ほぅ、呼ばれて早々俺に死ねと?
ちょっと色々あったので、息抜きに投稿しました!
作者三作目の投稿です、温かく見守ってくれると嬉しいです!
感想なども待ってます!!
この話から異世界へ飛びます!!
ではではどうぞ〜
※12月21日、最後の部分を一部改稿しました。
「............暇だなぁ」
太陽が少しずつ傾いていく午後三時ごろ、純白のベッドの上で呟く一人の少年がいた。
名を南風原深夜というその少年は、もうとっくの昔に見飽きた白い天井から視線を外そうと首を動かし、
「________痛っ!?」
途端、体中に電流が走ったかと錯覚するほどの痛みに肩を震わせた。
(うぅ......そうだった、俺いま全く動けないんだ......)
思わず、自身の状態を再確認した深夜は、視線をベッドの真横に立てかけてある鏡に移す。そこには、体のそこかしこに包帯を巻かれた自身が写っていた。事実、彼の体は今、身体中のあらゆる骨が折れる、曲がる、もしくはひび割れて、四肢や背中には激しい裂傷も残っている、普通なら死んでいてもおかしくないほどの重症だった。
「はぁ......どうせなら怪我したこと自体をなかったことにしてくれたら良かったのに......」
深夜はここにはいないある存在へと、冗談混じりの愚痴を零した。しかしそれは、不可能だと知っているが故の戯言だ。深夜はその存在に感謝こそすれ、改めて何かを要求するつもりなど到底なかったのだから。
「…はぁ」
それでもやはり傷を負う前の健康な体に未練はあって……、彼は怪我をした経緯について何度目かの追想を巡らせ_____られなかった。
突如青白く輝き出した病室に、心を奪われていたのだから。いや、"病室に"ではない。彼が食い入るように見つめているのは鏡から反射して見える病室の床_____そこに輝く、幾何学的な青い円!
(……魔方陣?)
深夜は、その円の正体を看破した。
余談だが、深夜はネット小説やライトノベルの異世界転移や転生系の小説のファンだ。実際に異世界に行ければと願ったことも一度や二度ではなかった。故に、前の彼ならば、今この光景を見て小躍りすらもしていたかもしれない。だがそれはあくまで、以前の彼ならば、だ。
そう、今の彼の心情は愉快とはほど遠く、それどころか、むしろ"勘弁してくれ"という愚痴のほうが大きい。
ごく最近に凄まじくファンタジックな経験をしてきた彼からすれば、今の事態はむしろ憂鬱でしかなかった。
しかし、青く輝くその魔法陣が彼の意思を汲み取れるはずもなく、病室に満たされるその光は徐々にその激しさを増していき______________
数分後、その病院のとある看護師が、深夜の部屋を訪れた。身動きが取れない彼の代わりに、長時間横になってかいた汗を拭きとってあげる為だ。
だが看護師は、病室の扉を開けたまま固まった。彼が、消えていたからだ。
しかしこの看護師も、ここに務めてもう十年になるほどのベテランだ、普通は患者が消えたぐらいではここまで驚かない。
そう、この状況は普通ではなかった。
彼は消えていたのだ。この病室にあった"ある物"と一緒に。
______彼が寝ていたベッドと共に______
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一方その彼は、ある場所でこう呟いていた。その額に冷や汗をびっしりと浮かばせて......。
「......可笑しいな普通こういう魔法陣で飛ばされた時は、王城とか神殿だって相場が決まっているはずなのに............」
ゴゴゴォォォ、と吹き荒れる風、澄んだ空気。そして彼がいた病院の3階に匹敵するであろう高度。それに付け加えるならば、巨大な生き物の巣の中に。
何故そう言い切れるか、それは、一緒に飛ばされてきたベッド、その横に置かれている直径50cmほどの卵と_____寝ている彼の頭上でその巨大な翼を羽撃たかせる龍がいたからだ。
つまり、今の彼の状況を平たく言うと、龍の巣に迷い込んだみたいです☆
「............ほぅ、呼ばれて早々俺に死ねと?」
あまりの衝撃に、深夜は誰に言うでもなく呟いた。
どうでしたか?
期待を持ってくだされば幸いです!!
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