第七幕:太陽神の導き
やあ、君。また黄泉の道を越えなきゃいけないボクらは不幸だ。苦難の道を越えたのに、また戻らなきゃいけない。今度こそ、ボクらはギルガメッシュと共に闇の中を彷徨うかもしれない。
ーーまて、後ろから光が追いかけてくるーー。
第六幕では、女神ニンスンからの提案を蹴ったギルガメッシュが、黄泉の道に戻るところを、ボクらは見た。
ーー黄泉の道の中を戻ろうとした。
そして、追ってきたのは太陽神シャマシュの光だった。
光はボクらを包み込む。
そして語りかけた。
『賢王ギルガメッシュよ。神の一人として、汝を黄泉の道から抜け出す手助けをしよう。』と神の光は、淡い光で道を照らした。
ギルガメッシュは、神がなぜこんな事をするのか不思議だった。
「なぜ、我々を救おうとする?」
太陽神は道を照らしつつ、
語り始めた。
『神々は弱きものを慈しむ。それが、始まりだった。だが、いつしか、物語は変わってしまった。より暗く、より複雑になーー』
ギルガメッシュは、それを聞いて考えこむ。
『今の神々の正体とは、人間の永遠の旅を否定する者たちの幻影である。』
ギルガメッシュが答える前に、
太陽神は告げた。
『賢王よ。人間は永遠を持つ。』
『温かさを持つ。』
『冷たさだけではない。
『そこに、確実な何かがある。』
『神々の中には、人が永遠の旅人であることを尊重している神がいる』
『だが、神々のコミュニティが存在し、強く主張ができない。』
『我々は弱い存在だ。だから、何かを貶めなければ、狂っていく。』
『多くの神々は自分たちの優位性を主張して、人間を卑下してきた』
『魂の存在すら否定する者もいる。』
光の話し方に戸惑いながらーー
「神々は何ゆえ力を持つ?」とギルガメッシュは問いかけた。
『人の無知ゆえに。
影を大きく描いたのだーー』
『賢王よ。汝の道に光あれ』
太陽神との会話は短いようで、
長く語りかけられていた。
黄泉の道を抜けられそうだった。
肌に光が染み込むように、
太陽神は語れることを、
伝えてくれた。
太陽神は神々の国へと去った。
ギルガメッシュは、
神の善意に頭を下げた。
谷の住人は神々の国から出てきたギルガメッシュとシャムハトを、襲うことはなかった。
(こうして、第七幕は太陽神の祝福にて、幕を閉じる)




