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時を越えて世界を変える  作者: 一ノ瀬 和人
3章 すれ違い
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3人の夕食会

「そう言えばお主たち夏休みはどうするのじゃ?」


「夏休みですか……普通にこっちで過ごそうと思っていますが……」

 

「それならば童の別荘にこないか? あそこなら訓練も出来るし一石二鳥じゃろ」


 真奈はお皿に入ったスープを一口のみ、そのようにいう。

 あれから美雪も合流して3人で対60人SP戦をやった。

 結果としては散々である。

 なんてったって3人ともペイント弾まみれだったのだから。

 だってさ、感染者達と違ってSPはこっちに全力疾走で走ってくるし、こっちがペイント弾打ったらよけるし全く当たらない

 こんなの無理ゲーである。

 現在は訓練終わった後真奈に夕食を招待され、その席で夏休みの予定について話し合っているのである。


「別荘か~、行きたいけど家に友梨亜がいるから無理だろうな~」


「なぬ! 雄二、お主妹がおったのか」


 何故か真奈は俺に妹がいることに驚いている。

 そんな驚くようなことだったのか。

 

「まぁ、確かに雄二は1人っ子っぽいわよね」


「酷いな。俺はしっかりと兄貴をやってるよ」


 そう俺はしっかりと兄貴をやっている……はず。

 朝は友梨亜に起こしてもらって。

 朝ご飯は友梨亜に作ってもらって。

 夜ごはんも最近友梨亜が作ってるな……。

 あれ、もしかして殆ど友梨亜がやってる?

 

「頼りにならない兄じゃのう」


「うるさい。お前には一番言われたくないわ」


 こいつこそ1人っ子のはずだろう。

 家事のほとんどをメイドさんや執事さんにやってもらっている真奈に言われたくない。

 

「だったらさ、休みを利用して海に行かない? 友梨亜ちゃんも誘って?」


「海?」


 確かに海は行きたい。

 美雪の水着姿も拝めるのだからな

 それに日頃友梨亜には大変な思いをさせてる分リフレッシュするにはいいかもしれない。

 

「海か……童も1度は海に言ってみたいと思っておったんじゃ」


「真奈、お前海に言ったこと無いのか?」


「見たことはある。正確には入ったことがないのじゃ。よく飛行機の上から海は見ておるが、実際に浜辺には行ったことがないのでな」


 意外。

 真奈のことだから、海の近くの別荘とかよく行ってるものだと思っていた

 

「でも友梨亜行くっていうかな……あいつこういうイベントごと好きじゃなさそうだし」


 実際友梨亜は社交的ではあるが、あまり友達と遊びに出かけている所を見ていないから心配でもある。

 どこかに行こうと言った時でさえ「面倒だから家にいればいいよ」と言われてしまった。

 外面がいいだけにこういう友梨亜を見てしまうと残念でならない。

 色んな意味で社交的なら、今頃彼氏の1人や2人出来ててもいいと思うんだけどな。


「大丈夫だって。私も説得するし」


「うぬ。童も説得しに行くぞ」

 

 美雪は面識あるからいいが……真奈、お前は友梨亜のこと知らないだろう。

 そんなんでどうやって説得をするんだよ。

 

「じゃあ、とりあえず決まりってことで。夏休みまでに友梨亜ちゃんを説得して皆でいきましょう」


 そういい、美雪が微笑むと真奈も楽しそうに笑った。

 2人は面白そうだが、俺としては非常に不安だ。

 果たして友梨亜が首を縦に振るかどうか……。

 考えただけでも気が重くなるよ。

 俺は友梨亜を海に連れていくための説得に、一筋の不安を感じていた。

ご覧いただきありがとうございます


感想をいただけるとうれしいです



雄二の家庭の話はもう少し先の方で書こうと思っています。

他にも何かありましたらコメントや感想の方をいただければ幸いです。

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