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第肆章~生徒会~

今回も日が開いてしまいました。

これから頑張っていこうと思います。

あらためてよろしくお願いします。


第肆章~生徒会~


~???~

「お嬢様…目的地まで約485時間と38分を切りました」

執事の正装を来た男が人形を持った少女に言った。

「…結構かかるねぇ~まぁ…いいけどさぁ」

「お心遣いに感謝します」

執事はそう言って車のハンドルを切り道から外れた。

「…なるほど、探しても見つからないわけだ。

 なぁ?お嬢様と執事さんよ」

煙草を咥えた男は二人を見て嗤った。

「…そうだねぇ、こんなとこに道があるとは思わなかったよぉ。

 でも…いいとこに隠れたねぇ…無限の魔法所持者も」

少女はくすくす笑って言った。

「たくさんの死体…早く見たいなぁ」

「まったくだ」

煙草を一気に吸いきって…。

「あそこには|琺瑯者≪ピエロ≫もいるしきをつけねぇーとな」

「では、行きますね」

執事服の男はそう言って車を道ではないところを通って行った。


~学園 教室~


「綾瀬嬢、海人にどのような用事があるんですか?」

励は希海に聞いた。

「海人には助けられたのでお礼をしたいだけです」

希海はそういうとピンポイントで海人の席に座った。

「でもよ…綾瀬って言ったら…あのお嬢様だろ?」

浩太は励にだけ聞こえる声で言った。

「そうだな…正直この学園で一番の金持ちだ」

        綾瀬 希海

綾瀬財閥のお嬢様。

権力も表向き上逆らえるものはいない。

この学校の創立者は綾瀬財閥に言われて作られたとも噂されるくらいだ。


「んっと?綾瀬お嬢様でいいのか?」

浩太は希海の周りをグルグル回っている。

「別に敬語じゃなくても構わないわ」

「そうか…じゃ………いてっ、何する励」

励は浩太の頭に鉛筆を突き立てた。

「お前、わかっているのか仮にも彼女は綾瀬財閥のお嬢様だ

 お前はちょっと黙っていろ」

「へーい」

浩太はから返事をしながら自分の席についた。

励はある意味不思議だった。

(まぁ…学校が始まってまだ1日とたってはいないが…)

この学校はお嬢様を護ることを学習する学校。

決してお嬢様から何かされることはない。

つまり、お嬢様は護られて当たり前の存在だ。

こっち(俺ら)が護るのが仕事ならこっち(彼女ら)は護られるのが仕事だ。

助けられたのがなんなのか励は分からないが…。

自分の思っていた当たり前が当たり前じゃなくなるのが怖かった。

「綾瀬お嬢様…今、海人は学校長のもとに出向いております。

 今日は戻るかはわからないのですが…」

励は希海に説明すると希海は「待つわ」と言って海人の机に突っ伏した。

「しかし、時間が時間です。我々はお嬢様を護るのが仕事です

 こんな時間までお嬢様を待たせるわけにはいきません」

希海は「わかったわよ」と言って立ち上がった。

「ごめんさない

 今日は帰ります」

そう言って希海が扉を開けようとしたとき…。

突然、扉があいて。

「あっぶねーなぁ…あいつらマジで殺す気だろ?」

海人が教室に入ってきたのと同時に希海とぶつかった。

「あっ………」

希海がバランスを崩し倒れかけた。

海人は希海に手を伸ばし抱き寄せると同時に扉を閉めた。

「あぶねぇ…大丈夫か?」

希海は顔を真っ赤にしながら答えた。

「え?……ええ、大丈夫よ」

「で…いつまで抱きしめるんだ?海人」

励は机に座りながら言った。

「え?ああ、そうだな」

海人はすまんなと言って希海から手を放した。

希海は一瞬寂しそうな顔をしたがすぐに真面目な顔つきになって。

「あなたが海人?」

「ああ、そうだな、それと―――」

海人が言いかけたところで教室のドアが開いた。

「見つけたぞ!!九十九 海人!!!!」

甲冑を身につけた男たちが教室に入ってきた。

「どこで俺の名前調べたんだよ」

「一応、お前は特待生とのことらしいからな」

甲冑をつけた男たちの真ん中の男…。

生徒会長と呼ばれた男が海人の前に立った。

「流石に、海人…君を見つけるのに苦労したよ」

生徒会長は感心したよと言って両手で驚いたポーズをとった。

「あんまり苦労したように見えないけどな」

海人は甲冑の男に囲まれながら言った。

「お前ら…いい加減にしないと……」

「怒らないでくれ…こっちも君を怒らせるために来たんじゃない」

生徒会長はそう言って手を叩いた。

(九十九 海人…さっき学校長に聞いた話だと…)


~回想~

「どういうことですか?」

生徒会長は校長に抗議した。

「九十九 海人 彼は風紀を乱すと考えられます。

 早めに対処したほうがいいと思われます」

生徒会長がそう言うと校長は。

「そうだね~近いうち彼のせいでいろいろなことが起きるかもね」

「分かっているなら何故!?」

生徒会長は気づいていた。

彼が只者(ただもの)ではないことを…。

「私は彼にあった時…正直足が(すく)みました」

生徒会長はさっきの自分の状況を話始めた。

「私は2年です。正直幾多の先輩を蹴散らしてこの座に就きました」

生徒会長 |新城 朋和≪しんじょう ともかず≫

1年の頃から天才と言われ数多(あまた)の大会で優勝。

上級生ですらかなわないほどの強さでつけられた名前は…。

『最強の狂犬』

入学して4か月で生徒会長に就任。

今までで一番早く生徒会長の座に就いたと言われている。

この学校では、夏の大会で生徒会長に勝てばその座が奪える。

朋和は夏の大会で前生徒会長を瞬殺。

そのため生徒会は最大の権力を誇っている。

「正直、海人には勝てる気がしません。

 本当にすごい威圧でした」

朋和は悔しそうに下を向きながら震えていた。

「…そうだね。

 ここの学校の生徒じゃ束になっても殺されると思うよ。

 あくまで私の見立てだがね」

校長は微笑しながら立ち上がり。

「海人が本気にならないのはある意味いいことなんだよ」

校長はどこか遠くを見ながら言った。

「…私は、彼に模擬戦をこじつけます」

朋和は震える体を止めるかのように頬を叩いた。

「………さきに言っておくよ。

 あのことは絶対に言ってはいけないよ」

「7年前の…事件のことですか?」

朋和の言葉を肯定ととったのか校長は頷いた。

「わかりました」

そう言うと朋和は校長室をあとにした。

「…口にするんじゃ…ないよ」

そう言いながら校長は椅子に座った。


~教室~


(九十九 海人…正直どれほど強いんだろうか)

「用がないなら帰れ」

海人は希海を護るかのような位置に立った。

「…私は君に挑戦を申し込もうと思うだけだ」

朋和はそう言って一歩前にでた。

「次の模擬戦で九十九 海人。

 君が勝てば生徒会長の座を譲る」

朋和がそう言って権利書を取り出した。

「これを君に受け渡そう」

「いらん」

その一言で周りの空気が凍った。

「てめぇ…ふざけんなよ…」

海人は朋和をにらんだ。

「ぐっ…それでもだ。

 君には戦ってもらう」

朋和はもう一歩前に出た。

「それとも君はそんなに弱いのか?」

朋和がそう言うと海人ではなく希海が反応した。

「…なめないでよね」

そう言うと海人の前にでて。

「海人は私を助けてくれたんだから強いわよ。

 あんたなんか知らないけど海人のほうが断然強いわよ」

希海が啖呵を切った。

海人はものすごく切れていたが正直あっけにとられていた。

「そうかい…では、そちらが負けたとき君が責任をとってくれるんだね?」

「いいわよ」

そして、海人の同意もなしにことは進んでいく。

「では、2週間後だ…2週間後の模擬戦で決着をつけよう」

「わかったわ」

「…達者で」

そう言って朋和と甲冑の取り巻きたちは去って行った。

海人はその様子を見ていた。

というより口をはさむ暇がなかった。

「ということで海人頼むわよ」

そう言って希海も教室を後にした。

「…なんか、シュールだったな」

「ああ」

励は海人のバックを海人に渡した。

海人は「すまん」と言って受け取った。

励は自分のバックをとり行くのと同時に横で寝ていた(いつのまにか)浩太を叩き起こした。

「ぐほっ…もう終わったか?」

「ああ」

励は浩太の首のあたりを掴み引きずりながら教室のドアを開けた。

「確か…寮は一緒だったな?」

励は海人に言った。

「そうだな」

海人はバッグを肩にかけて歩き出した。

「で…どうするんだ?」

「…なにが」

「わかってるだろ?」

海人はどうしようか迷っていた。

正直学校自体もこういった不思議な学校に入ろうとは考えていなかった。

海人は昔から物事に巻き込まれるのが大嫌いだった。

そのため、自分のいくら関与していようと無視を決め込んでいた。

海人は心を閉ざした。

表向きになにかすることはなくなった。

むしろ、それせいだろうか何1つできなくなった。

料理も家事も戦闘も。

全てにおいてやる気が起きなくなっていた。

そんな時一人の女性が海人を助けた。

それが7年前の出来事だ。

「俺は戦わないよ」

海人は歩くスピードを上げた。

「……あの子はどうするんだ?」

「さぁな…あいつは自分で切った啖呵だ自分でどうにかするだろう」

「…そうか」

励はそれ以上なにも言わなかった。

むしろ言えなかった。

海人が7年前に何があったかそれを知ってる励は何も言えなかった。

浩太も引きずられているせいで最初こそ五月蠅かったがもう何もしゃべらなくなった。

真面目つきで引きずられている。

浩太も励もそれを目の当たりにしたからだ。

「…俺は、何してるんだろうな」

海人の質問に二人は答えることが出来なかった。

そのあと3人で寮に帰ったが一言も喋らなかった。

この日、3人に会話はなかった。


―――7年前―――

   ――――海人は***を失った――――

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