第二話 相棒
魔王様との話も終わり、ひとまず部屋でお休みを貰った。
スキル «創造主» 任意のスキルを作成可能。
これどう考えてもぶっ壊れだよなぁ・・・。
ていうか異世界に1人は寂しいな。
異世界転生といえば、まずはやっぱり相棒が欲しいよね。
転〇ラでもこ〇すばでも異世界放浪〇シでも相棒いるもんなぁ。
相棒欲しいなぁ~。
・・・念じてみる。
『スキル«創造主»を使用しますか?』
はい
『スキル«相棒»を作成します。』
はい
-- 瞬間、脳内に溢れ出した存在しない記憶 --
『柊く~ん!ごめん待った?』『聞いてよ!ゆかの彼氏が最低でさ~!』
『今年の記念日はどこにいこっか?』『ふふ、柊くんの手、好きなんだぁ』
そうだ、彼女は釘〇理恵のような甘い声で
黒髪ボブからは良いにおいがして
ほんのり赤いリップがよく似合っている
190cm110キロ、ガチムチマッチョな漢の子
「う゛わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!」
気付くと目の前に、いや正確には脳内にガチムチマッチョが立っていた。
『失礼ですね』
ガチムチマッチョが釘〇理恵のような甘い声で話す。
『貴方が望んだのでしょう。相棒が欲しいと。』
「ステータスの振り分けが極端すぎる!」
『貴方の記憶から最適な姿を作成しました。』
「その見た目でその声は脳がバグる!!!!」
どうやらスキル«創造主»も案外いい加減らしい。
というわけで、相棒を手に入れた僕であった。