二人だけしか知らない秘密」です。


明日もまた読みに来ていただけると大変嬉しく思います。

それでは明日も学校、お仕事、頑張りましょう‼

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