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ウエとシタ



俺たちは

いわゆるオチコボレの集団だ。



力が弱い訳ではなく

むしろ、強すぎる力を

上手くコントロールしなかったから、『オチコボレ』というレッテルを貼られただけだ。



しかし、そのレッテルは高くついた。

『調教』という名目で俺らは地下の牢に閉じ込められた。



閉じ込められてから

もう2年経つ。



大人しくしてれば、そのうちアッチが俺らを必要とする…とニーヤが言っていたが…これは本当かも知れない。




「僕は、君たちの力を借りたいんだ。」



俺らと外界を隔てる鉄格子の向こうでウエ…


つまりは、外でそれなりの地位がある男がそう言ったからな。




「でも、一つ条件を出させて欲しい。」



ゆったりと、男は続けた。


「君たちが良い待遇を受けるためにも、一つだけ守って欲しい事がある。」


「…なんだよ。条件って」


勿体振ったその話し方に痺れをきらし、長い茶色い髪を一つに結んだ…俺の仲間の、ラクが先を促した。



「簡単に言えば、僕の言うことを聞くこと。かな。」



「はぁ?」


今度は、背の小さい吊り目の少年…これも俺の仲間の、サンアがキレ気味の声を出す。



「…それ、こっちにメリットがあるわけ?」



俺らを代表してニーヤが聞く。



「ある。それだけは保証するよ。…だからね、難しい計算みたいな計画なんだよ…………」




不穏な空気が漂い始めたのを悟ったのか、ウエの男は詳しく説明してくれた。



難しかったけど、上手くまとめれば…。



このウエの男、ユアネというらしい、の命令を俺らが聞けば死神界の重鎮は、ユアネが欲しくなるらしい。

そのために良く解んないけど作戦があるみたいだ。


…ここは良く解らなかったけど、まぁ、いい。



それでユアネが中枢の重役に就いたら、俺たちの立場を良くしてくれるらしい。



「………という事なんだけど…どうかな。」



正直、信用できないな、と思ったけど、リツが何にも言わないから、多分大丈夫なんだろう…。


あいつ、勘だけは良いから。



「解った。でも、その作戦を実行するには、俺らが外にでなくちゃ、だぜ?」



「あー…うん。それについては心配しないで。僕…というか、コッチの彼…レールが何とかするから。」



そういえば、ユアネの横にはガタイのいい男がいた。

無表情だけど、ユアネが紹介?したときにはぺこりとお辞儀をした。




「でね。この作戦がばれないためにも、早く実行したいんだ。明日中に僕らが外で下準備をして…明後日に実行したいんだけど…ダメかな?」



「まぁ、俺らはいいけど…。」


あまりに早い実行日に戸惑ったニーヤの返事は少し濁っていたが、ユアネは気にすることなく、笑顔で


「じゃあ、また明日!」


と手を振りながら、去っていった。





















ユアネはリツの従兄弟…

という設定もあったんですが………


いつのまにやら消滅していましたwww






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