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蜘蛛の糸  作者: 迅幸
2/11

measure 2

 「で、お前はさっきから何をしているんだ?」

 「偏屈薬屋の営業……かなぁ?」

 「ほう? では、嘸かし暇なのだろうな? 私は従業員を雇った覚えは無いが?」

 首根っこ掴まえて凄まないでぇっ

 ジタバタと足掻いてみるが、掴まれた襟首は外れない。


 「堪忍してリオネル。降参」

 「全くツマラン事ばかりするなジョゼ」

 漸く解放される。

 「ツマンナクは無いんだけどなぁ。何屋だかも判んない様な店に、案内人は必要だよ?」

 「そんな者は要らない。必要に応じてお客は迷い込むものだ。お前はお前の仕事をしろ」

 「じゃあ……ちょっと店先借りるよー」

 「何? ちょっと待て!」

 リオネルの制止を背中で聞いて、勢い良く店から飛び出す。


 カランカラン


 開け放たれた勢いと外からの風で、一層澄んだ音が鳴る。そんなカウベルに合う様に、僕は唄う。

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