『偶像崇拝に於ける、日本の美学論』

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日本の美に於ける価値は、古典から様々に続いている。例えば、葛飾北斎の『富嶽三十六景』の、縦と横の線の構図は、そのまま、文学にも音楽にも、日本の現代にまで、良い意味で影を落としている、その様な美学は、所謂、日本の偶像崇拝と関係しているかもしれない。

㈡

偶像崇拝に於ける、日本の美学論を思考すれば、その対象とされるものは、絶対的である。だから、芥川龍之介や太宰治が、自死したことが、殊更に持ち上げられ、第二次世界大戦の日本の特攻隊の様な、神風と相まって、自殺する人間が偶像の対象にもなる訳である。

㈢

そういった、人間への日本の崇拝美的価値観は、日本の美論に収められている。偶然というものが、つまりは、賭博者になって、偶像へと意識を巡らせている。特攻隊の、命懸けが、未だに、日本人のアイデンティティーに根付いている。このコロナの中でも、日本は大丈夫だ、という内的美神が、根底で我々を支えている。