it disappeared and “I”
2100年 地球は半壊した。
隕石の衝突、宇宙人の襲来、ゴ〇ラの急襲、核戦争。
そんなものではない。
理由もわからない、唐突な消失。
気づいたころにいは星は半球となっていた。
⦅すまない…お前は悪くないんだ…ただ…少し…⦆
ヅッ…
「ハッ!」
不思議な夢から鈍い音で目覚めた。
「なんだよもぉ…地震か~?」
気だるげにカーテンをめくるとそこには…
「ん……」
綺麗に光る星々…
「まだ夜か…ん」
下を見るとそこは…
宇宙でした。
「ん?!」
反射的に息を止め、一階へと走る。
一階のリビングではテレビを見つめながら微動だにしていない女の子の姿
「ぷはっ…さ、さや!う、うち…宇宙!」
妹の片瀬鞘である
「さ…さや?」
妹の視線の先にあったテレビに目を映す。
『昨晩未明、地球の半分が消失したことが小型衛星あさがおにより判明しました。消失した際の映像だけが残っておらず、いまだ原因不明のままです。断絶面付近におられる方は直ちに非難をしてください。』
「何だよそれ地球が半分に?!
てか断絶面ってうちの真横かっ!」
「とにかく今は非難だ!さや!いくぞ!」
鞘は小声でささやき微笑んだ…
「どこへ行っても同じなのに…ニッ」
ゾッッ…
「さ、さや?どうした?」
いつもの笑顔で振り向き
「んんーん!何でもない!いこっ!」
言い忘れてました。
妹は中二病です。
「ふふ…とうとう私の力があふれてしまったか…まさかここまでとは…」
「いいから走れって!非難って学校の体育館でいいのかな…はぁっはぁっ…」
たどり着いたのは俺の通う学校坂之上高校。
ガヤガヤ
「体育館のほうから声がする!みんな集まってるんだ!いくぞさや!」
「あ、待ってよお兄ちゃーん!」