第6話 邂逅(下)
今回は前回のお話の続きなので、少し短めになっています!
またまた遅くなってすいません!
「そうでしたか...。」
「それなら、ハルシオン委員会に行きませんか?」
いきなり蓮がかしこまって提案をした。
詩音は意味がわからないようで、男性陣が話している間に紅音がリリアも交えてハルシオン委員会の事を話した。
「じゃあリリアちゃんも一緒に!」
「「はぁーい!」」
「まずね、戦争は終わったけど、様々な国の言語も通じない人々が生き残ったのよ。そこで、エニシアを作った独立国際研究機関で上位メンバー生き残りの数人が、荒れ果てた世界を見て生きる気力を無くしてしまった人たちを集めてここ都市区を作ったのよ。そして、自分たちをハルシオン委員会と名乗って都市区を統治してるってわけ。」
「お姉ちゃんの言葉難しいよぉ〜。」
意外と知識があった紅音だが、流石にリリアには意味がわからず、さらに、この内容は基本的には授業を受けて入れば知っているはずなのだが詩音は.....。
「その話なら聞いた事あるよ?ハルシオンってそれだったんだー。」
「そうだよ。なんでトラスター無しで全都市区の人と話せたり、生物に詳しかったりするのに他はダメなのかねー。」
詩音は「ダメとかいうなー。」という顔で頰を膨らませて紅音を見た。
それを見て紅音はクスクスと笑い、さらに詩音は悔しがる。
しかし、リリアは再び意味がわからないのか頭を傾げた。
「とらすたー?」
「本当の名前はトランスレイターって言ってね。この都市区には色んな国の色んな言葉を話す人がいるから、よいっしょっと。ほらこれ。」
紅音はそのショートヘアを耳にかけた。
すると耳の上に青く光る銀色の装置が付いていた。
「これがトランスレイター、通称トラスター。色んな国の言語を変換して、骨伝導で脳に直接送ってくれるの。」
「紅音そんなんじゃリリアちゃんくらいの歳には分からないよー。あの銀色の四角いのがね。知らない言葉を変換してくれるの。」
「へぇ〜。すごいね!」
当然、詩音は都市区内にある言語なら全て話せるためトラスターは付けていない。
「でも変なのよねー。あなた達の言葉が何語かと思って、1度トラスターを切ったんだけど何故か日本語なのよねー。」
「それは僕も気になっていたんだ。王族がフロライトの一族だとしたら、日本語を使う理由がない。セリア・フロライトはアイルランド人だからね。」
女性陣の話を聞いて新太が反応する。
「しっかしあれだな。魔法って本当にあったんだな!」
「んね!僕もびっくりだよ!」
「そ、そうだな!」
翔一と新太は興奮していたが蓮は少し乗り気ではない。
「失礼します。そろそろ次のお客様が控えていますので、お会計をお願いします。」
和服姿のこの店の店主の女性が頭を下げ、丁寧に言った。
この店は景観が全て和風になっており、新太達がいる部屋は広いため、旅館の一室のようになっていた。
「すいません今出ます!」
みなすぐに支度をし、当然ジル達はお金など持っていないため誰がジル達の代金を払うかという話になったが、絶対に返すということで全員で割り勘になった。
「「ありがとうございましたー。」」
店を出た7人は道路の端で再び集まる。
「この2人はハルシオン委員会に連れて行こうと思うんだ。でも今日はもう時間的にアルカタワーには行けないからうちに泊めようと思うけどいい?」
みな無用心ではないかと心配になり少し考えた。
(まぁあの2人も悪い奴じゃなさそうだし大丈夫だろ!)
「俺はいいと思うぞ!なんなら俺も行くし!」
(うーん大丈夫かしら。でも新太のお父さんって軍人よね。なら大丈夫よね。)
「私は塾で行けないけど、いいと思うわ。」
(リリアちゃん可愛いし大丈夫だよねー。)
「新太くん!私もいいと思う!リリアちゃんに変なことしちゃダメだよ?」
蓮は少し考えてから「そうだな。じゃあ明日、休日だから明日にでもアルカタワーに行こう。」と言った。
「大丈夫だ詩音殿。リリアには指一本触れさせないさ。ハッハッハ。」
「えっそこまでですか!?」
その掛け合いをみて皆が笑う。
少し間が空いてジルが「少し質問していいか?」と言い、続けた。
「アルカタワーとはなんだ?」
「ここからも見えますよ。」
「あの棒にトルネードみたいのが巻きついてる奴だ!」
「ひどい説明ね。」
「この都市区全てで1番高い建物なんですよー。」
そこには白く、そして何よりも大きく、恐ろしい程に美しい塔がそびえ立っていた───。