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第参ノ章~閉ざすはココロ開くはミライ~

こんにちは!!

みなさんお久しぶりです!!

今回から少しずづ自分の描いていたものにしようと思います。

でわ、本編です。


第参ノ章~閉ざすはココロ開くはミライ~


~14年前~


「にいさま、にいさま、にいさま~」

「なに?」

「にいさまあのさ」

「だから、なに?」

「えっとね、にいさまこのおはなしきかせてほしいの」

「いいよ、じゃあそこにすわって」

「…それとね…いつもみたいにね、……ざ…くら、してほしいの」

「ごめん、きこえなかった」

「えっとね…ひ…ま…ら……してほしいの」

「ひまら?よくわからないよ」

「ちがう~!!ひざまくら!!」

「ひざまくらか、いいよ」

「やったーにいさまだいすき!!」

「じゃあ、おはなしするね」

「うん!!」

「むかし、むかし、あるところにゆうしゃとまおうがいました」

「………………」

「ゆうしゃは…ってまたねてる、おーい」

「うぅぅ、ねむちゃい」

「……まぁ、いつものことだからいいか」

「えへへぇ~にいさまだいすき」

「まったく…かぜひいちゃうぞ」

「………………」

「ねてるからわからないか」

「………………」

「さてと…ぼくもねようかな」

「…………う~」

「…つかまれたらねれないよ

 おはなしのつづきでもよむか」

「……だいすき、か…いと…にいさま」



~校長室~


「兄さん、久しぶりですね…14年ぶりでしょうか?」

海人の妹は海人の前に立ちゆっくりと腰を掛けた。

「そうだな」

海人は一言そう答えて立ち上がり校長室の扉に手をかけた。

「まちなさいな」

校長は真剣な顔つきで海人を見つめた。

「なんだよ」

海人はもう一度通った道を戻りソファにすわった。

「あたしゃ用はないよ…ただその子が会いたいってさ」

海人は妹に言った。

「俺はお前に用はない」

「私はあります。

 申し遅れました。校長私の名前は、九十九 麗華|≪つくも れいか≫です。以後お見知りおきを」

麗華は言葉のあとに小さく会釈した。

「はっは~、どっかのバカとは違うね」

校長は笑いながら椅子を立ち新しいお茶を自分のカップの中にいれた。

「で?なんのようだ」

海人はソファに寝っころがり麗華に顔をそむけた。

「兄さん…変わりましたね」

「……………それだけか?」

麗華は首を横に振った。

おそらく、海人には見えていないだろう。

「兄さん、私が兄さんに聞きたいのは兄さんが本気で戦っているかです」

「まだ、実践の1つもしてないのにか?」

麗華は頬をふくらましながら言った。

「質問に質問で返さないでください」

麗華は海人に近くにあった座布団を投げた。

海人はそれをよけようともせずあたった。

麗華はそれを見てさらに怒った。

「昔の兄さんだったらよけれたと思いますけど?」

海人はなにも言わずただただ寝っころがっている。

「…出直します、兄さん私は今の兄さんを許すことができません」

麗華は校長に一礼して校長室を後にした。

麗華がいなくなり数分たち海人はあくびをしながらソファに座りなおした。

「もう、いなくなってたか」

海人は校長室のドアに手をかけた。

その時、校長が小さく海人に言った。

「手加減を知るのは相手の力量を知っているから…覚えときな」

「さぁな」

海人は校長に見向きもせず校長室をあとにした。

海人がいなくなった後校長はぼそりと言った。

「抗えぬ運命に抗おうとするのは愚かな異なり。

 また、それを知ってなお抗うことは愚の骨頂である。

 …海人、お前は一体どうするんだ?」

海人は廊下をゆっくり歩きながら呟いた。

「運命は決められしことぞ

 我は運命に抗うすべを持たぬなりけり」

(俺は下らないことで能力は使わねーよ)

海人が校長室を出た後数分たち梓乃が校長室のに入った。


「やっと来たのかい…おそいよ草花の調べ」

校長は新しい紅茶を入れ直しに立ちあがった。

「あかんて、うちはちゃんと名前あるねん

 |屍集め≪ドールコレクター≫さん?」

梓乃は校長の隣でくすくす笑った。

校長はそれを気に留めなかった。

「相変わらずだねぇ~、その移動速度本当に私を超えるんじゃないかい?」

校長の言葉が終わるのと同時に梓乃はそれに答えるかのようにナイフを投げた。

校長は後ろも見ずに飛んできたナイフを左手で受け止め右手で紅茶を飲んだ。

梓乃はへらへらした態度から一変して真面目な顔つきで言った。

「本当に九十九 海人は異能者なのか?

 私の見たところただの無能者なんだけど?」

梓乃は校長に投げたものと同じナイフをクルクル回しながらソファに腰をかけた。

「そうだね~ある意味あいつは無能者に一番近い異能者かもね」

校長はくすくす笑い梓乃は気分を害したのか机にナイフを突き立てた。

「まぁ…次の模擬戦で想像以下だった場合

 殺させてもらうで」

梓乃は表情を変えずに校長に言った。

校長はそれに答えず梓乃にナイフを投げた。

それを梓乃は難なく受け止め

「…ほな、さいなら」

梓乃は校長室からでた。

「これは、面白いことになりそうだね~

 九十九 海人…君の選択次第だよ」


~教室~

「海人!!」

励は海人が教室に戻った瞬間胸倉をつかみ。

「君は入学早々2人の女性に毒牙をかけて楽しいか?!」

励は血迷った目で俺を揺さぶった。

「…すまんが説明を求める」

「なぁんだぁとぉぉぉ!?」

励がさらに暴走する前に浩太が静止に入った。

「ちょっと落ち着こうか…励」

浩太は何時になく落ち着いて海人を見た。

「実はな…」


~回想~

これは、お前が戻る数分前の話だ。

突然教室の扉が開き。

「にい…九十九 海人はこの教室ですか?」

超がつくほどの美人さんが来たんだ。

励は珍しく目を輝かせてな。

「これは、これは黒髪の美人…海人に何の用ですか?」

励はなぜかいつになく決め顔でその美人さんにアタックしてな。

「私はあなたに興味はありません。

 ただ、にい…海人の教室がここならそれでいいんです」

励はそれを聞いてさらに…

「海人なんか無視して僕と今日、映画でも行きませんか?」

なんて言い出してな…

「断ります。私はあなたには微塵も髪の毛の先も捨てられた塵以上に興味ありません」

なんてずっぱり言うもんでな。

「では、失礼します」

そう言って美女は去って行ったんだ。

わかるか?励は生まれて初めて女性にアタックして初めてくだけた。

励は告白こそされるが全て『自分の好みじゃない』って断ってきたからな。

その美女がいなくなった後励は…

「海人め…特待生をいいことに…あいつは…」

とか、ぼそぼそ言い始めて…


~現在 教室~

「今に至るんだが」

「なるほど」

浩太は励を羽交い絞めにして事の次第を話した。

「ちなみに聞くが…あの美女はだれだ?」

浩太は荒れている励の代わりに聞いた。

「多分だが…妹だな」

「なに?」

海人の返答と共に励が現実に返された。

「戻ってきたか…励よ」

浩太はうんうんと頷いて喜んでいた。

「だまれぇ…このロリ○ン野郎ぅ~」

励は目が血走っていた。

「俺はただ純粋に背の低い子が好きなだけだ!!!」

そして、浩太は馬鹿だった。

二人で言い争ってるうちに海人は教室を後にした。

(どうせ明日になったら忘れてるだろう…)

海人は心の中でそう思い麗華の教室に向かった。

…が

「わかんねぇ…迷った」

この学校は3種類の武所に分かれているお蔭で普通の学校より規模が大きい。

そのため、地図が配布されるのだが…

「持ってはいるが…麗華の武所が分からん」

海人はふらふら歩いていると…

「邪魔だ…」

白い甲冑をつけた騎士ともいえる3人組が海人の前に立った。

「お前のほうが邪魔だ。

 そんなコスプレしてよ甲冑して道の真ん中通りやがって」

「なんだと?貴様」

甲冑の男の一人が海人の胸倉を掴んだ。

「はなせよ」

海人は甲冑に男に胸倉を掴まれ足がほとんどついてなかった。

「黙れ…生徒会に楯突いてただでいられると思うな」

海人は男の手を叩き首を直し…

「じゃ…俺は急ぐから」

そう言って走った。

「待――」「嫌だ、無理、|拒否る≪きょひ≫」

甲冑の男が言い終わる前に否定をし海人は逃げた。

「…どうしますか?生徒会長」

生徒会長と呼ばれた男は腰につけた剣に手をかけ一言。

「捕えろ…今のやつ私の手でつぶす」

「「御意」」

二人で海人を追った。

生徒会長と言われた男は海人の逃げたほうを見た。

「何故だろうな

 彼を見たとき………私のほうが逃げたほうがいいそう思ってしまった」

生徒会長は一度しっかり地面を蹴り言った。

「しかし、無礼者には処罰が必要だ」

そう言い生徒会長は校長室に向かった。

「さて、彼について校長に聞いてみるか」

生徒会長は独り言をつぶやき歩き出した。


~教室~

「すみません」

「あい?」「ん?」

教室のドアの真ん前で励と浩太が取っ組み合っていた。

「お邪魔でしたか?」

「「いえ」」

二人で同時に答えた。

「私、綾瀬 希海と言います」

二人はその名前を聞いて固まった。

そして

「もうすぐ学校にいてもいい時間が過ぎるから早めにいいます」

希海はふうと息をすい。

「九十九 海人はこの教室でしょうか?」

その一言で火がついたかのように…

「「まぁぁぁぁぁああああたぁぁぁああ海人かぁぁぁあぁあぁ!!!!」」

二人で雄たけびを上げた。


~???~

「あ~つまんねぇなぁ」

一人の男路地の裏で数人の死体の上に立ち煙草に火をつけた。

「これで何人目ぇ?」

不気味な人形を手に抱え少女は男に言った。

「あ?…そうだな?今日だけで五十だ」

「あはははッ私の勝ちだぁ」

少女はくすくす|嗤≪わら≫っていた

「チッ…お前は何人だよ」

「わたしぃ?…百」

少女が言うと突然数え切れないほどの死体があらわれた。

「…全く、いつになくすごいですね?|暗黒の人形≪ブラック・ドール≫」

煙草を吸いながら嗤った。

「そうかしらぁ?|死を呼ぶ二銃≪デッド・トリガー≫」

煙草の男は嗤いながら死体から降りた。

「あははははッまだかしらぁ?」

少女は人形を強く抱きしめた。

「お嬢様?準備が整いました」

執事服の男が少女の手を取った。

「遅いわよぉ?|霧を纏った刀≪カオス・ソード≫」

少女は文句を言いながら車に乗った。

「俺も乗るぜ」

煙草の男はそう言って車に乗り込んだ。

執事の人は指を鳴らした。

すると、突然死体が消えた。

「では…行きます」

そして車は走って行った。

「待っててねぇ…|無限の魔法所持者≪ノーリミット・マジシャン≫」

車は少しずづ黄葉台護衛教育学校にむかっていた。


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