表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日常の詩  作者: C07
1/5

01【電車】


電車は線路の上を行く

敷かれたレールの上を行く


みんなが知ってるレールの行き先

電車はわかっているのかな?


みんなが歩くレールの先が

せめて幸せでありますように




でんしゃはせんろのうえをいく


始発の声が鳴り響く

電車はカタコト音を奏でる

名前も知らぬ旅人が

ホームで笑って手を揺らす

だれなのだろ?

知っているのに、知らない人



でんしゃはせんろの上を行く


窓の外は不思議なモノで溢れている

透明な柱、走る箱

同じ姿の生き物たち

自由に描ける白い紙

でも気をつけて

大きい紙は書くと怒られちゃう

書いていいのは

机にある小さい紙だけ

どうしてだろう?

とても不思議で、とても面白い



電車は線路の上を行く


たくさんの人が車内に乗り込む

楽しい人たち

嫌いな人たち

愛しい人たち

一人が乗っては、一人が降りる

こんにちは、さようなら


隣同士で笑う人

いいないいなと眺めてる

いつも空いてる私の隣

ここにも誰かくるのかな?



デンシャはセンロのウエをイク


終点の声が鳴り響く

窓の外には何もない

いつの間にかいた車内の人たち

悲しそうにこっちを見ている

ダレなのだろ?

知っているのに、知らない人


電車を降りて、ホームに立つ

車内のみんなはもういない

ここは何処?

私は誰?


私の電車に誰かいる

名前も知らぬ旅人に

私は笑って手を揺らす

私の電車に乗る人が

せめて幸せでありますように


私の電車がやってきた

つぎのでんしゃがやってきた


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
電車の中の光景が物語の舞台のように描かれていて、その上その世界において通り過ぎていくものに対して表現者が興味を持っているというのが、面白いと思いました。電車といえば、満員電車はつらい、みたいな表現が多…
2025/02/23 17:21 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ