水平線に向かって
その人は向かった、誰も成し得ないと言われた彼方に、光の下に。
ある人は怒った そんな事は妄想だ、絶対に無理だ
ある人は嘲笑った 馬鹿な真似は止めた方が良い
ある人は否定した 挑むべきではない、諦めた方が早い
ある人は応援した 君にならば出来る
ある人は支えた 君の為に、世の中の為なるならば
ある人は導いた より良い術はないか、より良い道はないか
ある人は震えた そんな事に挑むのか、ならば私も
ある人は称賛した 挑戦する事自体が素晴らしい
私は何ができるだろう、何を考えたのだろう
私は何もせず、ただ周囲の反応を眺めている
光と影、どちらが色濃くなっていくのを眺めている
私の中には光のタネも影のタネも芽生えている
しかし、どちらにも水を与えない
心が震えれば、自らを奮い立たせる事ができたのに
闇雲に叩いたなら、心は癒されたのに
何時だって傾く事なく
水平を保つ心を
その真っ直ぐな線の美しさだけを宝物に
出る杭を打つ、歪みを正す、皺を伸ばす
波風を立てず、平穏に、ゆっくりと。
自分を見つめ直す機会や時間を頂けた事に感謝
コーヒーを片手に、ボーッと一言