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蜘蛛の糸  作者: 迅幸
7/11

measure 7

 「それに、些か虫が良過ぎるんじゃない?」

 「虫が良い?」

 「ジョゼ!」

 「リオネルは優しいから言わないけど、リオネルが機械人なのは王家の所為だよ」

 「ジョゼっ! それはエイミーには関係無い」

 「あるよ。少なくとも、軍司令部に居るなら知ってる筈だよね? 過去の軍部が民に何をしたのか」

 エイミーの暗い瞳が全てを語っている。


 水路の国が、まだ栄えていた頃、王家による魔女狩りが行われた。魔女も、魔女でない者も、迫害された。王族だけが、生き残った。


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