スキンシップ
俺と美雪は帰りに4人分のケーキを買って友梨亜の待つ俺の自宅へと向かった。
もちろん俺の左腕に自分の腕をからめてひっついたままで。
正直周りの視線が痛かったが、美雪が幸せそうにしていたのでそれもいいのだろう。
そういえば今まで美雪とこういうことをしたことがこの世界に来てからなかった気がする。
もう少しこういう機会も作らないとな。
「ただいま。友梨亜いるかのか?」
「雄二、私は先に台所いってお茶の準備してくるね」
美雪はそういい、台所に向かった。
多分前の世界でも俺の家の台所で料理作っているし大丈夫だろ。
それよりもこの不自然なほど静かな空間は何なんだ?
友梨亜の靴があるのは分かっているから、いるのは分かるんだが……。
でも、もう一足靴があるのが気になる。
まさか……。
そう思いリビングのドアの前に行く。
中からは「……じゃ」とか「かわいい」とか聞こえてくる。
俺は嘆息をつきながらリビングのドアを開けた。
「こら、お主童を誰だと思ってる」
「もう、この子可愛い。妹にしたい」
「妹とはなんじゃ、妹とは。早くはなさ……これ雄二、そんな所で見ておらんで童を助けんか」
「お兄ちゃん。この子知ってるの? 超可愛いよね。友梨亜妹にしたい」
中を見ると友梨亜が真奈を羽交い絞めにして自分の膝の上に座らせほっぺたをムニム二と触っているところだった。
こうなることは予想外だったな。
友梨亜のことだから警察でも呼ぶものかと思っていたのだがそれは杞憂だったらしい。
「だからそんなに触るなと言っておるだろうが……雄二、こ奴を何とかせい」
「か~わ~い~い~。そうやってイヤイヤしてるけど実はそうでもない所が友梨亜的にはそそられるって言うか」
真奈はさっきから友梨亜から何とか逃げようとしているのだけど、逃げられていない。
なんかいつもみない貴重な真奈が見れた気がする。
「あ~友梨亜、そいつは高宮真奈ってお前と年は同じだぞ」
「えっ、こんなきれいで小さくてお人形みたいな子が?」
「誰が小さいじゃ!! 童はまだ成長途中なだけで……こら~そんな近づくでない」
「これで友梨亜と年が同じ何て……もう犯罪だよ~」
いや、お前の方が犯罪だからな友梨亜。
真奈に頬ずりをしようとする友梨亜を見て俺は嘆息する。
でも、まぁそんなに友梨亜が真奈を邪険に扱わないでよかったな。
相手は嫌そうだけどお互い仲良くやれそうだしな。
そんなことを思いながら俺は友梨亜を止めに入った。
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