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Poesia

ひとびとはふかふかの羊のなかでうまれた

作者: 路瀕存

ひとびとは羊のなかでうまれた

ふかふかの羊のなかで

わたしはまだ

ぬくいお風呂の湯あがり気分で

少しのぼせているだけなのでしょう


きっと

麻疹はしかみたいなもので

だれもが羊から抜け出そうとする

無理からぬことで

だれもがそうなら

だれでもそうで

他ならぬわたしもそうで


やさしさが私を運んでくれる

さくい私を運んでくれる

きっと万里のどこかへと

華奢なこころをくらませて

したやかなてほどきで

ふかふか羊につつまれているべき

ひとびとは


だれもがそうなら

だれしもそうで

docxさえ たやすく置換できるなら

わたしたちにも たやすくできるはずで

ましてや あなた と わたし なら


だれでもそうなら

だれもがそうで

ならばなぜ

それを是としたのだったっけ

思い出そう

ふうふう息の急き切れても

ふかふかの羊はうまれたところ


そうしてふたたびひとびとは

羊のゆめのなかへもぐる

ふかふか羊に韜晦とうかいした

たゆたう夕べをさがしに

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