表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

みどりのやさい

作者: マタタビのど飴

まず、自分の子供がいるなら重ねてみてください。

それか、自分の子供時代を…

ぼくのなまえは、ありかわ らいた!

しょうがく2ねんせいになったはんさむボーイさ!(はんさむってなんだろう?)

ぼくにはかのじょのゆいこちゃんがいます!


とってもかわいい女の子です。しょうがく1ねんせいだから、ぼくより年下です。

ちょっとかみが、ちゃいろっぽいけどいまじゃそれがあたりまえ。


「ねえ、ゆいこちゃん。がっこうがおわったら、あみち屋にいっしょにいこうよ」


あみち屋っていうのはがっこうからちょっとはなれた、だがし屋さんです。

いまどきめずらしいよぼよぼのおばちゃんが一人でがんばっています。


「いいよーおごってくれる?」


としうえのぼくがおかねをはらうのはとうぜんだってパパがいってました。


「おっけーまかせて!」


「「こんにちわー」」


「おぉ、よくきてくれたね。ゆっくりしていってねぇ」


おみせのなかはたなやてんじょうにいっぱいのおかしがおいてあったり、つるしてあったりします。


「うーんとね、あれがほしいなー」


ゆいこちゃんが指さしたのは、ついすとぜりー(長さ約20センチあるねじまき状の容器に入ったゼリー菓子)イチゴ味でした。

てんじょうになんぼんも、つるしてありました。


「よいしょっと」


なんとかゆいこちゃんがほしがった、イチゴ味をとることにせいこうしました!


「ありがとーらいたくん」

ゆいこちゃんはいつものちょうしの、ほのぼのとしたしゃべりかたでぼくはいやされます。


ママ、ただいまー

ぼくは、ゆいこちゃんとあみち屋でたのしくでーとしたあとじぶんのいえにかえりました。


「ママー、おやつはー…」


ママはだいどころにいた。なんだかいっしょうけんめーにみどりいろのかたそうなやさいをみていたよ


「… … …」


ママの声がなんとなくきこえました。


「…く…かた…」


なんだかくるしそうな声でしたので、ぼくはいそいでママのところにいったよ。


「ママ?」


「あ…らいちゃん…おかえりぃ」


ママは、あせでにじんでなんだかくるしそうです


「ママ?だいじょうぶ?」


ママの手はやさいのところにあって、なんだか…もぞもぞしています。


「た…ただいま…なにやってるの?」


いつものあいさつでも、なにかちがいました。


ママは、ほうちょう?をりょうてでおさえて、やさいとかくとうしてました。


「これの事…かしらっ…はぁ」


ママはそう言って、ほうちょうをまないたにおいてはぁはぁと疲れた様子でした。


「そうね…おやさいとたたかってたのよ…とても強くてね…」


なんだかむずかしくて分かりませんでした…

でも、これだけは分かりました。ぼくが手伝わないといけないんだって!


「ママ!ぼくもてつだうよ!」


がっこうでよんだ、きょうかしょではこどもはおとなの手伝いとしないといけないんだって!。


「そう…?なら、手伝ってもらおうかしら?ほら、ここをもって…手で押さえて…」


そういったママは、ぼくのためにふみ台を持ってきて後ろかられくちゃぁしてくれました!


「じゃぁね、これをママがおさえてるから…ちからいっぱいに…」


みどりのやさいはママのおててよりもおおきくて、とってもごつごつしてました。


「こんなおおきいのきれるの?」


ぼくの両手でたおせるのかとおもうほどの、おおきさでした。


「そうね…めいっぱい力を入れれば倒せるかもね?がんばってらいちゃん!」


ママのおうえんで、ぼくはひゃくにんりき!めいっぱいほうちょうをおしこむよ!


「えいっ」


がきっ…


「ぐ…かた…いね…」


ぜんぜんかたいです。おどろきです。

こんなおっきいものとママはたたかっているのですね。

ぼくは、ちからをいれるとめをつむるくせがあるけど、ママが手伝ってくれるからあんしんして…

あにめのヒーローみたいに、けん(ほうちょう)をおおきくもちあげてスパンってきるんだ!


「てやー!」


「ら…らいちゃん!?」


ぐっ


「はぁあぁ!らいちゃ…そこっ…ち」


ママの体がびくんってなりました。

かっこいいぼくに、みとれちゃったのかな!?もっとちからをいれるよ!


「もうすこしできれそうだよママ、もっとおしこめばいいんだね!えい!」


ぐちち、ぐいぃん!ぐいぃん!


「ひぐぅ!そこっ…らいちゃ…はぁっくあ!」


なんかみずがでてきたけど、やさいのしるかな?もうすこし!

えぐりこむように!えぐりこむように!


「ぼくは、ママの子供だから!」


ぶちちち!


「はぎゃっぁぁ…らいちゃぁ!」


ぶしゃぁぁぁ!


「わぷ!?」


やさいのしるが、かおにとんできた!?


ばたん!


「ママ!?」


ママはなんだかおててをおさえて…

ぼくのてには、やさいのしるかな?まっかになったけん(ほうちょう)が


「うわっ!?ママ、ゆかがまっかだよ!どうして!」


「あれ…」


やさいのうえに…ママのてがある…?


ゆかはまっか


「あれ?ママ、どうしたの?」


あれ?ママはおねんねの時間かな?


うごかなくなっちゃった。


お休み…ママ


現実味を帯びた恐怖を感じましたか?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ