表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

3人家族のある日常

消し去りたい勘違い・妻

 ある日、仲睦まじいかは別として、一つの家族がごく普通の会話をしていた。


 その会話は、夫が雑誌を持って、居間に入って来るところから始まる。


「あら?あなた、どうしたの?」


 妻は、何か悩んでいる夫を心配し、声をかける。


「いや、対した事じゃないんだけどね、実は……、」


 夫の言葉を聞いた妻は突然、怒りを露にする。


「ちょっと何よ!人が真面目になって聞いてれば!!好みの胸の話なんかして!!娘も一緒になって聞いてるんだから、そういうのはやめてって何度も言ってるでしょ!!」

「ど、どうしたんだよ、突然。俺、好みの胸の話なんかしてないよ?」


 怒声を浴びせられる夫は、訳もわからず懸命に弁解する。


「嘘おっしゃい!!言ってたじゃない!!『巨乳タイプ』だって!!」


 その言葉が発せられた瞬間、夫は会話の内容を理解し、妻をなだめた。


「違うよ、俺はこのアニメ雑誌の名前を、こういったんだ。いいかい……、」


 そして、夫はゆっくりと言葉を紡ぐ。


「今日、ニ◯ータ◯プでさ……、ってね。」


 それを聞いた妻は、ゆっくりと頭の中で言葉を整理する。


「きょうにゅうたいぷ……、」

「きょうにゅう、たいぷ、」

「きょにゅう、たいぷ……!!」


 全てを理解した妻は赤面し、両手で顔を被った。


「いやー、聞き間違いだって解ってもらえて良かった。」


 夫の何気無い一言が妻に追い打ちをかける。


「悪かったわね!!何よ!!普段のあなたの言動がいけないんでしょ!?だいたい、何で、アニメ雑誌なんか読んでるのよ!!」

「え?いや、娘の好きそうなアニメはどれかなーって思って、見てただけなんだけど。」


 夫のまともな返答に妻は、ぐうの音もでなくなってしまう。


「だけど、思い出すなー。」

「何がよ?」


 急に感慨深くなる夫に、妻は声をかける。


「いや昔さ、この雑誌で声優の『◯原◯』が結婚したっていう特集を見た時、ショックで夜も眠れなかったんだ。」

「やめて!!歳がばれる!!」


「……誰に?」

この小説は、実話を家族会話風に再現しました。


……………駄目じゃん。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
こちらの方も連載しているので、よろしくお願いします。

ほのぼのほっこり子育てファンタジー、ここに始まる?

「お母さんは異世界でも強いのです。(お父さんも強いよ。)」


洞窟を探索していた四人は、ある日を境に、永遠とも思える時間をさ迷う事になる……。
地上に生還するのは、叶わぬ夢となってしまうのか……。


「一年後、宿屋で目覚めた四人は……。」
― 新着の感想 ―
[良い点]  おもしろいです。  笑えました。  こういうシャレを含んだユーモアな話。  私も作りますが、いざ書くとなるとけっこうむずかしいんですよね。  それに。  こんなことあるな。  そういう夫…
[良い点] ぶはっ!!(≧▽≦) とても面白かったですww吹きましたw というか実話ネタなんですねw( *´艸`) そして最後の妻の「年がばれる!」という一言が あっちの世界とこっちの世界をつない…
[良い点] まっ、まさかのダジャレ!! これは完全にやられましたね!! [一言] 短編、お疲れ様です。 私、こう言うの好きですよ♪
2019/02/13 06:34 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ