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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

阿修羅と正義一色

作者: ぽぴ


 私はお坊さんから阿修羅に似ていると言われた事がある。顔も生き方も。


 私は誰も信用していない。それは、育った環境が特殊だったから。


 不幸自慢がしたいわけじゃない。だけど、何でこうも私がいる世界とみんながいる世界は違うんだろうって思う。


本当に私が修羅道にいるみたいだ。


 何かされたら相手を殺す。そんな心構えをしなくても済む人がいて、自分の家族を捨てるか、人を殺すかという苦渋の選択をしなくてもいい世界で今日を生きてる。羨ましいなって思う。


 私は学生のころ、不良によく暴力をふるった。喧嘩は1度もした事がない。なぜなら、力が拮抗していないと殴り合いは起きないからだ。少なくとも、殺す気で人を殴る私は1度も喧嘩をした事がない。


 不良が私にちょっかいをかける時、私はすごく嬉しかった。人に暴力を振るう大義名分ができるから。


「私が正義であり、相手は悪だ。悪には何をしてもいい。」


そんなことを思ってた。


 ちょっかいをかけてきた不良は私に引きずり倒されて、顔をボールみたいに何度も蹴られる。気分が乗ればそのまま階段から蹴って落としてた。


何でそんなに酷い事ができたんだろう。

本当に私は修羅なのだろうか。


私が修羅になったのは何故だろう


あぁ――、きっと正義をかたったときだ。


 『正義』という言葉は、その神聖さにより語り尽くせぬ悪行ですら正当性を持たす事ができる。しかし、正当性を持たされたモノが正義かは、また別の問題である。


正義一色の世界は修羅道と変わらない。

『正義』は――、修羅道への入口だと私は思う。


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