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完結●千年片想い~ピュアな魔王の純愛記~  作者: 一番星キラリ@受賞作発売中:商業ノベル&漫画化進行中
【Episode2】天界大騒乱

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もう悪魔ではないのに

急遽企画したので、SNSでの告知は、結構遅い時間になってしまった。


果たしてこの情報に小笠原久光が気づくのか、そもそも彼以外の一般人の反響は大丈夫なのかと思っていたが……。


すでにエウリールはマンションに戻り、ソフィアと俺は順番にシャワーを浴び、寝る準備をしていた。先にシャワーを浴びたソフィアはソファで寛ぎ、俺はシャワーを終えてバスルームを出たところだった。


「マティアス様、大変です。phantomとMisfitミスフィトのSNSでの反響が、すごいことになっています」


各種SNSに投稿した告知は、ものすごい勢いで拡散されている。明日ということで、とても来ることはできないであろうブラジルやメキシコのユーザーまで、反応していた。


ここまで反響があれば、小笠原久光も絶対に気づいているはずだ。


「あ、エウリールから着信です!」


ソフィアが電話に出ると、明日のチャリティーコンサートを取材したいというマスコミが、殺到しているのだという。


それはそうだろう。

これだけSNSで騒がれているのだ。

さらにこのコスプレをしているのは誰だ、ということも話題になっているという。


だがソフィアであると明かすわけにはいかなかった。だからそこはシークレットで押し通すことにする。


「マティアス様、なんだかすごいことになってきましたね」


エウリールとの通話を終えると、ソフィアの頬が高揚していた。


「きっとソフィアのコスプレのクオリティが高いからだよ」


そう言ってソフィアを抱き寄せる。


「みんな、誰がコスプレしているのかと気になっている。その正体を知っているのは……ちょっと優越感だな」


もう悪魔ではないのに、こういったスリリングを楽しみたくなるクセは、俺の中で健在だ。優越感で気分が高揚し、抱き寄せたソフィアにキスをして、そのまま頬、首筋、鎖骨へと口づけを続ける。


鎖骨までキスをすると、いつものソフィアなら「これ以上はダメです」と止めるのに……。


今日のソフィアはそうしない。

そのまま少しバスローブの襟元を広げ、胸の谷間にキスをしても、ソフィアは止めなかった。


もしかしてエウリールのおかげか……?

ならばもう少し攻めても……。


そう思ったが、それ以上は俺自身がコントロールを失う可能性がある。


だからそこまでで我慢すると、襟元を元に戻し、抱き上げる。

そしてその体をベッドに運んだあとは……。


いつも通りの範囲で、ソフィアとの甘い時間を楽しんだ。

次回更新タイトルは「赤裸々に情事を明かす」です。


明日もまた読みに来ていただけると大変嬉しく思います。

それでは明日も勉強、お仕事、頑張りましょう‼

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