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時を越えて世界を変える  作者: 一ノ瀬 和人
3章 すれ違い
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独り言

3章です

 兄が最近おかしいのです。

 いや、表面上は普通なんですよ。

 普通に友梨亜に接してくれるし、いつものように面倒そうにしてるし普通なんですよ。

 ただ、最近夜遅くまで帰ってこなかったり、休日は家にいなかったりすることがあるんです。

 特に土曜日なんか出掛けたまま帰ってこないで日曜日の朝に帰ってきたりして……

 それに最近やたら可愛い女と一緒にいるところをみかけるし、朝毎日その女がお兄ちゃんを迎えにきているし。

 お兄ちゃんもしかしてその女に騙されていたりして……。

 そうだ。きっとそうだよ。

 そうじゃなくちゃ、あのダサくてどんくさいお兄ちゃんが他の女にもてるはずがないよ。

 きっとこの後お兄ちゃんはお金をたくさんむしり取られて、ボロ雑巾のように扱われてポイされるんだ……。

 お兄ちゃんを悪い女から助けなきゃ。

 ちなみにこのことをお母さんに連絡したら、「そんなことないわよ。高校生だし。ただ女の子と遊んでるだけでしょ」と言う返事だった。

 ダメだ。お母さんは分かっていない。

 青少年が夜に出歩くのは非行にはしっているってことなんだよ。

 もう私しかいないんだ。

 そうだよ。お兄ちゃんを救えるのは私しかいないんだよ。

 絶対私がお兄ちゃんを守ってあげるんだから。

 待っててね。お兄ちゃん。

 その女の子からもててるって幻想を私がぶち壊してあげるんだから。

 私友梨亜はそう心に決めた。


ご覧いただきありがとうございます


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