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15/16

――――加速

かなりの間隔が空きました。

誠に、誠に申し訳ありませんm(_ _)m

高二を舐めてました。


さて、

今回は八割方戦闘シーンです。拙い文章で小学生の作文のごとく頑張っておりますので、生暖かい目で見守ってくださるとありがたいです!


それと、前話の冒頭に書いていた勇者sideを消して、今話の最初に改稿して入れさせてもらっています。ご了承くださいm(_ _)m


それではどうぞー!

【勇者side】


 正しく、神の裁きの再来が。二対の巨大な双雷が地に落ちた。

 その場にいた龍の群れは跡形もなく消滅、あるいは焼け焦げた状態で山積みになり、勇者達に勝利を告げた…………かに見えた。


 砂煙から覗く深紅の双眸。光沢を放つ黒鱗が、そこにはあった。



「う、そ…………」


 起死回生の想いを込めて双雷の魔法を放った張本人、葉村はむら灯里あかりは、安堵に見舞われていたその内心を絶望へと塗り替えられ、うわ事の様にそう呟いた。


 やり遂げたと思っていた。


 殲滅し尽くしたと思っていた。


 それ故に、その心に刻まれた絶望は、深く――――重い。


「灯里……!!」


「灯里ちゃんっ!?」


 精神的ショックと魔力の欠乏により倒れかけた灯里を、両サイドから親友二人が支える。

 友人たちは息を飲んだ。

 彼女らを仰ぎ見た灯里の顔が、無機質な陶器のように青白く、それでいて濃い自責の念を帯びていた為だ。


「ご、ごめんね……ぬか喜び、させちゃって……一番強い奴、倒せないで……」


「大丈夫だよっ、他の竜達は全部倒したし……」


「灯里、落ち着いて? 灯里は最大限の貢献をしたんだよ?

 誰も貴女を責めたりなんかしないし……もしいても、責めさせないから……」


「…………うん。ありがと」


 友人二人の慰めに潤む瞳を拭いながら、灯里は呟いた。彼女たちの言葉に胸が温かくなり、それでいて、とてつもなく痛んだからだった。



 ________________



 灯里を支えた内の一人、夏狩かがり那月(なつき)は、意気消沈している友人を気にかけ、目の前で起きた出来事に衝撃を受けながらも、頭の片隅で疑問を持っていた。

 それは、


(幾らなんでも…可笑しい。あれがどんなに強い龍だとしても、無傷なのは……可笑しい)


 ――――相手が強すぎることにより生じる疑問。

 それが今、彼女の頭を駆け巡っていた。


(龍といえど、この世に生きる生物なのは変わりない)


 数多いる生物の中のたった一種でしかない龍族。


(その一種が、"神"級雷系魔法――――『神』の名を冠する魔法を、無傷で防ぎ切るのは、絶対に…………)



「――――可笑しい……」


 その時――――

 底上げされた視力によって、半ば睨むように黒龍を見つめていた那月は……気付いた。

 佇む黒龍、その体表へと吸い込まれていった"なにか"の存在に_____


 黒龍の恐怖を増幅させるかの様に禍々しい――――()()()()()()()…………。


「っ……、詩織、今の――」


『グルアァァァァァァァァ!!!!!』


 那月の声は、突然の龍の咆哮によってかき消された。

 ビリビリと空気が震え、続いて莫大な威圧感が彼女たちにのしかかる。


「ぐぅ………!!」


 一瞬俯いた顔を再び持ち上げた那月たちが見たのは、地に着いた四足をたわませる龍の姿だった。二対の黒翼は身体に張り付くように折りたたまれ、何処となく獲物へ飛びかからんとする肉食獣を彷彿とさせ…………、


「まさか――――っ!?」


 ――――ズパンッッ!!


 次の瞬間、龍が……跳んだ。

 翼を寝かせ、虎にも似た体型へと変わった龍はだがしかし、その瞬敏さには目を見張るものがあり。

 刹那の間にその巨体が那月達の視界を蹂躙する。圧倒的な威圧感を持った形相が、牙が、はっきりと目に映る。


「やばい――――喰われる…………」


 不思議と、周囲の時間はゆっくりと流れていた。まるで思考そのものを極限まで引き伸ばしているような感覚の中、迫り来る黒龍の牙が――――近く…近く…近く…近く…近く…………




 ドンッ!




 突如体当たりのような衝撃が襲い、次いで宙へと投げ出される感触。

 目前まで迫る死の恐怖に硬直していた那月は、ろくに受け身も取れずに数回バウンドしながら地面を転がり続け、

 その回転の合間に、見た。吹っ飛んだお陰で外れた龍の着地点から、灯里と詩織をそれぞれ抱えながらその場を跳び去る二人の男子の姿を。

 彼らがその場を離れた直後、ズドンという振動とともに黒龍が着地。もうもうとした砂煙が彼の龍の姿を覆い隠す。

 那月は地面に手を付きなんとか立ち上がると、転げた勢いをそのままに龍とは逆方向へと疾走する。


「ゴホッ、ゴホッ……ありがと、助かった……」


 走りながら、自身の横へと降り立った二人のクラスメイトに礼を言う。

 那月を突き飛ばし他二人を抱えて救った二人、風巻しまき香取かとりはその言葉に頭を振り、


「いや、すまん。お前が一番対応早そうだったから突き飛ばした」


「いい。それよりあの龍、どうするの?」


 その間にも三人は走り続けている。

 香取に抱えられている灯里は朦朧としながらもなんとか半目を開けており、風巻が抱えている詩織はあぅあぅと赤面しつつ大人しくしていた。だがいくら異世界人の身体補正が有るからとはいえ、男女間の差は徐々に那月と風巻らの距離を離して行く。

 故に彼らより数歩遅れながら駆けていた那月は――――背後から唸るような風切り音を聞いた。


「ッ! 来るっ!!」


 那月と風巻は右へ、香取は左へと跳び去った直後、そこに黒い尻尾が叩きつけるれる。飛び散る破片が周囲に炸裂した。


「くぅ………!!」


「夏狩! こっちだっ!!」


 風巻が破片の射程圏外へと那月を呼び込もうとするも、地面に当りバウンドした龍の尻尾がそれを邪魔する。龍は尻尾を左右にゆっくりと振って那月、風巻、香取の三人を確実に分断させてしまった。


「くっそ…………!!」


 ちりじりになっていく今の状況に、風巻は。



「……やるしか、ねぇか」



 覚悟を、決めた。

 そうと決めれば即行動だ。彼はお荷物――――抱えていた詩織を()()()()()()()()()


「え? わ!? 風巻くんんん!?」


「近衛の人受け止めてくださいっ!!」


 そう、風巻が詩織を放ったのは丁度王城が聳える方向、王女アリスィアを護衛する近衛兵たちが遠巻きに警戒していた地帯だった。


「うわわわわわわわぁぁぁぁ!!」


「おっと……っ!!」


 そして身体能力の補正に加え固有の能力としても肉体が向上している風巻の腕力は、50mほど離れていた近衛たちへと確かに詩織を送り届ける。


 遠方より投げかけられる批難の声に薄く苦笑いしながら、風巻は腰に挿していた訓練用の鉄剣を引き抜き――――尻尾を挟んだ向こう側にいる香取へと目配せ。そして、


「こっちだデカ物っ!!」


 背を向けて尻尾を振るっていた龍の、その眼前へと躍り出る。瞬間、龍の前足が動く。


「風巻!右だっ!!」


「――――っっ!!!」


 香取の声に、半ば反射的に左へと避ける。


 轟!!


 次の瞬間、砂塵とともに、彼の右隣に龍の前脚が突き刺さっていた。

 その敏さに目を見張りながら、風巻は前へ――――龍の懐へと走り出す。


「前っ!」


 間髪入れず飛んできた言葉に、今度は右へと跳び去る。直後左背後に衝撃。だが振り向かない。ただ、走る。

 風巻は声に従い、あるいは直感により回避をつづけた。だが真横を過ぎる黒鱗が、少しずつ彼に生傷を増やしていく。頬が切れ、腕が、脚が切れ、直接かすった衣服などちぎれ飛んでいく。

 だが少年は止まらない。今更、止まれない。


 やりきる。


 それだけをただ、誓って走る。

 走って、走って、少しでも奴の懐へと近づこうと、ひたすら走って……、それでも、限界が迫る。

 距離が詰まるにつれて、香取の予見眼だけでは対処が追いつかなくなっていった。忠告の数瞬後から一瞬後へ、一瞬後から刹那の間へ、次第に間隔は狭まっていく…………、


 そして、遂にそれは訪れた。再び大地に突き刺さった前脚が、風巻を吹き飛ばそうと地を割りながら彼へと迫った。避けるには、圧倒的に時間が足りない。


 限界を――そしてその後に待ち構える死を――前にして、少年は……




 ______しょうがねぇなと、口角を上げ。身体強化と、そう唱えた______




 瞬間彼にのしかかる重力の枷が、その拘束を若干緩めるのを感じ、同時に"なにか"がごっそり失われていくような喪失感を覚え……直後――――彼の姿が掻き消えた。



 ________________




「なっ!?」


 風巻をサポートしながら彼の死闘を注視していた、香取悠悟は声をあげる。これ以上近づけない、そう思わせるほど苛烈な龍の迎撃に歯噛みしていた彼の目の前で、今まさに直撃を受けようとしていた風巻が何事か唱え、消えたのだ。


「あいつ、何処に………、っ!?」


 まさか龍の一撃で消し飛んだのか、そんな嫌な想像が彼の頭を掠め…………そこで、気付く。龍の脚を駆け上がる、一人の人間の存在に。


「風巻、なのか…………?」


 目を見開き、うわごとの様にそう零した。意図せず声に出てしまうほどに、彼の動きは先程とは違っていた。……速いのだ。先ほどの走りの比ではない、圧倒的な速度。前傾姿勢で矢の如く突き進む彼は両手で剣を握り込み、もう一度……何かを唱えた。再びの――――加速。

 最早予見がなければ動きを追うことさえもままならず、彼は食い入るように戦況を見つめ続けた。



 ________________



 風巻は龍の脚を突っ走る。二度に渡る強化の重複で若干魔力枯渇気味の少年は、それでも疾走を止めなかった。


 "魔力が続く限りの強化の重複"


 それが彼に与えられた本当の贈り物(ギフト)だった。効果は文字通り強化の魔法を重複してかけられること。強化の範囲は自身の身体から手持ちの武器までと幅広い。ただ一つ難点が有るとすれば、一回重複するごとに使用魔力が重複回数分倍加することか。

 だがそれにしたって強力なこの能力が、とある女神の贔屓により与えられた特別な物だということなど、この少年は知るよしもない。


 己の首元に届かんとする少年を睨み据え、黒龍が二対四翼のうちの一対を広げる。風巻がそれを注視したと同時、


『グルァァッ!!』二翼が彼を突き刺さんと放たれた。


(一つは避けられる。だが、もう一つ避けるには…………!!)


 片翼を避ければもう片翼に貫かれる。絶妙に計算された双翼の到達地点だった。


 思考し、逡巡し……同時に迫る"死"に目を見開いた少年は、_________


「ぁ、ぁぁああああああああああ!!」迷いを振り払うように、咆哮。


 次いで、


「身体、強化ッッ!!」―――――三度目の、加速が起こる。

 今度こそ視界は歪み、体中が倦怠感に包まれる。だが迫る二翼が自身を突き殺す前に、少年は一歩、踏み込んだ。

 真後ろで翼同士が交差する気配を感じ……瞬間、ズドンッと音が響く。ビキリと前脚の鱗が軋み、彼は弾かれるように前方へと跳躍した。


 風を切り、短くない滞空を終えた彼は再び黒鱗へと足をつけ――――踏み締める。今度は跳ばなかった。ただひたすら、速度を上げるために……踏み締め、踏み締め、踏み締め、踏み締め………、


『グルァァ!?』


 黒鱗がひび割れる痛みからか、龍が脚を頭上へと弾いた。割れたいくつかの鱗がパラパラと宙を舞い、風巻は空へと投げ出される。

 だが、


「――――まだだ……まだ、終われない」


 舞う黒鱗に頬を裂かれながら、彼は素早く周囲を見渡し思った。状況を総じて……やれる。

 少年は笑みを浮かべると、未だ眼下にて振り上げられているその剛脚へと降り立ち――――力の限り、踏み抜く。


 瞬間、下方に向け弾け飛んだ。目標は黒龍の顔面。彼は両手に握る鉄剣を己が胸の前へと突き出した。

 そして、紡ぐ。



「――――武器、強化」


 どこか静かに、静謐な声音で響いた祝詞に呼応し、手に持つ武器が存在感を放ち始める。

 それと同時に…………彼の魔力が底をついた。ピシリと入った皮膚の亀裂から血が吹き出したのを黙殺し、押し寄せる睡魔、倦怠感に唇を噛み切り、咆哮することにより意識を保ちながら______





 ズブリ、そう音を立てて…………剣は龍の右眼みぎまなこへと突き込まれた。


 ぞわりと目を見開く龍。拡大する瞳孔。次いで響いた、悲痛な咆哮。



『グルアァァァァァァァァ!?』



 絶叫にも似た叫びが至近距離から耳を叩き、風巻は龍の顔面を蹴り上げ跳躍した。地に降りようと宙を舞った彼に。


 ………………瞬間。


「馬鹿ッ! 油断するな!!」


「え」


 声をあげる風巻の視界の端…………黒光りする巨大な尻尾が迫っていることに、彼は気づかなかった。



 ________________




「クソがッ!!」


 叫びとともに香取は走り出した。自分より前方で戦いを見ていた夏狩の横をすり抜け、去り際にぐったりしている葉村を押し付ける。荷物が減り、若干上がった速度を持って、彼は斜め上へと飛び込んだ。

 刹那弾丸のような速度で通過する風巻を抱きとめる。だが、


「がッ……!!」


 片目を潰された黒龍の手加減抜きの一撃は、加わった香取諸共まとめて叩き飛ばした。二人は城壁へと激突、貫通。…もうもうと曇る城壁の外に、動きはない。



『グル、グルルルルァァァ……!!』


 唸るように咆哮した黒龍は、自身の片目を潰した敵を怒りに染まった左目で探す。が、見当たらず、代わりに自身から最も近い位置にいる二人の人間を見つけた。そして、気づいた。そのうちの一人が、先程巨大な双雷を――――()()()()()()()殺せていたほどの威力を持つ双雷を放った、危険な"敵"であることに。


『グル…グルラァァァァァァァ!!!!!』


 ______黒龍は、再び咆哮する。



 ________________________________________________________________________



 その少年は空から見ていた。最初から見ていたわけではない。けれども、城壁から上がる煙りのなかで沈黙する二人の級友。一人は気絶し、その娘を抱えて龍と対峙するもう一人の級友。

 自身の友達をいとも簡単に蹂躙された、少年の怒り大きい。

 故に、


「______行ってくるよ」


 少年は空を舞った。直後頭上からくる制止の声に耳を貸さず、彼は力を解き放つ。金色の光に包まれ、下方を睨み据え――――少年は仲間の元へと飛び発った。


 ________________________________________________________________________



 右目に剣を突き刺し、左目に憎悪を漲らせ、黒龍は標的へと駆ける。その巨躯に踏みつけられ、悲鳴の如く揺れる大地の上を、夏狩那月は走っていた。腕の中には遂に気を失った親友の姿。殺されるわけには、いかない。

 だが龍の巨体と人間の、それも少女の歩幅では、その差は莫大で……、


 ズドンッ……!!


「うあっ……ッッ!!」


 真横に叩きつけられた巨大な前脚に、那月は地面を転がった。抱えていた友人が前方へと投げ出される。

 立ち上がりつつ振り向けば、その顔に影が降りた。


「やば……っ!!」


 転がるように前方へと駆けだし、友人を抱えて再び振り向く。タイミングを図ったように、迫る前脚。


「《不屈の盾(レントゥス・シルト)》!!」


 即座に展開した防御の魔法は、襲いくる黒の尾を的確に防ぐかに思えた。

 だが、突如尻尾から溢れた鈍色の揺らぎが彼女の魔法()を無残にかき消す。


「なっ!?」


 驚愕する那月に、しかし尻尾の勢いは揺るがない。


「っ…、《爆発エクリクスィ》……!!!」


 唱え、直後に後方で爆発が起こった。爆風に背を押され吹き飛んだ彼女の後ろで、大地が爆砕した。友人を抱え数瞬の滞空を続け、思惑が成功したことに僅かに口角を吊り上げた那月の耳に…………、ゴキリ。

 音が聞こえた。


「……な、く………あぁぁ!!!!」


 足首が、折れた。悲鳴をあげながら転がり続ける。

 勢いが収まり、立ち上がるべく力を込める。…しかし、立てなかった。友人を抱いた状態では、とても立ち上がれなかった。

 万事休すかと、那月は唇を噛み締めた。力が無い、逃げることしか出来ない自身が悔しかった。


「なんで……こんなところで…………!!」


 強くなると、そう誓ったのに。

 那月は眼前に迫る龍を睨み据えた。機動力を失った獲物を前に、悠々と歩いてくる黒龍。錯覚か、その目には嗜虐的な感情が浮かんでいるような気がして……、


「………やしい……悔しいよ……」


 得も言われぬ悔しさ。反撃など考えられてもいないような、一方的な蹂躙。弱者な自分に沸く怒り。

 死に際になって沸き上がった闘争心とともに、彼女はぽつりと零した。


 ______もっと、強くなりたかった______


 だが、言っても遅い……、顔前には視界一面に漆黒の巨躯。憎悪に燃える左眼が、彼女たちを睨みつけている。

 暫しそのまま、少女と龍は見つめあった。獲物と狩人は、弱者と強者は――――見つめあった。


 お互いにして無言。

 灯里を抱く那月は自身の不甲斐なさを呪いながら。

 己より数段小さな獲物を追い詰めた龍は、自身の脅威たりうる"敵"を祓うために。



 やがて、龍は咆哮する。

 頭上に振り上げられた剛脚に、那月は腕の中の友人をより一層かき抱きながら、黒龍を睨み据えた。右眼に突き刺さる鉄剣と同様、左眼までも貫くように……、蘇って殺してやると言わんばかりに、深い執念のせて。


 鉄槌が、下された。

 再び引き伸ばされた思考。視界の端で、王女アリスィアが泣きながら手を伸ばしているのがわかった。

 ごめんね、と唇にのせる。今日ここで、自分たちは死ぬだろうと。役目を、願いをまっとうできなくてごめんね、と。そう零した。


 轟と空気が唸る。凄まじい威力をもった物体が、彼女たちを押しつぶさんと迫っていた。

 那月は目を見張る。最期くらいは堂々と死んでやろうと、彼女は頭上を見上げる。見上げて――――――――()()()()()()()



いかがだったでしょうか?


次回はもっと早くあげられるよう、精進します!(`・ω・´)

文才がなくてすみません…orz

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