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◆ 16・カエルが考えた方法で? ◆


 エリザベスの動静を伺う事が何かの突破口になるのなら……いや、きっとそうよね。あのカエルが怪しむからには何かある。

 信じて監視するのが一番ね。

 それには……監視員がいる。



 チラリとミランダを見る。

 目が合った彼女は、虚ろな瞳で口元を釣り上げた。


「お嬢様、今の私はあなたの忠実なメイドではないのですよ? あなたのクビを取りに来た復讐者です」



 いやいや、あんたってメイドの時だって忠実だった事ないよ!



 いかにも反論を求めているようなミランダのメイド口調。

 命が掛かっている以上、気軽に喧嘩を買うわけにはいかない。口を閉ざしたまま、彼女から視線を外した。


「チャーリー、監視役に関しては、あたしが手配しますわ」


 ライラの言葉にホッと息をつく。


「え、あてがあるの?」

「ええ。王女の件はあたしに任せて」

「ライラ、……よろしく!」


 そこで「敬称を省くが」と前置きをしたスライ先輩が、ルーファに向き直った。


「王家の託宣が関わっている事は分かった。アレックスがエリザベスを怪しんでいる事もだ。勇者が聖女に選ばれる前提が正しいとするなら、偽物聖女オリガが選んだヴィンセントは偽物勇者だ。まだ覚醒していない以上フローレンスには期待できない。よって勇者は不在のまま事を進めるしかない」

「あぁ、アレックスもそう言ってたぜ。だから魔王を確定させろってな」


 先輩は顔を顰める。


「やはりか……魔王も聖女と同じく存在としてはすでに生れ落ちているモノであり、変更不可能な事象だしな」



 アレックスの考えは分かったけど、だからってすぐ見つかれば苦労はないって。どうやって見つけるかが問題よ……。



「しかし……人のアレックスとカエルのアレックス。このままカエルのアレックスが戻ったらどうなるんだ? 王子が二人にならないか?」



 それよ! それもよね、問題ありの問題よ!!



「あぁ、大丈夫だ。そこらへんは俺様たちも考えている。俺様とアレックスで考えた計画だ。まぁ……もう少し待ちな? 俺様も、アレックスを喰った事で色々と見えてきた。あんのクソ魔女がヤラかしてる事がな」


 オリガの事だ。

 並々ならぬ憎しみを方々から受けているらしい彼女は自業自得にしても、今後の身の振り方は考えねばならない。なにせ悪徳計は進んだのだ。



 確か、悪魔ルーファと手を組んだ事で1分進み、アーラを堕天させて1分進んだのよね? いや、魔王との取引もあるから更に進んでる?

 ちょっとまって!! 残り時間何分? 覚えてないっっ。



「ルーファ、私の残り時間何分と思う?」





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