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高宮真奈救出作戦

 先ほどから2台ほど童の車をつけ来たのは分かっていた。

 それが童を狙ってきていることも。

 だからなるべく人目に付く道を通っていたつもりだが、急きょこの暗い夜道に連れ出されてしまった。


 そして、人気がない公園の近くで車が止まる。


「運転手、お主もグルだな」


「悪く思わないでくださいよ。お嬢さん。これも仕事なものでね」


 年配のひげを生やした男がミラー越しに二ヤリと笑った所が確認できる。

 やられた。

 ついに童の悪運も尽きたようじゃな。

 それもそうか。今まで童の一族はろくなことをしてこなかったのじゃから。

 童の一族は昔から貿易関係で富を築いてきた。

 その裏でかなり非道なことをやってきたことも童は知っている。

 そのせいでどれだけの人間が不幸になってきていることも。

 なのでこの命運も仕方ないのだろう。

 むしろ童が死ぬことによってこの悪循環が止まるならそれでもいいと思う。


「うん? 何やら外が騒がしいな、ちょっと見てくるか。おい、ガキ。逃げた瞬間お前をぶち殺すからな」


「案ずる出ない。童は逃げも隠れもせんわ」


 童はもう覚悟は決めておる。

 いまさら逃げも隠れもせんわ。

 運転手は童を一瞥すると舌打ちをし、車の外に出た。

 童は死ぬ運命にあるのだ。

 いまさらじたばたせんは。

 童がゆっくりと目をつぶると同時に車のドアが開く音が聞こえた。















 車が止まった瞬間、俺と美雪は車に向かって走り始める。

 なぜ止まったかは分からないがこれはチャンスである。

 今のうちに真奈を救出しよう。


「美雪、お前は真奈の乗っている車に急げ。俺は周りを一掃するから」


「わかった」

 

 俺はそういい、美雪を車に向かわせ、俺自身は車から出てきた黒づくめの男たちをに向かっていく。

 黒ずくめの男は系6人いる。

 全員スーツを着ていて筋骨隆々な見るからに屈強な男達だ。

 俺はまず目の前の殴りかかってきた男の攻撃をしゃがんでかわし、右のアッパーで男の顎を砕き眠らせる。

 続いて右の殴りかかってきた男の攻撃をよけひざ蹴りを入れ、後ろから襲ってきた男は背負い投げで目の前の男と一緒に床にたたきつけた。


「(後3人)」


 正直こいつらは感染者の100倍は弱いから倒すのが楽である。

 なんてったって、力は弱いので掴まれた所で怖くもない。

 それに噛まれたら最後の感染者と違い、攻撃をもらっても生きることができる。

 それだけなので全く怖くはない。


「小僧、調子に乗るなよ」


「死ねや。こら」


 左右から挟み撃ちをしてきた男の攻撃をしゃがんでよけ足払いをする。

 そして2人ともよろけた所で、顔面に膝を入れる。

 グシャッと言う音とバキッと言う音とともに2人の男が地面に這いつくばったことが分かった。

 

 これで後1人。


「お前は何なんだ? どうして俺達の作戦を知っている?」


「いうなれば神のおぼしめしと言うところかな。」


「俺達がどんな思いでこれをやっているのかお前には分からないのか?」


「分かんないよ。悪党の考えることなんて。それよりめんどくさいから早く来てくれない。」


「くそがぁーー」


 目の前の男が俺に殴りかかってくる。

 それを俺は右手でいなし懐にしまったスタンガンを左手に取り、男の心臓に浴びせる。

 何かの雄たけびのような咆哮を男はあげ、地面に沈んだ。

 思っていたよりもこいつらあんまり強くはなかったな。

 歯ごたえがない。

 

「雄二、そっちは終わったの?」


 車から顔だけだした美雪が俺にそう問いかけてくる


「終わったよ。多分こいつらは当分起きないだろう。今警察に連絡も入れたしもう大丈夫だ」


「そう、なら行きましょう。それよりも高宮真奈って……」


「あ~そのことについても後で説明するから。それよりも今は先を急ごう」


 俺はそういうと美雪がのっている車の助手席に乗り込んだ。


ご覧いただきありがとうございます


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