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完結●千年片想い~ピュアな魔王の純愛記~  作者: 一番星キラリ@受賞作発売中:商業ノベル&漫画化進行中
【Episode2】天界大騒乱

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赤裸々に情事を明かす

翌朝、アクラシエルの内線電話で起こされた。


朝帰りしたらしいアクラシエルは、電話口でもテンションが高い。


30分後にカフェで合う約束をして、ソフィアと俺も起きることにした。


チャリティーコンサートは18時開始だが、アクラシエルによると、ショッピングモール近くの広場では、徹夜組が現れたのだという。すでに一部のスタッフが現地に向かい、対応に追われているというのだ。


俺達も昼前には、現地へ向かうことになった。


「それでアクラシエルさん、ラファエルさんとは楽しく過ごすことができましたか?」


カフェで朝食をとりながら、ソフィアがアクラシエルに尋ねる。


「はい。もう夢のような時間を過ごすことできました。まずあの後すぐに部屋へ連れて行ってくださり、お互いに衣服を脱がせ合い、そのままベッドで抱き合い、キスをしました。久々に触れるラファエル様の肌はすべすべで柔らかく、一度吸い付いたら離れがたく……。でもチャリティーコンサートがあるので、キスマークをつけるわけにはいきません。ですから注意しながら、キスをするようにしました。そして」


「おい、アクラシエル、ここ、神の家だぞ!」


飲みかけのコーヒーをテーブルに置き、アクラシエルを制す。


神の家、というより、ソフィアの前でそんなに赤裸々にラファエルとの情事を話さないでくれ、という思いで制していた。


現にソフィアは今の話で、顔も耳も首筋もバラ色になっている。


「あ、マティアスさん、安心してください。もちろん最後まではしていませんから。それは許されませんからね。あくまで……」


「いや、朝からする話じゃないだろう‼」


またもアクラシエルとの感覚のズレに苦しみながら、その話をするのをめさせる。


それでもアクラシエルは、ラファエルとのラブラブぶりを話したがったが、それを全力で阻止した。


朝食を終えると、本来かかないでいいはずの汗をかいていた。



カフェから部屋に戻った俺は、シャワーを浴びることにした。


バスルームを出ると、ソフィアはビデオ通話でロルフとベラと話している。


エミリア救出の算段がついたことを知らせていたようで、二人ともとても喜んでいた。


「チャリティーコンサートには、店の営業があるから行けないけど、交渉が成功するように祈っているよ!」


ロルフは満面の笑顔で、俺たちにエールを送った。


その後はphantomとMisfitミスフィトのSNSをチェックする。


小笠原久光が反応していないか探したが、それっぽい人物はいなかった。その代わりに、なんと田中さんを発見してしまった。普通にこの投稿に、反応してくれている。


その田中さんのSNSを見にいくと……。


立場が立場なので、発信されている情報は少なく、ただ所属アーティストが投降した写真などに反応しているぐらいだった。


「何も言わずに田中さんの前から消えてしまって、怒っていますかね……」


ソフィアがしみじみと呟く。


「怒るというより、驚いただろうな……。でもさすがやり手だよ。あの時の大ピンチを乗り越え、ファンの数をほとんど減らすことなく、俺たちのことをVTuberとして育て続けているのだから」


するとラファエルから電話がかかってきた。

スピーカーにして、スマホをテーブルに置く。


「マティアス、おはよう。昨日はアクラシエルに会わせてくれて、本当にありがとう。久しぶりにアクラシエルに会えて……とても興奮したよ。家についてからは二人とも熱が高まって、シャツのボタンを外すことさえもどかしくて……。それに久々に触れたアクラシエルの肌は」


なんなんだ、このカップルは。

自身の情事を誰かに話すのが、趣味なのか⁉


俺はラファエルの言葉を遮った。

昨日に続き来訪いただけた方、ありがとうございます!

この投稿を新たに見つけていただけた方も、ありがとうございます!


次回更新タイトルは「バレている。」です。


明日もまた読みに来ていただけると大変嬉しく思います。

それでは明日も勉強、お仕事、頑張りましょう‼

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