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完結●千年片想い~ピュアな魔王の純愛記~  作者: 一番星キラリ@受賞作発売中:商業ノベル&漫画化進行中
【Episode2】天界大騒乱

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心ここに在らず

翌日の朝はソフィアが先に目覚め、その気配に俺も目を覚ました。


寝起きのソフィアは少しぼおっとした感じで、とても愛らしい。


せっかく早起きしたが、その分の時間は、俺がソフィアに甘える時間で消えていく。ただ、昨晩のパンもデザートも残っていたので、準備の時間は短縮されている。だから問題なく朝食を終え、そして何だかんだで再び甘いキスを交わしていた。


「それではマティアス様、行ってきますね」


「うん。気を付けて」


玄関でソフィアを見送り、いってらっしゃいのキスをして……。


その後はアクラシエルが昨日と同じ時間に迎えにきて、共に翼を広げ空へ向かった。


昨日、ガブリエルが現れた地点に来ると緊張が走る。アクラシエルに気づかれないよう、周囲に目を配った。だが、ガブリエルの気配はない。


それでも気を抜けず、図書館の建物の中に入るまで、緊張感は抜けなかった。


「……でしたよ、マティアスさん」


「……? すまない、聞いてなかった」


「大丈夫ですか、マティアスさん。心ここに在らずですが」


アクラシエルが不思議そうに見ている。


「そうだな。すまない」


するとアクラシエルはクスクスと笑った。


「ソフィアさんのことを考えていたのですね」


「……!」


「いつでも休んでいいんですよ、マティアスさん。我慢せず」


意味深な目でアクラシエルがこちらを見る。


「えっ……」


「まだ神殿で婚儀を挙げていないのですよね? 想う気持ちがあるなら迷わず神殿へ行くべきかと」


「……そうだな。近いうちに休みを……もらうと思う」


「はい。ぜひそうしてください。そうしていただければこちらもあきらめがつきますから」


「え……?」


「ああ、エルサ、おはよう」


アクラシエルはカウンターに座る女天使の方へ歩み寄っていった。


今、何か引っかかる一言があったような……。


改めてアクラシエルを見る。


女天使相手に穏やかに微笑むアクラシエルは……限りなく善良にしか見えない。


魔王の名残なのか。疑り深いのは考えものだな。


再び翼を広げ、昨日の続きの絵を見るため、四十階へ向かった。

昨日に続き来訪いただけた方、ありがとうございます!

この投稿を新たに見つけていただけた方も、ありがとうございます!


次回更新タイトルは「天界での日常」です。

果たして平和な日常はいつまで続くのか……。


明日もまた読みに来ていただけると大変嬉しく思います。

それでは明日も学校、お仕事、頑張りましょう‼

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