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完結●千年片想い~ピュアな魔王の純愛記~  作者: 一番星キラリ@受賞作発売中:商業ノベル&漫画化進行中
【Episode3】魔界大騒動

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これは一体どういことだ!?

二十名の悪魔を連れ、ビルの外に出た時だった。


「これは一体どういことだ、ウリエル」


そこにはアリエルを連れたガブリエルがいた。


「ガブリエル? こんな時間にどうしたのですか?」


エウリールが悪魔たちを背に庇うようにしながら、ガブリエルに応じる。


「ボクは現在人間として地上で修行の身だが、悪魔の気配ぐらい感知できる。この数の悪魔が終結していれば、さすがに気が付く」


「そうでしたか。見ての通りですよ。ここにマティアス、ソフィアもいる。三人の天使が揃ってやることと言えば、一つしかないでしょう」


「……悪魔狩りをしている、ということか?」


ガブリエルが疑わしそうにエウリールを見る。


エウリールはイエスともノーとも答えずに、腰の鞭に手をかけた。


「マティアス、先に行け」


短く言うなり鞭を、ガブリエル達に向け振り下ろす。

もちろん、威嚇だ。

その場にいた悪魔全員に、すぐに飛ぶよう、俺は叫ぶ。


「ウリエル、これはどういうことだ!?」


ガブリエルが顔を真っ赤にして叫んでいる。


「失礼。手元が狂ったようだ」


しゅに報告するぞ!」


「その必要はない」


「ラファエル!?」


「ウリエル、マティアス、ソフィアちゃん、行くがいい」


ラファエルがガブリエルに、自身の手をかざす。


淡い光にガブリエルが包まれたと思った瞬間、ガブリエルが倒れた。その体をラファエルは軽々と受け止めると、アリエルを見る。


アリエルはラファエルに見つめられたその瞬間、その場に倒れた。そしてその体を受け止めたのは、アクラシエルだった。


アクラシエルは俺達を見るとニッコリ微笑み、手を振った。



先に飛び立ったオリアクス達と悪魔は、かなり上空まで進んでいた。


それは、そうだろう。


ガブリエル、ラファエル。大天使二人が、突然地上に現れたのだから。


必死に魔界へ向かって飛んでいるはずだ。


そんな悪魔たちの姿を見ながら、隣を飛ぶエウリールに尋ねる。


「どうしてラファエルが……」


「まあ、そこまでの数ではないが、まとまった数の悪魔の気配を察知した。しかもそこは魔王騎士団が終結したことのある日本だ。念のための確認で、ラファエルをしゅが遣わした……のかもしれない」


そう言った後、俺を見る。


「もしくは。ミカエルが、お前を助けたか」


「……俺達の動きをミカエルが感知した……?」


エウリールが頷く。


「どちらであれ、ラファエルはマティアス、お前の味方をした」


「……!」


「これからも何かあれば、ラファエルはお前を助けるだろう。ラファエルはああ見えて義理堅いからな。……なあ、マティアス、これはすごいことだぞ。俺とラファエル、二人の大天使の加護を受けられるなんて、そうないことだ。しかもマティアス、お前は元魔王だというのに」


エウリールが俺の肩をバンバン叩いた。


「やめろ、エウリール、落ちる!」


「落ちている暇はないぞ。この後は北京だ。あの国はデカい。相当の数の悪魔が、堕とされているはずだ。今晩は徹夜かもしれん」


エウリールが速度を上げ、先に行く悪魔を追いかける。


「マティアス様、エウリールの言う通りです。急ぎましょう」


ソフィアに促され、俺も速度を早めた。

昨日に続き来訪いただけた方、ありがとうございます!

この投稿を新たに見つけていただけた方も、ありがとうございます!


次回更新タイトルは「言葉にできない達成感」です。


明日もまた読みに来ていただけると大変嬉しく思います。

それでは明日も勉強、お仕事、頑張りましょう!!

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