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少女

プロローグの編集を失敗して、初稿を削除してしまいました。なんせ初めてなので操作が不慣れで、ここにお詫び申し上げます。

何時までそうしてたのか分からないが、段々と思考能力が回復してきた俺は、数々の違和感に気付き始めた。



まず、俺のG-SHOCK腕時計は昼2時を指している。



(なぜ今は夜なんだ?)




落ちた弾みで時計が壊れた可能性も考えたが、頑丈が売りのG-SHOCKだし、どこも故障した形跡はない。



2点目

今眼下で濛々と燃えているのはどうみても人家だ。

俺の記憶では間違いなくこの近辺5キロは集落は無かった。




3点目

これが決定的で信じたくない事実だが、

この洞窟は俺が来た洞窟ではない。

なぜならさっき採集した水晶のある晶洞が無いのだ。




つまり、俺は見知らぬ場所に立ってるってこった。



「…まいったなぁ」



夢落ちを期待して色々確認したが、どうやら夢でもないらしい。



(なんてこった。……一体ここはどこなんだ?)




下に降りようも燃え盛る炎でしばらくは無理のようだ。


仕方なくその場に腰を下ろし、落ち着くため携帯ガスコンロで湯を沸かしコーヒーを煎れ一服する。



「OK。落ち着け俺。」



「冷静に考えるんだ。冷静にもう一度」



さっき考えた結論でここが元居た居場所ではない事は事実だ。



となるとこれから取るべき行動は、ここがどこであろうと前に進んで情報を得るしかない。



でないと、食料が尽きて飢えて死ぬだけだ。



改めて洞窟をライトで照らし調べてみる。




さっきは気が付かなかったものが見えてくる。

何やら地面や壁に見たこともない文字のような絵のようなものが描かれている。



俺の倒れていた場所は時計の文字盤のような同心円の真ん中だったようだ。




何か遺跡みたいだ。




更に調べてみると

、洞窟は細いながらも奥に続いていることに気が付く。



「しゃあない、取り敢えず奥に行ってみるか…」





下に降りる道を探してみる。


ここがもし祭壇であるなら道があるに違いない。



「さあ行くぞ」


誰に言うともなく呟いて勇気を出す俺。

寂しさを紛らわせる為独り言が多くなってるようだ。



幸い頭のLEDライトは100時間は持つ。



薄暗い洞窟の奥を少し行っただけで、壁に付いてる削った跡が、人工的に掘られたトンネルであることがわかった。





昔の鉱山の廃坑がこんな感じだったのを思い出す。



20メートルも進んだところで、地面に何かがあるのが見えた。



何やら黒い毛と布が見える。


恐る恐る慎重に近づいてみると、どうやら人間のようだ。


髪の長さと容姿からして女の子か?


背は140くらいか。

服はシンプルで厚手のワンピースに皮でできたブーツのようなものを履いている。


顔を覗くとどうやら意識は無いようだ。



顔はすすで汚れてるが、キリっとした眉が意志の強そうな感じを受ける。


ただ、呼吸は確認できたので、一応声をかけてみる。


「おーい、大丈夫か?」


揺すってもう一度。



「おい」



…反応なし


(うーん……外の火事を見ると、一酸化中毒の恐れもあるよなぁ~)


放置は可哀想だから取り敢えず上に引き返す事にした。



見た目より軽い少女を抱き上げ、急いでさっきの祭壇に行き、断熱マットをひき横たえて、その口と鼻にリュックから取り出した携帯酸素ボンベを当てて呼吸に合わせてしばらく吸わせた。


程なく呼吸も安定してきたようなので、タオルをペットボトルの水に濡らし顔に付いた煤の汚れを取ってやる。



よく見ると目から頬にかけて涙が流れたと思われる跡がある。

余程辛い思いをしたのか、若しくは煙で涙が出たのかは分からないが、俺は何となく前者ではないかと感じた。


(うーん、小学生高学年から中学生くらいか?)


その寝顔は、子供が大人に変わり始める一番の成長期特有の危うい美しさがあった。



ん?


首からかかってるヒモを辿っていくと、先に白く濁った2センチ程の水晶の単結晶が付いてるのに気が付いた。





(フムフム……随分質の悪い水晶だなぁ)


ついつい石オタクの血が騒ぐ。



それを見たせいか


何の気なしに、今日採集した水晶を思い出し取り出してみた。

暇なので、同じような大きさの無色透明な水晶の単結晶を彼女の白く濁った水晶と交換してみる。


(うんうん。こっちの方が綺麗だ)


外の火の勢いが弱まったせいか、少し肌寒くなってきた。

痩せた少女の簡素なワンピースじゃ寒いだろうと俺の着ているベストを小さな体にかけてやる。


「ちょっとおっさん臭いが我慢してくれな」



自分じゃオヤジ臭はわからん。



さて、寒いときは熱々ラーメンに限る。



コンロで湯を沸かし、マグカップにマグカップ用のチキンラーメンを入れ、熱湯を注いでラー油を垂らす。


(いつ食ってもやっぱうめー!)


加えたラー油が体を芯から温める。


ポカポカしてきた俺は、洞窟の壁に背を預け、彼女をぼーっと眺めながらいつしかうとうとして眠ってしまった。




そして



居眠りから起きる俺は更に驚くことになるのだった。

進行が行き当たりばったりで進まないのは、書き込み過ぎなのか?

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