表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/14

本町駅であれ?あれれ?

 お友達とXでのやり取りもしていて、本町駅から東へまっすぐ行けば目的地「船場センタービル2号館」へ行かれると聞いていた。

 本町駅に12:21に着いた。近くの階段を上がり、改札を出た。が……

 思っていたのと違う。船場センタービルは地下鉄の駅に直結していると書いてあったし、改札を出たらすぐに分かると思っていた。ところが、その改札口の外には何もない。外へ出る階段があるだけ。あと、セブンイレブンがあるのみ。地図さえない。あっち?いや、どっち?予想外に全然分からない。

 これは、聞いた方が早いと思った。セブンイレブンの店員さんに聞こうかと思ったが、客が列を作っていて、忙しそうだった。他に人はあまりいないというのに、なぜか並んでいる客。迷っていたら、店の入り口付近のコーヒーメーカーのところにサラリーマン風の男性がやってきて、カップを置いてボタンを押したので、この人は今暇だ!と思い、声を掛けた。

「すみません、船場センタービルにはどうやって行けばいいのでしょうか?」

すると、

「あっち……」

と、右の方を指さしつつ、

「あ、よく分からない。」

と言われた。へらへら笑っている。他の人に聞こうにも、人の姿はまばら。もうその「あっち」の方へ行ってみるしかない。男性が指さした方の階段を上って地上に出てみた。

 GPSを使って、現在地から船場センタービルへ行こうと思った。大きな道路を渡った。しかし、どうやら船場センタービルは地下にあるようで、上から見たのでは全然分からない。ちょっと右往左往してみたものの、ダメだと思った。これはやっぱり1駅電車に乗ろうと思った。

 まだ27分にはなっていない。27分の電車に乗れば28分に堺筋本町駅に着き、そこから急げば間に合うのではないか。さっき上って来たのとは別の階段を降りた。スマホで検索したら1番線と出た。1番線へと急ぐ。よかった、間に合った。

 ところが、電車が入って来る時にふと思った。これ、何線だ?

 キョロキョロした。そうだよ、これは御堂筋線だよ。さっき乗って来た電車の反対方面に乗ろうとしていたのだ。冗談じゃない。中央線に乗らなきゃ。

 階段を駆け上り、中央線の表示を頼りに歩いた。最初、Suicaで御堂筋線の改札を通ってしまったけれども大丈夫かなと思った。だが、全て大阪メトロだからそれは大丈夫だった。しかし、中央線は案外遠く、もちろん27分は乗り逃したわけだし、もう絶対に遅刻だった。それでも勝手に5分以内の遅刻なら何とか許してもらえるのでは、と思って急いだ。

 だが、遠かった。中央線の1番線ホームに到着した時、電車が発車したところだった。ああ、次は39分。もう完全にアウトだ。ホームには人がごった返している。すごく並んでいる。その列を外れてちょっと後ろの方へ行き、電話を掛ける事にした。

 コールセンターの電話番号は、ボランティアのマイページに載っていた。番号をコピーしたが、電話を掛けようとして、ペーストして掛けるような機能はないと知る。え、番号を覚えるの?とりあえずコピーしたものをメモ帳に張り付けて、もう一度長押し?したら電話を掛ける事が出来た。

 自動音声の応答があり、~なら1を、~なら2を押してくださいと言う。その番号を押し、また何やら聞かれて1だか2だかを押した。すると、何だったかな、会話は録音しますとかかな、それと通信料がかかりますとかかな、なんだかまどろっこしくて、あと2分で電車来ちゃうのに!と焦った。そして、やっとコール音がしたと思ったら、

「ただいま大変混み合っております。」

というアナウンスが。少し待ったがダメだ。もう一度最初から掛け直した。1とか2とかを押して~と繰り返したが、やはり混み合っておりますと。電車が来るまで待ったが、繋がらなかった。もう現場へ行くしかない。

 ただ思ったのは、電話したけど繋がらなかったという言い訳が出来た、という小ずるい考え。ちょっとホッとした。何しろ電話を掛けるのが苦手なもので。いや、苦手というよりトラウマだな。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ