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Ghost and Girl  作者: M.K
エクストラコンテンツ
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ステージ2:制作秘話と舞台裏

「う~ん」


 エリは出来上がった古風な部屋を眺めながら不満げに唸った。


「どうしたんです?」

「……その、謎はあれでいいのかな? って」


 ステージ2は部屋に仕掛けられた謎を解き部屋からの脱出をめざすゲームに決まったものの、生まれて死ぬまで病気がちで友達がリラ以外いなかったためなぞなぞなんて考えたことがなく、脳みそがつぶれそうになるぐらいこねくり回してどうにかひねり出せたが、その出来があまりにお粗末に思えてならない。リラに楽しんでもらえる自信がまったくといって湧かない。


「不安になる気持ちはわかりますよ。自分の作ったものがどうしても見劣りしてしまうんでしょ? でも、それでいいんですよ。必ず面白いものが作れるわけじゃないんです。だからこそ頑張って、悩み続けるんです。自分のできることを遊んでくれる人のことを考えて精一杯やるんです」

「……そうだね」


 エリは色んな表情をするリラを思い浮かべながら答えた。


――――――――――――


「寝てしまいましたね」


 ステージ2の本番、一階の謎を力を合わせて見事解いたが、隠し扉を昇った先の部屋にあった大きくてフカフカのベッドでスヤスヤと寝てしまったふたり。そんな彼女たちを上から見下ろしながら、オバケがもうひとりのオバケに言った。


「ステージ1で疲れたんでしょう。ちょっと調整ミスだったようですね」


 会話をする二体の口はいっさい動いていない。霊体どうしなら声がなくても話ができ、こういうとき大変便利である。


「どうします?」

「う~ん、せっかく頑張って作ってもらったのになんですが、起こしてしまうのもあれですしこのまま寝かせておきましょう」


 ――そう言ってからしばらく経ったが、いまだ彼女たちは夢のなか。様子を見に来たオバケたちは困っているようでふたりして腕を組んでいる。


「これ以上はちょっとマズイですよ」

「そうですね。心苦しいですが、おふたりを起こしましょう。と、その前に……」


 どこからか一枚の紙を取り出したオバケはサイドテーブルでその紙になにかを書き付け、それからもうひとりのオバケのところに戻ると手で合図を出しふたたびベッドの隣に移動した。そして両腕を上げさきっちょを折り曲げ目を閉じなにやら念じ始め、相方も同じように念を飛ばすと、不気味にベッドが小刻みに震えだした。まもなくリラの唸り声が聞こえたので、ふたりはすたこらさっさと退散していった。

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