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完結●千年片想い~ピュアな魔王の純愛記~  作者: 一番星キラリ@受賞作発売中:商業ノベル&漫画化進行中
【Episode2】天界大騒乱

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会いたかった!

赤毛のショートヘア、くりっとした黒い瞳、抜群のスタイルのこの女性は……。


「ベラ!」


俺とソフィアの声が揃い、ベラは目を丸くした。


「え、何だよ、今の声⁉」


ベラの後ろにいるのは、ハニーブラウンのウルフヘア、奥二重の黒い瞳、長身でよく鍛えられた体躯のロルフだ。


「ベラ、ロルフ、俺だ。マティアスとソフィアだ」


二人は「ええええ」と声を出し、まじまじと俺とソフィアのことを見た。


「……! ソフィア‼ なんで男性の服なんて着ているんだい⁉」


ベラがソフィアに駆け寄る。


「うわあ、本当だ。でもなんか、これはこれはで、そそるよな?」


ベラが反応し、ロルフの足を思いっきり踏んだ。

悶絶するロルフを無視して、ベラは俺をじっと見た。


「……マティアス、なの、かい……? 髪が金色だし、目の色も……。黒曜石のような綺麗な瞳が、天使みたいな碧い色になちまってるじゃないか。肌だって天使みたいな……」


「ベラ、それは当然だろ。エウリールが言っていたじゃないか。マティアスの魂は天界に召されたって。でもって天使になっちまったって」


ロルフが踏まれた足の痛みを堪えながらそう言うと、俺を見た。


「マティアスなんだな、本当に」


「そうだ」


その瞬間、ベラとロルフは俺とソフィアに抱きついた。


「マティアス~、ソフィア~、会いたかったよぉぉぉ」


ロルフが男泣きをし、ベラは……。


「ソフィア~、マティアス~、もう一度会えるとは思わなかったわよぉぉぉ」


同じく号泣していた。


そんな俺たちの様子をアクラシエルは温かい目で見守っている。


「それで、マティアス、ソフィア、地上へ何しに来たんだ? 天使はそう簡単に天界から出られないんだろう?」


ロルフが鼻をすすりながら尋ねた。


「そうだ。悪魔狩りのために地上へ来た」


ロルフとベラが凍り付く。


「マティアス様、二人をいじめないでください。ロルフ、ベラ、安心してください。マティアス様と私は悪魔狩りに行く、という名目でここに来ましたが、悪魔を狩るつもりはありません。別の目的で来たんですよ」


そう言うとソフィアは、二人にアクラシエルを紹介した。


アクラシエルがラファエルの夫であると知ると、二人の表情は困惑に変わる。


「ロルフ、ベラ、もうラファエルは、ソフィアや俺に何かすることはない。アイツは……俺に謝罪の言葉を口にしたんだ。しゅから監視されているし、ものすごく懲りた様子だった」


二人は「そうか」とまだ半信半疑の様子だったが……。


「マティアス様と私は、アクラシエルさんをラファエルに会わせるため、そしてロルフとベラ、あなた達に会うのはもちろん、エミリアさんやお店の女悪魔の皆さんに会いに来たのです。今、二人がここにいるということは、エミリアさんのお店で働いているんですよね? エミリアさんに伝えてもらえませんか、マティアス様と私が会いに来たと」


ソフィアの言葉で、二人はまたも泣きそうになっていた。

昨日に続き来訪いただけた方、ありがとうございます!

この投稿を新たに見つけていただけた方も、ありがとうございます!

本日は2話公開です。引き続きお楽しみください~。

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