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かの竜は正義で、悪で  作者: dragon
全テノ始マリハココニアリ
3/8

二翔 転生手続=死亡手続

サブタイにあるように結構グロいです

苦手な方はご注意ください

 さて、神様の反則級の提案により異世界に転生することになった俺。現在はこれを聞かないと一歩も動かないと言わんばかりに、俺が転生する原因であり最大の理由であるチートの説明を神様な要求をしていた。それを神様の方も嬉々として俺に説明を施す。だが、その内容は俺の想像の斜め上どころか大気圏を突破し得るものだった。


「はあ!? なんだよコレ、チートの域超えてるだろ! これをチートっつっていいのか!? チートを上回るチートじゃねーか、今まで俺がチートだと思ってきたものは一体何だったんだよ……。その世界のおける神様になるっつ-のはまだいいとしよう。だがなんだ、俺に正義と悪を同時にやれってのか!? 魔法使い放題、神の分身が作れるetc……お前、俺に一体どんな存在になって欲しんだよ。普通、チートって言っても一度はピンチに陥るだろ。なんだよこの布陣死角なんてねえじゃないか。チートは確かに欲しいとは言ったがこれは酷すぎだぁぁぁ!!」


「じゃあ、違うチートにする?」


 バ神(馬鹿な神にはこれでいい!)は心底不思議そうな顔をして俺に聞く。が、


「誰が嫌って言った!? 絶対にこのチート以外俺は受け取らないぞ! 素敵すぎるじゃなねえかコノヤロウ!」


「……だったら何でニヤニヤしながら泣いて嘆いてるのさ。君の心を読み取っても、僕には何が何だか訳が分からないよ」


 俺も俺で大概だった。



 ……はっ、いかんいかん、俺としたことがこんな神様の前で取り乱してしまった。だが、それもこれもあのバ神の所為なんだ。というかさっきまでの俺、一体どうしたっていうんだ。自分自身のことながら引くな、これは。こればかりは神のいうことも理解できなくはない。つか、何か裏があるんじゃないかと疑ってしまうくらいには酷いチートだぞこれは。はぁ……まずは状況を整理しよう。一気にたくさんの話を聞いたから混乱しているんだ、そうに違いない。えっと、まずは転生先についての情報から思い返そう……。



 まずは、俺が転生するのはゴドレックという名前の小さな世界らしい。というか適当に名前付けただろ、すげえダサい。俺、こんな名前の世界に行かなきゃいけないだなんて……。よし、忘れよう。で、その世界は所謂、中世の剣と魔法の世界らしい。これだけでもファンタジーって感じがしてきたぞ、俺の胸のときめきが止まらん。

 そして重要なのがここ、その世界には最高神とされている神様が二体いることだ。それが白竜アルバスと黒竜ディアボロス。



 白竜アルバスは光を司り、創造を重んじる。正義の象徴として、愛される聖竜。


 黒竜ディアボロスは闇をつかさどり、破壊を重んじる。悪の象徴として、忌み嫌われる邪竜。



 存在の全てが真逆だが、しかしどちらかでも欠けることがあるのならば世界は存続できない。互いに相反している存在だからこそ、世界の均衡が保たれている……らしい。神様が沢山で紛らわしいな、こっちの神は普通に神様で、あのバ神はアホ神と呼ぶことにしよう。余り変わってないけど、気にしない。


 ということで、俺が与えられたチートはその竜神の力だった。曰く、神様は俺にその世界において重要な鍵である、アルバスとディアボロスになってもらうつもりらしい。おいおい、正気か? 俺なんかにそんな重要な役職を任せてもいいのか? と凄い心配なったが、何でもその二体の神の座は一応アホ神の直属の配下という扱いなんだけど、重要な役職でもないのに有能な部下は置けず、だからといって高位すぎてなかなか就任できる存在がいなかったので余ってて丁度良かったし、世界の経営についてはその世界を管理してる部下の神にすべてを任せてるから何も気にせず僕のことを楽しませてくれればいいの事。……なんか心配してた俺が馬鹿みたいだ。


 次のチートは分身。なんでも、俺は白竜と黒竜に加えて人の、自分含め計三体の分身が生み出せる力らしい。しかも、どれも俺なのだから五感、思考、その全てが共有できる。その上まずないと思うけれど、分身が死ぬようなことがあっても死に絶えた体が使えなくなるだけで、三体全てが死ぬまで俺という存在は生きることができるみたいだ。とはいっても、分身を作っていなかったら俺の存在は消滅するということになるので、その限りではないが。因みに、不老にしてくれるらしいが、不死にはならないらしい。これぐらいのハンデがなかったら、つまらないよな。……そもそも最高神を殺せる存在が世界にはいないから意味はないだろうけど。


 最後のチートが魔法。まず前提の話として、世界中のあらゆる生物はマナを少なかれ必ず持っている。魔力ともいうらしい。だから理論上大抵の人間は魔法を使える。だが大半の人はマナの保有量と放出器官が小さいので、初級魔法までしか使えない。そこから訓練を積むなり、才能などによって力を伸ばし、中級魔法を使えるようになれば魔術師と名乗れる。上級魔法では一流、特級魔法で宮廷魔術師に徴用されるほどの実力だ。まあ、特級魔法を使える人間はごく少数なので宮廷魔術師には上級でもなることは可能だ。でも、その代り複数の属性を使えないといけないらしい。属性とは八属性存在し、その使用者の心の在り方によって扱える属性が変わるらしい。



 大地と大空をも焦がす赤き激情を燃やす者に灼熱の《火》を


 静かなる理性と美しき智を頭脳に(たた)える者に清き《水》を


 甘き言葉に惑わぬ頑強なる意思を貫く者に母なる《土》を


 何物にも囚われぬ己のみの道を行く者に自由の《風》を


 瞬く刹那の閃光をその身に受け入れる者に憤怒の《雷》を


 己の存在が周囲に希望たることを志す者に眩き《光》を


 その身に全てを賭した望みを宿す者に底なしの《闇》を


 この世に心もちて生を受けし者に可能性の《無》を



 他にも一応時と空があるらしいが、これらは人が使えないから隠し属性だそうだ。普通の人は無属性に加え、属性が一つ使える。で、使える属性が多ければ多いほど魔術師としての位は上がる。例えば初級しか使えないが、三つも属性が使えるから魔術師を名乗れる見たいな。ってどうでもいいか。

 ついでに、複数の属性を用いて発動魔法は混沌魔法ユニゾンマジックという。


 本題に戻るが、俺が使えるのは人が扱える特級魔法ではなくそれを超える魔法、それが超越魔法だ。それは絶対に人が越えられない壁。人には扱えない超越魔法が俺は使える。そもそも、なぜそんなものが存在するかといえば、魔法に特化した高位の亜人と神獣が使えるからだ。そして、俺は神獣という扱いなので使えるということらしい。つまり、簡単に魔法においての力関係を表すとすると


 超越魔法⋙【人間の限界】≫特級魔法≫上級魔法>中級魔法>初級魔法  ……という構図になる。


 とまあ、説明してきたとおり俺に付いてくるチートはこんなものだ。しかし、いまどきこんなにチートをつけてくれる神様はこいつぐらいだろう。ありがたいね、神様なだけに。こればかりは感謝してもしきれない。


 と、頭の中で瞑想をしながら現在の俺の状況を細かく分析・整理しているうちに、神様が勝手に進めていた転生の準備ができたらしい。


「おーい。現状が呑み込めた? だったらこっち来てよ。変換型転移室に連れていくからさ」


 神様は俺が一段落ついたのを確認すると、そういった。神様はキンピカな部屋の扉の前にいて、その扉の横に小さな機械がついていた。それを機械音と共に少し操作して扉を開ける。たぶん繋げる場所を操作しているんだろう。神様は全てアナログだというのは偏見だったらしい。神様は俺を手招きし、それに応じて俺も続いて扉をくぐるとそこは、こじんまりとした白い無機質な、何もない部屋だった。その代りと言っていいのか、床には部屋いっぱいの大きさの青白い魔方陣が描かれていて、その中に隙間なく描かれている幾何学模様が目に痛い。混乱の特殊効果でもあるんじゃないのか? と、見当違いなどうでもいいことを考えていると、急に神様がさっきまでの陽気な声は鳴りを潜め、重々しい声で俺に問いかける。


「……実は今の君って精神体なんだよ。現実の世界には元の君の体が存在する。転生するときに新しい神の体を作りなおすから、今使ってる体はどうしても不要になってしまうんだ。このまま放置しておくと“魂が存在しない人が生きている”っていうずれが生じるから、申し訳ないけど君の体を殺すしか方法がないんだ」


 は、はぁ!? ちょ、まて、俺を……殺すのか!? いや、厳密には俺の肉体なんだろうがそんなことは関係ない。それは俺ということには変わりはないだ。そういえば、確かに俺は今の世界に未練はないが、それでも最期ぐらいはしたいことはある。たった十数年とはいえ、せっかく育ててくれた親に一言でもお礼を言わねばならない。それが最低限の義務だと思う。


「ちょっと待て、まだ俺は……。俺を、俺の体を殺す前に、少し元の場所に返してくれないか。少しやらなきゃいけないことが、ある」


「もちろん、了解。逆にすんなり逝けるようだったら、それは死にたがりか自殺願望があるような奴だけだからね。君を一度戻すことはいいんだけど、君には選択権がある。自分の、人としての生涯の終え方を。君が関わらない死に方……僕の部下が君の体の中に入って死ぬのもいいし、自分の意志で終わりを迎えてもいい。もし僕の部下を使うことを選択したとしても死の方法は選べるし、その方法でも終りの瞬間を見ることも可能だ。君には自分の死を選択する……普通では持ちえない権利を得た。さあ、君は一体……どうする?」


 いつになく真剣な表情で、しかしどこか悲しそうに神様は俺にそう問いかけるが、その時には既に俺の答えは決まっていた。


「俺は……。短い間だったけど折角ここまで一緒に生きてきた体だ、最期ぐらい、自分の手で始末をつけるよ。いや、つけさせてくれ。それに、自分の体を他人に任せるのも変な気分だしな。まあなんだ、ありがとうな気にかけてくれて。……くそっ、全く俺らしくもないな。すまん忘れてくれ」


 俺は恐らく顔が羞恥で赤くなっているんだろうなと、火照った頭で考える。うわぁ、気持ち悪いぞ俺……そう自嘲してみるがあまり効果はないみたいだ。っそう、俯いている俺を見て神様は一瞬驚くような顔をするがすぐに顔を綻ばせる。


「ふふふっ、やっぱりいいね君は。そうやってこれからも僕を楽しまさせてくれるといいな。しかもその責任感、かっこいいね。よし、分かった。今すぐにでも君を返そう。死んだらここに帰ってくるから安心して死んで来ていい。じゃあ、その魔方陣の上に乗って」


 神様の言葉に従い、魔方陣の中央に立つ。するとびっしりと描かれた幾何学模様が眩く輝きだし、次の瞬間には瞬く間に青白い光が俺の視界を塗りつぶす。思わず目を瞑ると、次は平衡感覚が次第におかしくなっていく。体がゴムのようにグニャグニャになったような感覚に襲われるが、徐々に落ち着いてきた。恐る恐る目を開けてみると、そこは眠りに着こうとして入った、しかし一時の時間さえも流れていないのか、ひんやりと冷たい布団の中だった。


「あ、あれ? あれは……夢だったのかな。あんな都合のいい話あるわけないよな。その割には妙にはっきりとして記憶に残る夢だったけど……。と言ってももう寝る気もおきないし、また勉強でもするか?」


 そんなことを混乱した頭で考えながら、布団から這い出て机に向かおうとする。だが妙に耳に残るアイツの声が頭中に聞こえてきた。


<おーい、現実逃避かい? そんなことしてないでさっさと死んで来てくれないかな。こっちもいろいろと忙しいんだから、特にリミットはないけれど早めに終わらせてね>




 ……あれは夢なんかじゃなくて本当だったんだな。そっか、本当、か。


 嘘だったら、夢だったら。その可能性も頭に思い浮かべるけど、栓ないことだとすぐに打ち切った。それじゃあ、神様に急かされたしどう死ぬとしようか。やっぱ定番のトラックに轢かれるのがいいんだろうか、転生だしな。でも運転手には悪いし、何より痛そうだ。蘇生の可能性も無くはない。あとは、自然死老衰死衰弱死病死溺死凍死餓死狂死焼死毒物死中毒死窒息死轢死転落死 、他には……。……怖っ。インターネットさんて恐ろしいわ。しかもほとんどができねえ奴だった。でもやっぱり一番いいのは首を絞めることじゃないかな。ああ、その前にお礼を、この世に対するお別れと感謝を伝えてこなければ。二度と俺はこの家に、この部屋に、この世界に、戻っては来れないんだ。そう思うとこの変哲もない場所が、とても愛しくて神聖な場所に思えてきた。目を細め、少し感傷に浸る。人間が失うときにはじめて幸せを実感するらしいが、本当のようだ。


「ご飯の準備ができたよ! 早く降りてらっしゃい!」


 自分のふさわしい死に方についてあれやこれと考えていると、いつの間にか日が暮れてしまったらしい。俺はこの自分だけの世界からふいと顔を反らす。確かにこの心地よい空間を捨てるのは名残惜しい。だが、その程度(・・・・)では俺を引き留めることなんて出来はしない。俺は、此処を捨てると決めた、裏切り者だ。一人、自分の願望の為に俺は俺を信じてくれている、愛してくれている人を裏切るんだ。分かってる、知っている。それでも俺は止まれない。これは、俺が己で決めたことなんだから、俺自身が覆すわけにはいかないんだから。


 ちょうどいい機会だ。最後の晩餐ってね。お礼を言ってきましょうか。そうして死地に向かうかのように、何処か悟ったかのような心持で俺は家族が待つリビングへと向かう。


 おお、今日の飯はいつもとあまり変わらないはずなのに、いつもよりとても美味そうだ。家族が座って待っている席に座り、いただきますと呟いた。白米、おかずとぱくぱく口の中に味を確かめるように放り込んでいく。次第に卓上の料理がなくなって、俺も満腹になる。ああ、これが母の味なんだと、優しさが体中にしみてきた。何か溢れ出ようとする心を抑え込み、別れる決意を固め、出来るだけ自然に食器を洗っている母親と寛いでいる父親に声をかけた。


「ああ、今日も美味しかったな。そういえば母さん父さん、いつもありがとうな。俺がここまで育ったのも二人のおかげだ」


 唐突な感謝の言葉に驚きを隠せないのか二人とも呆けた顔をしていた。それを見て俺はおもわず笑ってしまう。というかさっきの台詞思いっきり死亡フラグじゃないか。まさかだと思うけれど気づいてないよな。


「な、何言ってんだよ急に。驚いたじゃないか。今日は雪でも降るんじゃないかい。ねえ、お父さん」


 と照れる母さん。


「あ、ああ。なんていうか珍しいな。お前がそんなこと言うなんて。別に親の義務だからな、子供はそんなこと気にしなくていいんだ」


 そういって、俺の頭をなでる父さん。


 御免な、父さん母さん。今日、俺死んじまうんだわ。本当に申し訳ないよ。でも、あっちに行っても忘れないからな。そう心に決める。決して、忘れない。俺が人を辞めたとしても、俺は二人の息子ということには変わらないんだ。

 しばらく家族と他愛のない話をして、だんだんと夜が更けていく。家族もそれぞれの用事があるから誰からともなく解散し、俺も自室へと戻る。



 もうすぐ死が俺に訪れる。俺は……その手伝いをしなければならない。家の中から丈夫な紐を見つけて輪になるように縛った。それを天井に括り付け椅子も用意し準備完了。迷惑をかけないように……いや、そもそも自殺が迷惑か。俺の所為で責任に押しつぶされないように、遺書を書き残しておかないと。しかし、いざ書こうとすると思いがあふれてきて、そしてその思いが全て書面に表わすことができないことに歯痒く思う。いろいろと悩んだが、最終的には率直な思いだけを綴った。だらだらと思いの丈を述べるだなんて、後ろ髪が惹かれるだけで余計に悲しませてしまうような気がするんだ。そして書き終えたら封をし机の上にそっと置く。これで俺がこの世界の未練はすっぱりと断ち切れた。


 やがて窓の外の明かりはぽつぽつと消え去り、孤高に切なく輝く月が俺を見下ろす。家族全員が完全に寝静まった頃、俺は行動を開始する。内容は至って簡単だ。椅子の上に乗って天井から吊るされた輪に首をかけるだけだからな。だがしかし、死を目前に俺は怖気ずく。すぐにその理由は理解できた。そう、死ぬのが怖いのだ。転生するかしないか以前に、死が怖くて恐ろしくて堪らない。椅子の上に立つ足がガタガタと震えて今すぐにも椅子から転げ落ちそうだ。


<安心していいんだ、大丈夫。僕が痛覚を止めておくから痛みを感じることはない。何も死を怖がる必要なんてないんだよ。誰もが一度は知る終りだ。だからそのまま逝っちゃっておいで>


 ずっと沈黙を守ってきた神様が唐突に声をかけ、俺を励ます。というか神様は死を促しちゃダメだろ。そんなことを考えていたら自然に笑みが生まれた。それでようやく心に余裕が生まれ、やっと死と向き合う決心をすることができた。目の前の死神の鎌にゆっくりと首にかけ、音がしないように引いた布団に身かって椅子を蹴り倒す。足場を失い、支えるところは当然首に掛かる縄だけとなり俺の体は宙づりの状態となる。首が圧迫され足が床にないことにバランスが取れずもがくが、痛みはともかく縄の感覚さえも感じなかった。


 こりゃ楽に死ねるな、など朦朧とした意識の中で考えながらゆっくりと俺の思考は途絶える。



 霞む視界が閉じる瞬間に見えた、死神が手招きする闇を押しのけて瞬く、かすかな光からのびる手を取って……






 俺は今生を終えた。

※ゴドレックの由来

ゴッド+レクリエーション

そのまんま神の娯楽という意味です。


おまけ。

途絶えることなき悠久の輝きを傍観せし者に《時》を


存在の終わらない答えを追い求めし者に《空》を


八つの原初の心に二つの賢者。これこそが全ての生き生けるものが持ち得る始まりの在り方。本来は誰もが持ち得る者は、今となっては衰え霞んでいく。しかし、微かとなれどもその輝きは絶えぬ。その身に心が灯る限りに。


心の全てを持ち得る者は存在せぬ。しかし、唯一宿す者天上の竜にあり。竜の神はその強靭なる心持てすべてを超越する。


――古代遺跡から発見された『心と魔法』より抜粋――

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