彼女との再会
今回も短いです
朝ご飯を食べ、家の玄関を出るとそこには見なれた制服の女性が道路に立っていた。
「お兄ちゃん、お兄ちゃん。見てよ、見てよ。すっごくきれいな人が目の前にいるよ。」
玄関の前にいたのは黒髪が腰まで伸び、顔立ちが整っている美人な少女だった。
それは5年後には誰もがうらやむ美貌になるはずの少女がそこにいる。
俺はどこかで彼女はこの世界に戻っていないと思っていた。
今までとは違うパターンだったのでどこかで彼女の存在を忘れていたのかもしれない。
「会いたかった。あなたがこの世界にいないと私はずっと思ってた」
「俺はいるだろ。お前の目の前に」
「そう、でもどこかで疑っていた。本当に戻ってこれるのかって。本当にあなたに会えるのかって」
「俺も同じことを思っていたよ。あった時記憶が戻っていなかったらどうしようって」
その時彼女の顔から一筋の涙が落ちた。
いつの間にか彼女は泣いていたのだ。
それを優しく抱きとめ、俺は彼女の耳元である言葉をささやく。
「お帰り、美雪」
「ただいま、雄二」
そういい俺は自分が愛した女性、安城美雪を抱きしめた。
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