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プロローグ

新たにプロローグ作成しました。


 私、国守 桜は困惑している。


 目の前に広がる景色は、青く澄んだ空に何処までも続く大地。

 草木は青々と生い茂り、緑の大地と何処までも青い絵の具のような空はまるでイラストの様な美しさだ。

 普通なら目の前の美しい色彩に普通なら心を奪われるだろうが、生憎今の私はそんな余裕など無い。

 確かに目の前の景色は絶景だ。

 美しい景色に心を踊らせるのが全うな人間の感性だろうが、何故だかその景色は何処かおかしい。


 いや、そもそも目が覚めたらビックリ仰天自然のど真ん中、なんてことの方が非常事態か。

 ただ、その非常事態さえ、小さな出来事だと錯覚させられる。

 何がそこまで可笑しいと感じさせるのか、なのだが・・・・・・


 小さいのだ。

 何が?

 と聞かれると、

 全部、

 と、しか答えられない。


 私の目に映る景色全てがジオラマの様に小さいのだ。

 それどころか、普通の百分の一サイズのジオラマよりも小さいと思う。

 私は目の前の景色を見つめながら、ただ呆然とするしかない。

 今の私にはこの事態が未だに理解出来ないでいる。


 当たり前だ。

 誰がこんな事態に「おお、凄いぞ!おらワックワクするぞ!」なんて感じに切り替えられるのか。

 そんな奴、恐らく誰も居ないだろう。


 私は目の前の景色に頭を空っぽにしながら、遠くを見る。

 何処までも、澄んだ空には鳥処か虫さえも飛んでいない。

 しばらく空を見ていたが、何気なしに下を見る。

 相変わらずのジオラマの様な小ささの木々や岩だが、先ほどには気がつかなかった存在が目に止まった。


 相変わらず小さい木々の下に、木々より小さい存在を見つけた。

 それは、よく見ると動物だ。

 小さくて一目では良くわからなかったが、よく見るとそれは小さな小さな熊の様だ。


 私は小さな木を指で払いのけて、小さな熊をつまみ上げる。

 小さな熊を見る限り、私の大きさを何となくだが、把握できてきた。

 身長だけでも、一千メートルは軽く越えているだろう。

 人差し指の上で怯える熊を眺めながら、私は自身の大きさに少し戸惑っていた。


 ふつうは戸惑うだろう。

 目が覚めたら目の前にはジオラマの世界に居て、見渡す限り壁は無く、小さな生き物が辺りに居る。

 そんな事態に誰が「おお、スゲー」だけで済ませられるのか。

 少なくとも私には出来ない。


 指の上の熊を地面に下ろして逃がした後、私は高校の制服のスカートに付いた土を払い落としながら立ち上がり、とりあえず目の前に向かって歩いて行くことに。

 熊があの小ささなら、人など成人でも二ミリあるかわからない。

 当面の目標は人を探す事からだろうと思う。

 だって、普通は動物は喋らないから、話しかけても会話など出来ない。

 人を探して私の現状を確認するのが当面の課題だ。

 

 

どうだったでしょうか。感想の投稿制限を無くしたいと思いますので、どうかドシドシ感想お願いします。


ちょっと最近まで調子出なかったのでサボってましたw

今日から書きます。

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