第壱ノ章~プロローグ~
初めましてredeyesです
今回初めての投稿となりました
下手くそですが見てくれると嬉しいです
また、残酷な表現もありますに一応しるしをつけました
バトルものなのでもしかしたら残酷な表現をしてしまうかもしれないのでそういうのがお嫌いな方には気に入ってもらえないかもです
一応きをつけますが…
では、本編を見てください
プロローグ少なくてすみません;;
第壱ノ章~プロローグ~
白馬に乗った王子様
それは、小さいころに女の子たちが夢に見るものだ
絡まれてる女の子をかっこよく助ける
それは、小さいころに男の子たちが夢に見るものだ
他にもお嫁さんとか社長とか野球選手とか色々なものに憧れる
でも、成長するごとに少しずつその夢は薄れていく
大人になるころ…15歳くらいになれば現実と向き合うことになる
自分の実力ですべてを決めていくことになるだろう
夢は夢、現実は現実…これは大人になるにつれて少しずつ分けられていくものだと思う
白馬に乗った王子様そんなのは現実には存在しない
少女はそう思っていた
ほんの数分前までは
「何すんのよ!!」
「いいじゃん、遊んでこうじゃん?」
少女は3人の男に囲まれていた
「そうだよ~遊んでこうぜ~悪いようにはしないからさ~」
「そういうのすごく信じられないんだけど?」
少女は囲まれていてもなお腕を組み仁王立ちしていた
「めんどくせぇな、もうさらってこーぜ」
「そうする?こんな上玉そうそういないぜ」
男たちが相談を始めた
「…………………」
少女は3人を睨んでいた
その間少女は逃げる方法を考えていた
少女は昔に拳法をたしなんでいたがさすがに体格的にもう敵うわけがない
「ちょっと…ピンチね」
少女は3人に聞こえないような声でつぶやいた
「よし!!」
3人の中のリーダ的な奴が少女を見て
「つれてこーぜ、このままさ」
そういうと残りの2人は頷いて少女の腕を片腕づつ掴んだ
「っ!!!!!」
少女は抵抗しようと思ったがやめた
少女にだって力の差が分からないわけではない
むしろ、連れて行かれるにしても連れていかれ方というものが自分の中にあるんだろう
「なんだ抵抗しないじゃん?」
「満更でもないんじゃない?」
男たちが口々に適当なことを言う
「…………」
少女は下を向きながら震えていた
別に怖いわけではない
泣きたいわけでもない
少女はただ単にくやしかっただけなのだ
こんな風に理不尽なことに立ち向かえないでいる自分を自己嫌悪していた
「へへっ、じゃあ――――――」
男の声が不意に止まった
すると続けて
「てめぇ…誰だよ!!」
少女は顔を上げた
そこには
「てめぇら、うるせぇよ」
少年が立っていた
少年はしっかりとした顔立ちで体格は暗くてよく見えないが筋肉体質ではないだろう
「なんだよ、やるっていうのか?」
男たちの雰囲気が変わった
「やるってんなら容赦しねぇぞ?」
男たちは少女から手を放し今度は男を囲んだ
「真夜中に騒いでるてめぇらがいけねーんだろ?」
「あんだと?!」
男たちは完全に切れていて話て通用するような状態ではなかった
「お前みたいなチビひょろひょろが俺らに勝てるとでも思ってんのかよ?」
「わらわせんなよ」
男たちは下品に笑った
すると、少年は鋭く睨み鼻で嗤った
それが勘に触ったのか男たちの一人が少年に殴りかかった
少女は目を瞑った
少女から見ても少年が勝てるようには見えなかった
鈍い音がした
少女は恐る恐る目を開けるとそこには少年が立っていた
床に寝そべってるのはさっきの男たち
全員気を失っていた
「なにしてんだ?早く逃げろよ」
「え?」
少女は突然のことで驚いて声が出せなかった
「え?じゃなくてさ、こいつらは俺がどうにかするからとりあえず逃げろよ」
少年はそう言って3人の足を掴み引きづりながら歩いて行った
少女は無意識だったのか少年の前に立ち言った
「お礼したいんだけど?」
少女がそういうと少年は少し微笑んで
「いらねぇよ、俺は喧嘩しただけだ」
そう言って少女の横を通り過ぎて行った
少女は少年とは反対のほうを歩きながら言った
「私は、綾瀬 希海」
すると、足音が止まりゆっくりと少年は言った
「俺の名前は九十九 海人だ」
少年は名乗るとそのまま歩いて行ってしまった
少女はそのまま少年と反対の道を走り抜けていつもの自分の通っている学校の道についた
時間は2時半
かなり真夜中
何故少女がここにいたのか理由は簡単だ
少女は学校に忘れ物をした
別に明日でもよかった
でも、少女は立場上忘れるのが嫌だった
そのため自分一人で来たのだ
そしてついでにいつも見れない裏の道を使ったらこうなった
少女はゆっくり空を見上げて言った
「ホントに、世界は決定的に理不尽ね」
これが、二人の出会い…
まるでおとぎ話のようなタイミング
まるでアニメのようなタイミング
歯車が動き出す
壊れた時計のように
‐プロローグEND‐