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完結●千年片想い~ピュアな魔王の純愛記~  作者: 一番星キラリ@受賞作発売中:商業ノベル&漫画化進行中
【Episode2】天界大騒乱

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エミリアはお休み?

「え、どうしました、ロルフ、ベラ?」


「ソフィア、エミリアなんだが、今、店にはいないんだ」


ソフィアは首を傾げる。


「ロルフ、それはお休みされている、ということですか?」


ロルフとベラが同時に首を振った。


「ハロウィンの日に、日本のエクソシストに捕まってしまったんだ」


「ロルフ、何を言っているんだ? ハロウィンの時は、ソフィアも俺もまだ地上にいた。11月に入ってからも、エミリアとスマホで何度かメッセージ交換もしていた」


「それは去年の話だろう、マティアス。エミリアが捕まったのは今年のハロウィンだ」


何を言っているのか理解できなかった。


ソフィアと俺が天界にいったのは、数週間前のことなのに……。


「アクラシエルさん、もしかして地上と天界では時の流れが違うのですか?」


アクラシエルはソフィアに聞かれると「はい」と頷く。


「天界と魔界は同じ時の流れ方ですが、地上とは異なります。違うといっても一年程度ですが」


なるほど。


「その日本のエクソシストに捕えられて、エミリアはどうしているんだ、ロルフ?」


「それがそのエクソシストに使役されている」


「使役? どういうことだ?」


「なんでも日本のエクソシストは土着のあやかしという魔物を捕らえると、式神という、使い魔のような状態にして使役するらしいんだ」


「奴隷にするのか?」


俺は奴隷制が嫌いだ。


「いや、待遇はそこまで悪くないはずだ。何かするよう命じられていない時は、自由にできるらしいし。ただ、悪魔に近づくことは許されない。なんでも縛りがかけられているらしく、それに反すると大変なことになると。オレもエウリールから聞いただけだから、これぐらいの知識しかないんだけど……」


ロルフが困り顔で俺を見る。


「……なるほど。エウリールなら詳細が分かると言うことか。午後、エウリールと会うことになっているから、そこで詳しく聞くようにする」


「マティアス、エミリアのこと、助け出せるかい?」


ベラが俺を見た。


「エミリアには世話になった。なんとかしたいと思っている。でもそれはまずエウリールから話を聞いてからだ」


「そうだね。あ、連絡先、交換しようよ、マティアス」


「というかベラ、店開けて、中にみんなのことを入れようぜ」


ロルフの言葉にベラは「ああ、そうだね」と言い、店の鍵を開ける。


こうして俺たちは店の中に入り、連絡先を交換し、ロルフとベラは店の掃除を始めた。


そうしているうちに掃除当番の店の女悪魔が出勤してきて、ソフィアと俺を見て驚き、そして会いに来たことを喜んでくれた。

昨日に続き来訪いただけた方、ありがとうございます!

この投稿を新たに見つけていただけた方も、ありがとうございます!


次回更新タイトルは「キスはお預け」です。


明日もまた読みに来ていただけると大変嬉しく思います。

それでは明日も学校、お仕事、頑張りましょう‼

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