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俺とアイツは友達じゃない。  作者: 斎藤ニコ
ここまでのお話/Chapterふりかえり

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93/98

【Chapter1】俺とあいつは友達じゃない。【ここまでのお話】

○チャプター1まとめ


・主人公の名前は、黒木陽くろきよう

 パソコンゲーマー。コンシューマは家族に付き合う程度。

 今流行りのサバイバルシューターゲームに、はまっている。

 身長も顔も並。服のセンスは普通。性格のひねくれ度は痛々しいレベルだが、本人なりに頑張っている。

 悩みしかない人生だが、大抵は自意識過剰な、典型的な男子高校生。

 実は小学生のころは、熱血漢で、イジメを見逃せなかったりしたのだが、もはやその熱意は高校生活の中に埋もれてしまったようだ。


・ヒロインの名前は藤堂真白とうどうましろ

 学内ヒエラルキーのトップ層。モデルもやっており、事務所にも所属している。ストレス発散のための動画視聴で、偶然、サバイバルシューターゲームの楽しさを知る。

 パソコンでしかできないと思っていたが、黒木陽のスマホ画面を見て、アプリでもできることを知り、人生が変わる。

 生まれつきの金髪碧眼。隔世遺伝。髪は隠さないが、目はカラーコンタクトを入れて黒く見せている。

 どうやら色々と悩みがあるらしい。

 ※なお、藤堂はイチョウ色の髪色と表現されているが、これはめちゃくちゃ明るい黄色ではなく、ブロンドに近い色で、作者の造語? みたいな感覚です。


・プロローグ。

 黒木の自室で、陽と真白は二人でゲームをしていた。ゲームはサバイバルシューター『エアポケットウォーカー』。なぜ二人でゲームをしているのだろうか。

 黒木はゲーマーで、自称陰キャ。藤堂はモデルをしており陽キャのトップクラスなのに。この二人は交わる存在なのか?

 真白はゲームをすることに癒やしを覚えているようだった。


・時は戻る。陽にぶつかった真白のせいで、スマホが割れてしまった。そのとき真白にゲーム画面を見られてしまう。今流行りのサバイバルシューターのレベルMAXの画面だった。


・真白はなぜか、それからというもの、陽に話しかけてくるようになった。

 このままではボッチ生活がくずれてしまうーー陽は真白へ『話しかけないでください……』と情けない懇願をするため、放課後、彼女の姿を追った。


・しかし何かがおかしかった。真白は学校でボッチになれる場所を探しているらしい。

 たどり着いた先は、陽が密かに管理しているボッチスペースーー部室棟、屋上手前の階段踊り場。


・真白の『たおしてやる!』的な声のあとに、なぜかサバイバルシューターのゲーム音がした。

 実は真白は、サバイバルシューターの動画勢。自分ではやらずにプレイ動画を見るだけだったが、陽のスマホ画面を見て『スマホ版があるのか!』と知り、先日からサバイバルシューターゲームを始めていたのだった。


・だが、しかし。真白の家はゲーム禁止。なので放課後の学校で、ゲームができる場所を探していた。


・とっさの判断ミスから、陽は真白に捕まってしまう。色々と聞かれる。ゲーミングPCの有無など。


・陽の家は両親ふくめてゲーマーだった。真白は親が子供とテレビゲームをする事実が信じられずに質問を重ねるが、陽はついつい声を荒げてしまう。『大人だってゲームはするだろ』と。大人気ないが、ゲーマーの性でもあった。


・なんと真白から、『家に遊びに行っていい?』と聞かれるが、当然断る。ならばと、陽は藤堂にゲーム仲間としての誘いを受ける。陽も断りきれずに巻き込まれ、ゲーム友達になる。しかし友達の定義がわからない面倒くさい主人公であった。


・陽だけのたまり場だったはずの屋上手前の階段踊り場。その日から、一人だけの秘密基地だった場所が二人のものになった。


・陽には妹がいる。名前は茜。ストリーマーである。陽は妹の配信を手伝ってバイト料をもらっている。悲しい兄である。


・陽と真白はチャットアプリのIDを交換して、ゲーム仲間になったーーのだが、陽は釈然としていなかった。

 そもそもIDを交換したから友達になれるわけではない! なんてひねくれているが、満更でもなくなっていた。ちょろすぎた。


・土曜日に学校の秘密基地『階段踊り場』で、真白と二人、ゲームをする約束をした。妹になにかを悟られるが、逃げるようにでかけた。


・まちあわせ場所で、真白は昼寝をしていた。すぐそばにメモ。ゲームのコツをまとめたものだった。

 陽は『自分ごときとゲームをするためだけに勉強してくるなんて』と鼻で笑いそうになるがーーそこで思い出す。

『友達とゲームをする』ということの、特別さ。それは忘れかけていた感情だった。

 陽キャとくくっていた真白の存在を少しだけ、思い改めた。


・真白とのゲーム体験は、陽にとって、特別なものとなった。現実世界が、難関ゲームに感じられるくらいには。


・ゲームによってわずかながら近づいたと思っていた真白との距離。

 しかしそれは錯覚だった。階段踊り場だけの特殊設定だった。

 教室内のパワーバランスの再認識によって、陽は真白との、立場の違いをわからされた。

 相手に近づくのがうまいからこそ、リア充なのである。陽は、近づくのが下手だから非リアである。うまくやれていたのは、真白がすごいだけなのだ。陽は合わせてもらっていただけなのだ。


・いいように勘違いしていただけだったーー陽はどこか居たたまれなくなり、教室をあとにした。


・しかし逃げ出した陽は、これまでとは少しだけ違う行動を起こした。

『また放課後にゲームしようよ』

 真白からのチャットアプリを見て、思う。 

 立場が違うと見せつけられようとも、それでもゲームを誘ってくる真白に、頑張って近づいてみよう。

 俺ごときとゲームをするのに、勉強をしてくる彼女を追いかけてみようーーだからまずは教室へ戻らねばならない。 

 陽は一歩を踏み出した。嫌々歩くのではなく、浮き立つような心を抑えるような駆け足でーー。


○チャプター2へ続く



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― 新着の感想 ―
[一言] 続きも楽しみにしていますよ。 皆不器用で良いね。
[一言] 更新ありがとうございます! 待ってましたし待ってます!
[一言] 待ってました
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